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国際情勢:パリ五輪2024

 今回、パリ五輪で起きた問題について、
 取り上げたい。(14,112字)
 
 

はじめに


 
 最初に申し上げるが、
 色々とキツイ記事かも知れない。

 だから、賛同できなければ、
 読むだけで問題ない。
 あとで考えて欲しい。

 こういう内容を書くと、
 フォロワーを失ったり、
 スキが得られない事も承知している。

 意見を聞いてもらう事が目的で、
 当方の見解を共有したいだけだ。
 
 例えば、ロシア側の視点で、
 当方が話した場合、
 違和感を抱く方もいるかもしれない。

 ロシアは侵略国家ではないか?
 という視点が、
 世間で支配的という事は理解している。

 だが一つの意見として、
 当方の話も聞いて欲しい。

 これは政治の問題だ。

 また、霊的な話をした場合、
 それは在り得ないと、
 拒絶したくなるかもしれない。

 霊なんか存在する訳がない。
 第三者検証性がないものは除外、
 という常識も理解している。

 だがこれも一つの意見として、
 聞いて欲しい。

 これは人生の問題だ。

 あとフランスの事を、
 一方的に悪く言うが、
 それは当方の個人的感情だと思って、
 スルーして欲しい。
 皆様がそこまで付き合う理由はない。

 近親憎悪というか、
 フランスに対する愛ゆえに、
 文句を言っているだけだ。

 基本的に、
 誰かを傷つける意図はないが、
 もし不快な思いをさせてしまったら、
 申し訳ない。予め謝罪する。

 あくまで当方の視点で、
 見えた事、感じた事を、伝えたい。

 全体として、世の趨勢に、
 大きく反している事は、承知している。

 それは在り得ないという反応も、
 当然だと理解している。

 かなり宗教的で、
 胡散臭く思われているな、
 という事もよく分かっている。

 だが信用を得るため、
 現実も深く掘り下げているつもりだ。

 現実に対する理解力が、
 信用という地平を得て、
 さらなる展開を可能とするからだ。

 論理を超えたものを語るには、
 誰よりも、鋭い論理を見せないと、
 信用が得られない。

 そう思っている。

 その出来具合については、
 読者諸兄諸姉の判断に委ねる。

 なお当方は、
 小説をメインに活動している者だが、
 ただのお話だと思われているので、
 こういう記事も書いている。

 小説だけでは、どういう人か、
 分からないだろうからだ。
 
 もし炎上してしまった場合は、
 当方の責任なので、
 皆様には迷惑を掛けないようにする。
 
 最近、猫とか花を、盛んに投げているが、
 アレは消火剤である。
 
 とりあえず、猫と花で、場を湿らせて、
 火が付かないようにしている。
 
 あとはフォロワーさんに、
 キツイ記事書いてしまったな、
 申し訳ないという気持ちもある。
 
 これが前置きだ。以下から始める。
 
 
 

