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アレコレ楽書きessay

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はてなブログのつぶやきエッセイを転載。イラストエッセイには書かないこぼれ話あれこれ。
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2021年3月の記事一覧

ひとつの方向へ行けなくなったとき

ひとつの方向へ行けなくなったとき

心地よい日差しの日曜日の午後、久ぶりに徒歩で近所の店へ。砂利道沿いの春の饗宴をゆっくり愛でながら歩いていたら、5分の距離に1時間半かかった。

芽吹きのパワーはすごい。あちこちでエネルギーが蠢き、枝や茎から新芽や蕾をこれでもか!という勢いで光の方向へ押し出している。

艷やかに輝く色彩と生命力に圧倒されながら写真を撮る。太陽が眩しすぎるとどんな風に写っているのかさっぱりわからない。

最近のお気に

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日本の社会生活では身につけにくいこと

日本の社会生活では身につけにくいこと

今の職場にはイタリア人だけでなく、いろんな国で育った人がいる。どんな暮らしをしてきたのか、どんな教育を受けてきたのか詳しくは知らない。

日本の職場環境と大きく違うのは、それぞれが自分の価値観をごく自然に大切にしているということ。

特に今は過密状態にならないように、昼の休憩時間をばらばらにとっている。だから各自の個性が出やすい。

早めに休憩室で食べる人、空いてから食べる人、自分の席で食べる人、

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コウカイとシサク

コウカイとシサク

コウカイ。後悔ではなく公開。作ったり書いたり描いたりした自分の分身達を自由に羽ばたかせる。後悔する暇があるなら公開する。

シサク。思索ばかりではなく試作。頭のなかでぐるぐる考えているより手を動かしてやってみる。

少し前に「テツガクとコウドウ」というタイトルの記事を書いた。そんな感じのことば遊びスイッチが今朝カチリと入った。

他にもいくつか閃いたけれど、行動力が湧き上がるバージョンの私は長い話

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土の時代の財産と風の時代の暮らし

土の時代の財産と風の時代の暮らし

占星術の世界で土の時代と呼ばれた約250年が幕を下ろした。家・車・土地といった、目に見えて触ることのできるものが重視された期間。

肩書・名誉職・学歴・職歴といった所属グループの中で「より良い」と言われるものを求めて頑張った時代。

その傾向が薄れてゆく。風の時代は軽やかになる。定住・定職の概念は選択肢のひとつ。肩書や学歴は単なる一個性となる。

所有という願望も薄れてゆく。たくさん持っていないほ

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It's a time to reap and leap.

It's a time to reap and leap.

昨日の朝、起きがけに降りてきた言葉。reapもleapも聞き取れなかった。え?なに?クリープ?リープ?と聞き返したらスペルを画像で見せてくれたのだけれども、人間脳の私は意味がわからなかった。

目覚めてすぐにグーグル検索。reap(収穫する)とleap(跳躍する)。素敵な韻遊びだなあ、と感心した。

姿も名前もわからないサポーター達は、こうして時々クリアで粋な言葉を届けてくれるから楽しい。

スペ

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ターシャ・テューダー

ターシャ・テューダー

昨日の午後、彼女の物語を見た。華やかな社交界デビューを避けて、農場で自給自足の基礎を身に着け、50代から静かなひとり暮らしを実践し続けた絵本・挿絵画家。園芸家・人形作家でもある。

できることは自分でやる。できないことは助けてもらう。焦らずに必要な時間をかける。変化を自然なことだと受け入れる。

あたりまえのことなのに、依存や我慢をし過ぎたり、合理化・短縮化に偏り過ぎたり。なにかとバランスを崩す人

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