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詩 『いつもを好きになる』

足場のないこの部屋で
パソコンを開いたら
暗闇に浮かぶのは
虚ろな目
心地よい
大好きな曲に打たれて
何もせずにベッドへと落ちていく

目の前のやるべきことを投げ捨て
笑いながら
どこか笑えない心とは反対に
満面の笑みで
こっそりと誰かの助けを求めている

法律に触れて
楽しそうにしている仲間
片手で収まらない程のテスト
笑えない
笑えないけれど
フラッシュバックするだけ隠していた
認めたくなかった
怖かった
ただ認めなければ何も始まらない

私もいつかはそこへ行く
何度だって
挑戦は悪いことじゃない
枕が変われば眠れない
それと同じ
詰め込むと吐き出す
それと同じ
向き合えば向き合うだけ
そうやって誰かに笑いながら話をする

壊れてしまうから
壊れる前なんてかわいい
そんなに弱くないと思いたい
それが弱いことじゃないと知っていても
雲間から見えたあの光は
神々しい
横を向いて寝るだけで
そっと笑われる
あなたの望みは知っていて
私には叶えることはできない
何度だって潰されてきた
何度だって
何度だって知らないフリをしてきた
ただいつかは溢れていく
自分のタンクは
思ったよりも容量が悪くて

今日は思ったよりもいい髪型ができた
毎日違う髪型をするのは
自分に自信がないからで
自分の納得したもので
自信を持って歩きたいから
そんな私を知る人は
いつもの私を否定してくれる
いい意味で
そんな人たちに救われて
私は毎日生きている
そんな人たちに見守られて
私は静かに生きている 

窓を眺めているだけで
どちらかに友情とは違う気持ちがあると
楽しくない
お互いが友達でいないと
それを騒ぐ資格なんてない
そうやってたくさんのことを抱えて
密かに生きている

もういいかな
これはいつまでも変わらない
今だからってそんなわけない
いつのページをめくっても
私はこうして生きている
ふいの爆発が私を狂わせる
もういいかな、が
毎日続けば
本当にもう良くなってくる
私を繋ぎ止めているものは一体なにで
一体どこにある

これを暗闇に持ち込もうとするのは違う
ただそれが分かればなんだっていい
明るさの中で描くから
価値がある

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