本論


 オリンピックも、もうすぐ終わる。
 あるいはもう終わったかもしれない。

 平和の祭典なので、
 野暮な話は聞きたくないというのも、
 よく分かる。

 だが国として、
 ロシアが参加していないという点で、
 すでにおかしい。

 正確には、国を代表しない立場での参加は、
 認められているが、少数のロシア人だけだ。

 オリンピックで、
 国としての参加を認めないのは、
 完全にポリティクスだろう。

 ロシアと仲直りするまで、
 オリンピックを開かない、
 という選択肢もあると思う。

 G7を中心に、
 ロシアを仲間外れにする事は、
 世界の潮流に合っていない。

 G7以外の各国は、
 ロシアと関係を断っていないからだ。
 むしろ関係を強化している。
 
 日本もG7の一角だが、
 実はロシアと様々な権益を現状維持している。
 
 オホーツク海の漁業権や、
 貨物機のシベリア上空通過権など
 を確保している。
 
 ロシアと仲良くしないと、
 日本の国益に反するからだ。
 
 ロシアとの戦争を継続しているのは、
 ウクライナの大統領とアメリカの大統領だ。

 これは世界をいたずらに、
 危険にさらしている。
 世界大戦の危機だ。
 
 日本は、
 防弾チョッキ以上の装備支援はしていない。
 それでいい。
 
 戦争をやっても、何もいい事はない。
 それよりも平和だ。
 
 2024/08/09、
 長崎で平和に関する式典があったが、
 イスラエルが呼ばれなかった。
 
 結果、
 日本以外のG7の大使が、
 そろって抗議して、
 全員欠席する事態となった。
 
 なおパレスチナは呼ばれて、
 ロシアとベラルーシも呼ばれていない。
 
 長崎市長が、イスラエルを呼ばなかったのは、
 安全上の問題と答えている。
 
 この件で、フランス公使は、それなら、
 オリンピックはどうなんだ?と反論した。
 
 完全にポリティクスとなったが、
 逆に日本以外のG7の態度もハッキリした。
 
 欧米は結束して、
 イスラエルの味方に立つという事だ。
 日本は自動的に外れた。
 
 長崎市長が、イスラエルに対して、
 内心違和感を覚えていたとしても、
 非難はしない。
 
 だがもし当方が市長であれば、
 イスラエルも、ロシアも、ベラルーシも、
 全部呼ぶ。
 
 会場で、
 喧嘩になるかもしれないが、
 話し合いの場にもなるかもしれないからだ。
 
 19世紀の欧州の政治舞台であれば、
 裏で必ず話し合いが発生する。
 21世紀も同じだろう。
 
 オリンピックとは異なるが、
 平和の式典であるならば、
 ここはサンクチュアリ、
 ノーサイドでもよい筈だ。
 皆で集まって、
 話し合っても、損はない。
 
 またややこしい事に、広島では、
 イスラエルは招待され、
 ロシアは呼ばれなかった。
 
 当方的には、長崎も、広島も、
 全員呼ばなかった点では、同じだと考えている。
 
 オリンピックも、可能な限り、
 多くの国が参加するべきだろう。
 祭典だからだ。

 だが今回、
 奇妙なイデオロギーが歩き回り、
 西洋文明のよくない面が露出した。
 
 あまりに病的かつ、
 政治的だったので、
 取り上げる事にした。

 日本は、西洋文明から、G7から、
 適切な距離、適切な態度を取るべきだ。

 それよりも、
 日本はイランの破滅を何とか阻止して、
 石油を確保するべきだ。

 日本の未来は、イランに懸かっている。
 それが嫌なら、原発を動かすしかない。

 油が干上がれば、
 日本は戦前と同じ状況に追い込まれる。
 それは避けるべきだ。
 
 それにしても、このオリンピックは、
 かなり変だ。順に見て行こう。
 
 

オープニング・セレモニー


 ➀、2024/07/26、パリ五輪のオープニング・セレモニーについてだが2024/08/03、ローマン・カトリックから大会運営にクレームが入った。
 
 以下がフランス語の原文である。
 (ラテン語ではない)

 和訳は拙訳である。
 


 Communiqué du Saint-Siège, 03.08.2024
 
 Le Saint-Siège a été attristé par certaines scènes de la cérémonie d’ouverture des Jeux Olympiques de Paris et ne peut que se joindre aux voix qui se sont élevées ces derniers jours pour déplorer l’offense faite à de nombreux chrétiens et croyants d’autres religions.
 
 Dans un événement prestigieux où le monde entier se réunit autour de valeurs communes ne devraient pas se trouver des allusions ridiculisant les convictions religieuses de nombreuses personnes.
 
 La liberté d’expression, qui, évidemment, n’est pas remise en cause, trouve sa limite dans le respect des autres.
 
https://press.vatican.va/content/salastampa/it/bollettino/pubblico/2024/08/03/0598/01219.html

 聖座(ローマ法王フランシスコ)の声明、2024 年8月3日
 
 聖座(ローマ法王フランシスコ)は、パリ五輪開会式の幾つかのシーンによって、悲しんでおり、多くのキリスト教徒や、他の宗教の信者たちに、為された侮辱を遺憾に思うここ数日に上がった声に賛同する事しかできない。
 
 全世界が共通の価値観を中心に集まる名誉あるイベントで、多くの人々の宗教的信念を嘲笑するようなほのめかしがあってはならない。
 
 表現の自由は、明確には、問題視されていないが、他者への敬意という点で、限界がある。

 これは、パリ五輪のオープニング・セレモニーにおける42歳の芸術監督による演出で、drag queen(LGBTQの出演者)が、レオナルド・ダ・ビンチの絵画『最後の晩餐』を、パロディー化したとされる問題を指している。

