絢游

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かみさまのはなし

僕がちょうど7歳の頃、僕はかみさまと一緒にいた。    . . . . そのかみさまが自己紹介してくれたわけではないが、僕はかみさまだとわかっていた。 かみさまといる…

絢游
3年前

小説:風船インフィニティ 103-02

「お茶、ご馳走様でした」 急ぎ早に、お茶を飲み干し彼女にお礼を言う。 「こちらこそ、ありがとう。今度お礼に何かご馳走させて」 彼女から、連絡先を受け取り。僕は、そ…

絢游
3年前
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恋愛ユニバース 104-03

宇宙人の彼女との関係を続けて、幾月か経った。 いつもの居酒屋に呼び出された。 「インスタグラムは見た? 今日は牡蠣の日よ」 彼女は、生牡蠣にケチャップをかけて食…

絢游
3年前
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小説:風船インフィニティ 103-01

彼女は、追いつけるか追いつけないかのスピードで僕の前を走っている。 彼女はとある建物に入っていった。 僕が、諦めて警察署に向かおうとすると。 僕の、横の窓が勢い…

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3年前
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恋愛ユニバース 104-02

宇宙人の彼女との関係を続けて、幾月か経った。 いつもの居酒屋に呼び出された。 彼女は、いつも、何を頼むかに真剣勝負だ。 ひたすら同じものを頼み続ける時期もある。 …

絢游
3年前

恋愛ユニバース 104-01

「へぇ、なるほど。君は宇宙人なんだ。 証拠を見せてよ」 「証拠。あなたは、自分が信じるために、他人から貰う何かが必要なの?」 「君が宇宙人だという事を信じてしまっ…

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3年前

小説:風船

地平線の向こうで大きな風船が膨らんでいる。 いつからか太陽より、彼女の風船の方が大きくなってしまった。 元は何色だったか思い出せない半透明な大きな風船は、今日の太…

絢游
3年前
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小説:無題 2015

地平線の向こうで大きな風船が膨らんでいる。 だんだん大きくなる色を、いつも愛おしく思う。 その先の人影を追い、息苦しくなって目を覚ます。 僕の初恋の相手は風船を…

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3年前
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かみさまのはなし

かみさまのはなし

僕がちょうど7歳の頃、僕はかみさまと一緒にいた。
   . . . .
そのかみさまが自己紹介してくれたわけではないが、僕はかみさまだとわかっていた。

かみさまといることは、とても楽しかった。

かみさまといっても、あれそれと願い事を叶えてくれるわけでない。
僕が欲しいおもちゃをお願いすると。さっと気配を消した。
僕がテストで100点をとりたいとお願いすると。そっと気配を消した。
僕がカ

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小説:風船インフィニティ 103-02

「お茶、ご馳走様でした」
急ぎ早に、お茶を飲み干し彼女にお礼を言う。

「こちらこそ、ありがとう。今度お礼に何かご馳走させて」
彼女から、連絡先を受け取り。僕は、そこをあとにした。

幾日か経って、ふと彼女のことを思い出して。連絡をとった。彼女が良く行くという、イタリアで食事をご馳走してもらうことになった。

こじんまりとしたバーカウンターと、小さめの4人がけのテーブルがいくつか。愛想の良さそうな

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恋愛ユニバース 104-03

恋愛ユニバース 104-03

宇宙人の彼女との関係を続けて、幾月か経った。

いつもの居酒屋に呼び出された。

「インスタグラムは見た?
今日は牡蠣の日よ」

彼女は、生牡蠣にケチャップをかけて食べる。
何度か進められたが、こればっかりは僕には合わなかった。というより、僕は、生牡蠣より牡蠣フライの方が好きだ。

「僕らって、もともと1人じゃなかったっけ?」

「そうよ」

「何故、僕は生牡蠣が苦手で、君は生牡蠣に目が無いんだい

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小説:風船インフィニティ 103-01

彼女は、追いつけるか追いつけないかのスピードで僕の前を走っている。

彼女はとある建物に入っていった。

僕が、諦めて警察署に向かおうとすると。
僕の、横の窓が勢いよく空いた。

窓枠の中に、彼女がいる。

「あ、これ。落とし物です」

彼女は、目を丸くして、こちらを見つめていた。

「目の前で、落とされたんで。追いつけるかなと思ったんですが、なかなか距離が縮まらなくて」
「...ありがとうござい

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恋愛ユニバース 104-02

恋愛ユニバース 104-02

宇宙人の彼女との関係を続けて、幾月か経った。

いつもの居酒屋に呼び出された。

彼女は、いつも、何を頼むかに真剣勝負だ。
ひたすら同じものを頼み続ける時期もある。

「決めたわ。
今日は、日本酒を飲みましょう。
あと、黒板にある、おすすめの刺身の盛り合わせ」

基本的に、僕は彼女の飲むもの、食べるものに合わせる。もともと、食に執着がなく、酒もなんでも飲める事もあるが。

毎回、最後の晩餐のかのよ

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恋愛ユニバース 104-01

恋愛ユニバース 104-01

「へぇ、なるほど。君は宇宙人なんだ。
証拠を見せてよ」
「証拠。あなたは、自分が信じるために、他人から貰う何かが必要なの?」
「君が宇宙人だという事を信じてしまったら。僕は、数年後一文無しになっていると思うよ。」
「あなたが、信じたいか、信じたくない。どっちなの?」
「そんな事わからないさ。だって信じるためには、証拠だったり、その類のものが必要だといわれて生きてきたんだから」
「あなたは今日、宇宙

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小説:風船

小説:風船

地平線の向こうで大きな風船が膨らんでいる。
いつからか太陽より、彼女の風船の方が大きくなってしまった。
元は何色だったか思い出せない半透明な大きな風船は、今日の太陽に照らされて。橙に光っている。

僕の初恋の相手は風船を膨らませる仕事をしていた。彼女は干渉を嫌い、無限に憧れていた。
いつかひとりでどこかに落ち着いて、無限に膨らむ風船を膨らませ続けたいと言っていた。
ある朝、あるニュースの話を彼女と

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小説:無題 2015

小説:無題 2015

地平線の向こうで大きな風船が膨らんでいる。

だんだん大きくなる色を、いつも愛おしく思う。
その先の人影を追い、息苦しくなって目を覚ます。

僕の初恋の相手は風船を膨らませる仕事をしていた。彼女は干渉を嫌い、無限に憧れていた。

いつかひとりでどこかに落ち着いて、無限に膨らむ風船を膨らませ続けたいと言っていた。

あるニュースの話を彼女とした。

無限に広がったアインシュタインの脳内と宇宙、世界は

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