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心の中(気持ち編)

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説明しにくい気持ちとか、感じとか。トカトントン!
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#創作大賞2023

戸口に立ってる雪女はジーンズ姿でハローと言った。

戸口に立ってる雪女はジーンズ姿でハローと言った。

 玄関ドアを開けたら雪女が立ってた。彼女はジーンズ姿でTシャツを着てた。
 雪女って、真夏はまるで怖くない。なんかちょっと弱々しいし、目にも力がない。
 とりあえず上がってもらって、冷たいカルピス作ってあげたら、「おいしい」って笑う。
 「このところ酷暑でしょ」氷を噛み砕きながら彼女が言う。「夏を乗り切るだけで精一杯になっちゃって、冬もおとなしくしてんのよ」 
 そういや最近音沙汰ないなと思ってた

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最強のパワーワード「忘れてた」

最強のパワーワード「忘れてた」

 朝、布団でゴロゴロしていたら、電話が鳴った。「mioさん、○○ですけど」近所の自治会の方からである。「はい、なんでしょうか」
「こないだ当番の時にお願いしていたアレ、どうなった?」
…… アレ。なんだっけ ( ゚ 3 :) (笑)
思い出せない。いいや、どうせ大したことじゃないはず。あとで思い出そう。とりあえず、
「すいません、忘れてました」チャンチャン♪
 もう~~、やっぱりィ~?しょうがな

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やりすごしかたの極意(後編)

やりすごしかたの極意(後編)

 一人暮らし貯金を始めたのは、新卒で勤めた警備会社を1年も経たないうちに辞めて、大阪のとあるゲーム制作会社に勤めはじめてからである。
 この会社については、以前にこちらでも少し書いたのだが、大手ゲームメーカーの下請けをしていた。赤と白のファミコン時代、カセット式のソフトである。

 社員も若い子が多くて、ゲームデザインとかプログラム、音楽などの仕事なので、普通の会社より自由度が高くて楽しく働けた。

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やりすごしかたの極意(前編)

やりすごしかたの極意(前編)

 この間、noteで見かけた記事。
 中国の若者が工場の単純作業や、あまり複雑に考える事を要しない仕事に敢えて就いて、自分の個人的に考えたいことにのみ思考を使う、という生き方が増えている、というものだった。

 この記事をもう一度探そうとしたのだけれど、スキをするなり何なりせずに読み飛ばしてしまった為、探索不可能。ずいぶん、検索かけてみたのだけれど。引用記事だったから、ニュースソースは検索にかから

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noteに投稿するようになって敬愛する稲垣足穂が何度も著作に手を入れていた意味がわかる気がした。伝えたい想い。だから私も過去作は時々読み返して追記したり言い方を変えたりしている。但し削除はしない。今は間違っていたと思っても、その時の私はちゃんとそう考えていた事は大切にしたいから。

まわりが異次元だったのは、ずっと前からだった😨気付くのが遅かった件。 

まわりが異次元だったのは、ずっと前からだった😨気付くのが遅かった件。 

 最近、とある事から30年来の友人と大ゲンカをやらかしたり、自分の不安症のお陰で家族とあまり会わなかったり、と、周りから少しずつ人がいなくなってきている。
 これって、浦島状態…って、コト?
それでも、自分なりに精神的リハビリして、なるべく人と話すべく、区が主催するヨガ教室やワークショップに参加している。
 先日は元職場の同僚と、元町で飲み会もした。だがしかし…
 何か、ぬぐえない違和感がある。

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孤独はこじらせると蜜になる

孤独はこじらせると蜜になる

 夜、眠くなると寝るのだが、2~3時間もすれば目が覚めて、あとはもう眠れない。
 夢は全く見なくなった。
 背中がカチカチに固まって、首すじも張っていて、常に緊張が解けていない感じ。
 目が覚めたあとの時間をもてあまして、こうしてどうでもいい事を書きつらねて、それでもどこかほっとしている。
 下書き保存して、ホーム画面を見れば、真夜中の海に瓶入りのあてのない手紙をいくつも流すフォロワーさんがいる。

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