 なおLe Saint-Siègeというフランス語は、日本の外務省では、法王(個人)と聖座(役職)の複雑な同一性を考慮して、「法王聖座」という専門用語で、訳している。

 ラテン語で、Sancta Sedesと言い、イエス・キリストが、使徒ペトロに認めた使徒継承教会の首長としての権利・権能を指している。


ボクシング

 ②、2024/08/03、トランプ前大統領がアメリカ南部ジョージア州での演説で、パリ五輪ボクシング女子のイマネ・ヘリフ選手(アルジェリア)を「He was a good male boxer.」と発言した。
 
 直ちに、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長はヘリフ選手について、性別テストも通過し、パスポートも女性と記されていると反論した。

 以下は英語記事である。拙訳だ。

 あえてトランプ前大統領に、
 批判的な記事を選んだ。



 Donald Trump Makes False Claims About Algerian Olympic Boxer Imane Khelif

 Former US President and 2024 Republican presidential candidate Donald Trump claimed Algerian boxer Imane Khelif, who is at the center of gender controversy in the 2024 Paris Olympics, is transgender.

 Trump made the false claim during his campaign rally at the Georgia State University Convocation Center in Atlanta, Georgia, on August 3.

 “Now all you have to do is look at the boxers. This young girl from Italy, a champion boxer, she got hit so hard she didn’t know what the hell hit her,” Trump said, referring to Italy’s Angela Carini who quit 46 seconds into her Olympic match against Khelif last Thursday, August 1.

 “It’s a person that transitioned,” the former president said of Khelif. “He was a good male boxer. And [Carini] didn’t even go down. He hit her with two jabs and she said ‘I’m out.'”

 Before Trump’s rally in Atlanta, he shared a video of the fight between Khelif and Carini in a post on Truth Social, saying: “I WILL KEEP MEN OUT OF WOMEN’S SPORTS!”

 A spokesperson from Trump’s campaign then tied the controversy surrounding Khelif to the ongoing debate on trans women competing in female sports. Trump’s camp also used the Olympic boxing controversy to attack Democratic presidential candidate, U.S. Vice President Kamala Harris.

 “President Trump has been unequivocally clear that he will NOT stand for men competing in women’s sports—an insane and unfair reality that has been allowed to transpire because of Radical Left politicians like Kamala Harris,” Trump campaign national press secretary Karoline Leavitt said, per Newsweek.

https://heavy.com/sports/olympics/donald-trump-on-imane-khelif/
 
 ドナルド・トランプ、アルジェリアのオリンピックボクサー、イマネ・ケリフについて虚偽の主張

 前アメリカ大統領で、2024年共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏は、2024年パリ五輪で、ジェンダー論争の中心となっているアルジェリアのボクサー、イマネ・ケリフ選手がトランスジェンダーであると主張した。

 トランプ氏は8月3日、ジョージア州アトランタのジョージア州立大学コンベンションセンターで行われた選挙集会で、この虚偽の主張をした。

 「今、皆さんが見るべきはボクサーたちだ。イタリアのチャンピオンのボクサーであるこの若い女の子は、何が起こったのかわからないほどの激しい打撃を受けた」とトランプ前大統領は、先週木曜日の8月1日、オリンピックでケリフとの試合開始46秒で棄権したイタリアのアンジェラ・カリニ選手に言及した。
 
 「彼は性転換した人物だ」と前大統領は、ケリフについて語った。「彼は優れた男性ボクサーだった。そして[カリニ]は倒れることさえなかった。彼は彼女にジャブを2発打ち込んだが、彼女は『棄権する』と言った」

 トランプ氏は、アトランタでの集会の前に、トゥルース・ソーシャルへの投稿で、ケリフ氏とカリニ氏の試合の動画をシェアし、「私は女性スポーツから男性を排除する!」と述べた。
 
 トランプ陣営の広報担当者は、ケリフ氏をめぐる論争を、女子スポーツへのトランスジェンダー女性の参加に関する進行中の議論と結び付けた。トランプ陣営はまた、オリンピックのボクシング論争を利用して、民主党の大統領候補である米国副大統領のカマラ・ハリス氏を攻撃した。

 「トランプ前大統領は、男性が女性のスポーツで競技する事を容認しないと、明確に表明している。これは、カマラ・ハリスのような極左政治家のせいで実現した、非常識で不公平な現実だ」とトランプ陣営の全国報道官、キャロライン・リービット氏はニューズウィーク誌に語った。

