記事一覧
新書はエンタメである―出版就活で全滅した経験を通して思ったこと
講談社現代新書の現編集長が書いた記事が話題です。
Twitterでこの記事の評判を見ると、概ね賛否の比率が5:5程度に見えます。
そして学者等いわゆる「知識人」「読書人」の方々は概ね批判的に論じているようです。
まず筆者のこの記事に対する立場を明確にしておくと、昨今の出版不況と学術的コンテンツが置かれた厳しい立場を踏まえて、「100ページぐらいまで減らして「イッキ読みできる教養新書」」を作って
人間の脳はデジタル社会に適応していない―アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』
「有害メディア論」ではないキャッチーなタイトルから、「スマホが人の脳を破壊する」というような「有害メディア論」(※)的な内容を想起した人も多いのではないでしょうか。
実際、ぼくもそう考えて、刊行当初は敬遠していました。
しかし、朝日新聞の書評欄で紹介されるなど、メディアで取り上げられることが増えたので、気になって購入してみました。
読んでみて、この本はこれまで巷で流布してきた「有害メディア論」と