 今回のオリンピックの裏のテーマ、
 真のテーマは、LGBTQのようだ。
 
 だからと言う訳でもないが、
 トランプは反LGBTQで、
 親LGBTQの民主党候補者と戦うようだ。
 トランプ陣営からの提案だが、
 9月に三回、
 Presidential Debateがあるかもしれない。
 
 2024/09/04、Foxは話がまとまらず、
 流れそう?宣伝もない。

 2024/09/10、ABCは実施予定。
 少なくとも、ABCはそう宣伝している。

 2024/09/25、NBCは未定。
 NBCは何も宣伝していない。
 
 CNNはすでに2024/06/27に、
 第一回討論会を実施済みだ。
 
 恐らく、この三局のどれかで、
 第二回討論会をやり、
 LGBTQと移民が議題に出る。
 
 2024/01/11、フランスの人口統計学者、エマニュエル・トッドが、『西洋の敗北』(『La défaite de l'Occident』Emmanuel Todd 2024 Gallimard)という本を出版し、LGBTQが、西洋文明を滅ぼすと大胆な予言をして、物議を醸した。論拠は以下だ。(邦訳はまだなし)

 マックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1904年)が指摘するように、プロテスタントの信仰が、健全な中産階級を作り出して、西洋社会を興隆させ、経済的にも繁栄させた。

 だがLGBTQはこの逆で、キリスト教信仰を破壊し、健全な中産階級を没落させ、西洋社会を衰退させた。そして経済的にも、G7のシェアは縮小し、反LGBTQのBRICKSが伸びるとエマニュエル・トッドは各種データを示しながら、そう主張した。

 ヴェーバーの『プロ倫』が正しいなら、
 その逆の理屈も、成り立つという論法だ。

 トッドは、同性婚を問題視しており、
 社会にとって極めて有害で、
 破壊的だとしている。

 人口統計学者として、文化人類学者として、
 家族制度が根本的に破壊されると警告している。

 そして欧州各国で同性婚を認めた結果、
 キリスト教は死に、ゾンビ化したと言う。

 ゾンビ化というのは、中身がなくなり、
 形だけ残って、動いている状態を指している。
 
 この主張は、
 受け入れられないという人が大半で、
 トッドはフランスで袋叩きに合った。

 トッドは1970年代、25歳の時、
 『La Chute finale』で、
 出生率のデータを示しながら、
 ソ連の崩壊を予言して、
 1991年に的中させた実績がある。

 また共産主義は、
 特定のパターンの家族構成がある国でしか、
 成立しないと指摘した。

 この主張は中々面白いが、
 当方はそうかな?と思っている。

 とにかく、その影響力は馬鹿にできないと、
 多くの人たちが懸念を示して、
 言論的に圧殺を試みた。
 LGBTQは正義、革命だと考えているからだ。
 
 結果、
 トッドはフランスで自由に発言ができなくなり、
 日本に思想亡命した。
 
 日本もG7の一角だが、
 LGBTQが一番浸透していないからである。
 
 今回のオリンピックのLGBTQ騒動を見て、
 その全てではないにしても、
 LGBTQは反社会性があると、
 考えるに至った。(あくまで当方のみの見解)

 ここでは特定の個人のそれではなく、
 イデオロギーとしてのLGBTQについて、
 述べたい。

 総体として、LGBTQ運動には、
 そういう傾向があるのではないか?という話だ。

 LGBTQとは、マルクス主義と、
 フランスの実存主義と現代医学が、
 合体したものと見ている。
 
 一種のシンクレティズムだろう。
 思想的な因数分解は可能だろう。

 マルクス主義が、LGBTQの革命性を、
 フランスの実存主義が、親ガチャを、
 現代医学が、もっともらしい症状を、保証する。

 最近、イーロン・マスクが、インタビューで、
 現代医学に脅され、騙されたせいで、
 「息子が死んだ」と発言した事は、
 記憶に新しい。

 Jordan Peterson Interviews Elon Musk at Giga Factory Full Interview

  1:55:23

 親が、あるドキュメントにサインすると、
 子はジェンダーをトランスできるらしい。

 だから医者は、メディカル・プロパガンダで、
 親子を脅して、利益誘導する。

 この中で、一番厄介なのは、現代医学だ。
 サイエンスを名乗っている。

 そしてLGBTQとは、サイエンスの対象なのだ。

 他方、信仰は、サイエンスの対象ではない。

 だがこのLGBTQを打倒するのは、
 信仰しかないだろう。

 なぜならば、
 もしLGBTQがこの戦いに勝利すれば、
 西洋文明は終焉するからだ。

 だからここで、ルリジョンとサイエンスが、
 正面衝突している。

 時代はまさに、
 逆ガリレオ裁判の時代に入った。

 今やサイエンスが天動説を唱え、
 ルリジョンが地動説を唱えている。

 なおこの場合、
 エマニュエル・トッドは、
 ガリレオかもしれない。

 エマニュエル・トッド、
 この最後のフランス人は、
 歴史の法廷に立たされている。


歴史の法廷


 
 まず➀について、見て行こう。
 
 オープニング・セレモニーの芸術監督は、
 ローマン・カトリックのクレームに対して、
 キリスト教とは無関係だと反論し、
 オリンピックなので、
 ギリシャ神話の異教の祝宴が、
 モチーフになっていると説明している。
 
 これはフランス人がよくやる水掛け論だろう。
 
 フランス人は、
 「やべぇ、やっちまった!」と思っても、
 絶対に謝らない人たちなので、
 (むしろ、謝罪したら負けかなと思っている)
 水かけ論に持って行き、
 どっちの言い分が正しいのか、
 外から見た時、分からないようにして、
 議論を終わらせるお得意の論法である。

 とある2ちゃんねるの創始者も、
 パリに住んでいる事からも、傾向性が伺える。

 現代フランスとは、詐術の国である。
 共和国は欺瞞に満ちている。

 フランス語でデバ(討論番組)を見ていると、
 よく彼らは一斉に喋り出す。

 秩序も順番もありやしない。
 大きな声で話した者が、主導権を握るのだ。

 そしてどっちが優勢で、どっちが不利なのか、
 よく分からないようにして、討論を終える。
 
 実は、
 このフランス流のデバ(討論)は効用がある。
 見た目は派手だが、誰も傷つかない。

 だがよく見ると、言い始めた方に、
 焦りが伺える事がある。有利不利は存在する。
 
 だからフランス人が、水掛け論を始めたら、
 慌てて水を掛け始めた方が、
 内心「やべぇ」と思っていて、
 敗色が濃厚とみてもよい、と考えている。

 こういう討論の話は、
 西洋の古典古代にも出てくる。

 プラトンの対話禄に出てくる
 ソフィストたちもそうだし、
 アリストテレスの『弁論術』にも、
 こういう話は出てくる。
 西洋のよくない伝統だ。
 
 芸術監督の反論だが、そもそもギリシャ神話、
 異教をモチーフにパロディー化しても、
 神官も信者もいない滅びた古代宗教なので、
 あてこする意味がない。

 今さら現代ギリシャ人が怒るだろうか?

 先祖が信仰した多神教の世界を汚されたと?

 では、古代ギリシャ人は?と言えば、
 案外一緒になって、悪ふざけするかもしれない。

 下品で陶片追放好きなアテナイ人は、
 どの時代にもいる。

 LGBTQの根は深く、古典古代の昔から、
 この問題は存在する。
 
 だが、あのようなおふざけで、
 誰かを馬鹿にしたいと考えているなら、
 もういなくなった相手に、
 向けてやる意味などないので、
 これは苦しい言い訳だろう。
 
 オリンピックだから、ギリシャ神話、
 多神教というのは、もっともな言い訳だが、
 効果・目的・相手の存在の観点から見て、
 これは嘘だろう。欺瞞に過ぎない。

 ただこの言い訳は、
 最初からこの事態を想定して、
 用意していた可能性もある。

 だとしたら、相当用意周到で、強かだ。
 いつの世も悪は巧みだ。
 
 だが多くの人々が、
 あてこすられたと感じるように、
 イエス・キリストの最後の晩餐を、
 drag queen(LGBTQの出演者)が、
 パロディー化したと見てよいだろう。
 
 この芸術監督は、嘘を吐いている。

 この言い訳で、
 逃げ切れると踏んでいるのだろう。

 どっこい、死後、
 Justice courtは開かれるので、
 逃げ切れやしない。

 Dooms Dayで必ず裁かれる。
 仏教的に言えば、閻魔様に舌を抜かれるだ。

 ここで問題なのは、出演者だろう。

 drag queenが何か他の事をやる分には、
 ここまで騒ぎにならなかったかもしれない。

 演目と演出、
 出演者の組み合わせが、
 世間を怒らせた。

 だが目立ちたがり屋の彼らが、
 無難な演目、無難な演出で、
 満足するとは思えない。
 
 とにかく存在を誇示するのがLGBTQである。

 目的と言ってもいい。
 だからパレードする。

 ここで露出したのが、
 LGBTQの反社会性である。

 自分たちのパフォーマンスのために、
 他の人々を公然と傷つけるが、
 自分たちの擁護は全力で取り組み、
 敵を排除するのである。
 
 これはマルクス主義のイデオロギーと、
 同じであり、全く同じ行動をしている。


泥の中で花を咲かせましょう

 

 ②については、扱いが極めて難しい。
 
 実はトランプ前大統領は、
 間違いを犯している可能性がある。

 アルジェリアのイマネ・ケリフは、
 トランスジェンダーではない可能性がある。
 
 あるいは、イマネ・ケリフとその関係者が、
 壮大な嘘を吐いている可能性もある。
 
 この問題は、どちらも、在り得る。
 かなり厄介だ。判定できない。
 
 だがもしイマネ・ケリフが正しい場合、
 それはかなりのレアケースとなる。
 
 トランプも一般論として、
 正しい事を言っている。
 そういう意味では間違いではない。
 
 まずイマネ・ケリフは、
 動画、写真で見る限り、男性に見える。
 
 実際、検査の結果、
 XY染色体を持つと判定された事はある。

 2023年に、ロシア主導の国際ボクシング協会(IBA)が、
 性別検査でそう判定している。

 だが現在、
 IBAは国際オリンピック委員会(IOC)から、
 追放されている。

 勿論、ポリティクスである。
 2022/02/24以降、よくある追放劇の一つだ。

 IOCは、パスポートを優先しており、
 パスポートにそう書いてあるなら、
 そうだと言う。

 だがパスポートの性別の表記は、
 各国の国内基準で決まるため、統一性がない。

 パスポートの表記で、
 性別が決定するなら、
 それもポリティクスという事になる。

 IOCは、いざという時、
 パスポートの性別の表記を決めた
 その国のせいにできるだろう。
 
 なお地元の村では父親が、
 イマネ・ケリフは生まれた時から、
 女性であると擁護している。

 本人も、
 「アッラーは本当の事を知っている」と、
 敬虔なムスリムの姿勢さえ見せている。
 
 なおイマネ・ケリフは、
 トランスジェンダーではなく、
 先天性の体質との説もある。
 
 つまり、女性ではあるが、
 XY染色体を持って生まれた
 レアケースだと言うのだ。
 
 父親は、戸籍を見せて、
 1999年5月2日生まれ、
 イマネ・ケリフ、女性と主張している。
 
 父親が持ち出した
 イマネ・ケリフの幼少期の写真を見ると、
 確かに女の子に見える。
 
 (アーネスト・ヘミングウェイ
 の幼少期の写真ではないが、
 偽装はいくらでも可能)
 
 試合でも、
 対戦相手の選手を気遣う様子もあった。

 練習量も相当なものだと聞く。
 悪い人ではないかも知れない。
 
 だが対戦相手のアンジェラ・カリニは、
 試合開始43秒で、危険と判断して、
 試合を降りた。

 ジェンダー論争以前に、身の危険を感じたから、
 そうしたのだろう。これはプロの判断だ。
 
 トランプが言うように、
 女性のスポーツに男性が入れば、必ずこうなる。
 
 トランスジェンダーが、メダルを得るなど、
 利益があるなら、これは競技の破壊だろう。

 全ての女性のスポーツが、
 トランスジェンダーによって、脅かされる。
 
 これは破壊行為以外の何物でもない。

 やはり反社会性があると言わざるを得ない。
 
 だがイマネ・ケリフに関しては、
 トランスジェンダーではない可能性がある。
 
 しかしもう一人いた。
 台湾の林郁婷(Lin Yu-ting)だ。
 この人もXY染色体を持つ。
 
 パリ五輪女子ボクシングの決勝戦は、
 なんとXY染色体を持つこの二人が戦った。
 
 ある意味、最強の二人の、
 当然のカードかもしれない。
 
 だが女子とは何か?
 女性とは一体何なのか?

 世も末だなと思う今日頃である。
 
 だがどこから、どこまでが女性で、
 どこから、どこまでが男性なのか?
 
 サイエンスは、
 何か基準を設けるのかも知れない。

 果たして、
 それで決着が付くのか?
 
 現代では、性別の定義が、
 肉体にあるから、こういう問題が起きている。
 
 

彼岸花


 
 もうすぐお盆で、
 あの世の扉が大きく開いて、
 この世に近づいてくるから言うが、
 
 (実はフランスにもお盆はあり、
 11月1日にToussaint万聖節、死者の日がある。
 やはりあの世が近付く感じで、
 メーテルリンクの『青い鳥』でも、
 そういうイメージで書いている)
 
 人間は生まれ変わりがある。
 魂がある。天と地を転生輪廻している。

 男は男に。女は女に。
 つまり、男性霊、女性霊がある。
 
 ややこしい話だが、
 男性が女性に生まれ変わる事もある。
 その逆もある。
 
 数回連続、男性で生まれた後、
 女性に生まれる事がある。
 
 魂の経験値的な問題で、
 ずっと男性で生まれていると、
 女性が理解できなくなるからだ。
 
 だから女転もある。
 もちろん、男転もある。

 特にここ数回連続、
 男性で生まれた場合、
 次、女転は在り得る。
 
 男性霊で、
 男性の肉体に入っていれば問題ないが、
 そうでないケースもあるかもしれない。
 
 イマネ・ケリフは、女性霊で、
 XY染色体を持つ肉体に宿った
 という仮定は在り得る。
 
 ただこれを判定できる霊能者は多くないだろう。

 完全に霊能力に覚醒していないとできない。
 審神者(さにわ)だ。

 仮に、男性霊が、男性の肉体に宿り、
 女性霊が、女性霊に宿る事を、自然と取る。

 だが女性霊が、男性の肉体に宿った場合、
 霊を本質とした場合、女性となるのか?

 これも権威を持って
 答えられる審神者がいるのか?

 この議論は無理だ。
 そもそも今の世の中が受け入れない。
 第三者検証性がない。

 こういう霊的世界観は、
 夢である程度、誰でも体験できるが、
 今は信じる者が少ない。
 
 あともう一つややこしいのが、
 人間の魂は一つではなく複数存在する。
 自己は複数存在する。

 
 地上にいる今の自分と、
 夢の世界で会う過去の自分は、
 同一にして、別存在だ。

 
 だが殆どの人が、
 この矛盾に耐えられない。
 
 だからそもそも分からないか、
 全く気が付かない。

 自分は一人だと思いたい。
 そうでないと、自己認識が崩壊する。
 
 よく言う、ガーディアン・エンジェルとか、
 守護霊という存在は、もう一人の自分だ。

 
 これは夢の中で、会う事ができるし、
 対話する事もできる。自己は複数存在する。
 
 どういうローテーションを
 組んでいるのか不明だが、
 男性役、女性役で分かれている。
 
 だから、一貫して、男性霊は男性霊、
 女性霊は女性霊という見方も成り立つ。
 
 人間という存在は、
 地上存在とあの世の霊的存在を含めると、
 実に多様な見方が在り得る。
 
 地上存在の自己は、
 過去の自分の集大成だったりする。
 単純化できない。
 
 人間が転生輪廻する理由は、
 経験を得て、精神性を獲得し、
 情報を並列化するためだ。

 
 間違っても、地上で動物性を獲得し、
 人間失格となり、地獄に墜ちる事ではない。
 
 地上に降りた自己は、死後霊界に帰り、
 他の自己と経験を共有して、アップデートする。
 
 人格と言うのも、OSみたいなもので、
 古い記憶は上書きされていく。
 
 直近であれば、アプリではないが、
 霊人として、存在し、活動している。
 
 古いと動画みたいになり、
 太古の記憶であれば、
 写真のアルバムみたいにパラパラになる。
 
 動画のサムネに、
 過去の自分の代表的な姿があり、
 記憶を再生するイメージだ。
 
 あの世には、
 自分でも全て開けない
 秘密の日記のようなものがあり、
 自分で書いている。
 
 これらはあくまで、たとえて話している。
 他の人の、他の見方も、十分在り得る。
 
 厄介なのは、同じものを見て、
 同じにように見えないというか、
 別に見える事だ。
 
 地上でもそういう事はあるが、
 霊界、あの世、
 夢の世界だとさらに振幅が大きい。
 
 IT的に、霊界、あの世をたとえたが、
 PCやスマホが、向こうにある訳ではない。

 
 現代人の感覚で、分かりやすく翻訳しただけだ。
 誤解のないように願いたい。

 
 ちなみに、向こうに行った時、
 最初に困るのが、ITが一切ない事だ。
 代わりに魔法がある。
 
 PCやスマホに依存し過ぎてもいけない。
 本はある。本はあるが、地上の本と異なる。
 
 オーディオ・ブックではないが、
 動画的な機能や、他の世界とリンクして飛べる。

 こう言うと、IT的で誤解を生みかねないが、
 セキュリティがかかっていて、
 そもそも開けない本とか、
 読めないページ、伏字になっている本もある。
 
 自分のアカウントのレベルが高くないと、
 閲覧できない本とかある。
 
 生きている人には、未来系は原則公開禁止で、
 過去形は比較的閲覧できる。
 
 だがこれも本人の認識力によって左右される。
 在り得ないと思えば、思う程、見れない。
 
 領域的に行けない処も多い。
 立ち入り禁止区域だ。
 地上に生きている人は制限が多い。
 
 当方は、学校の教室のような、
 図書館のようなところに、よく行く。
 
 霊人と対話するが、
 恐ろしく頭が切れる人ばかりだ。
 地上とレベルが違う。
 
 霊人は過去の自分の情報を全部使えるので、
 圧倒的な戦力差がある。
 
 一方的に指導を受ける感じで、
 太刀打ちできない。ただ優しい。
 
 当方が他の人と異なるのは、
 彼らに鍛えられている側面が強い。
 
 以前、夢の中で、
 アトランティスの
 地名入り地図を見せてもらった。
 
 地名なしの地図は、地上にもあるが、
 地名入りの地図は初めて見た。
 
 何がなんでも覚えて、
 この情報、地上に持ち帰ってやる!
 と意気込んだが、殆ど忘れた。
 
 ペオスという西の外れの町の名前だけ
 覚えている。
 ただこの情報は地上にもあるようだ。
 
 夢の問題点は、起きたら忘れてしまう事だ。
 詳細は消える。概要だけ残る。

 
 また夢で自分の秘密を探求していると、
 よくない話もいっぱい出て来る。過去世だ。
 
 これは霊的な目覚めの兆しだが、
 霊的な男女の記憶は、誤解を生む事も在り得る。
 
 だがトランスジェンダーは、
 霊的に目覚めた者ではない。

 男性なのに、女性と言っているのは、
 自分の魂の中が分かっている訳ではないのだ。

 多くの場合、トランスジェンダーは、
 外から悪霊に憑依されている。

 
 これは体験的に、
 実際に分かった事があるからそう言っている。

 ある男性に、
 女性霊が憑依していた。
 
 だから自分の性別を誤認している。

 これも審神者がいないと、
 判定はできないだろう。
 
 当方は、霊能者ではないが、
 霊感がある方なので、分かる時もある。
 
 第三者検証性を許さない領域にある問題だが、
 言わないとそもそも存在しない扱いになる。
 
 だからこうして言っている。
 無論、信用が得られるかどうかは、
 また別の問題だ。
 
 

青い花


 
 しかしオリンピックや国際スポーツは、
 今後どうするつもりなのだろうか?
 
 男性部門、女性部門、
 トランスジェンダー部門とか、
 三つに分けるのだろうか?
 
 いかにもポリティシャンがやりそうな判断だが、
 待って欲しい。それは自然ではない。
 
 スポーツが、自然に反する事をするのは、
 おかしい。もはや健全な精神ではない。
 
 そもそも自然界に、
 雌雄でない高等生命体は存在しない。
 第三の性はない。
 
 また相互に性が入れ替わる高等生命体もいない。
 それは変態だ。


 Die Natur soll der sichtbare Geist, der Geist die unsichtbare Natur seyn.
 
 「自然は目に見える精神であり、精神は目に見えない自然であらねばならない」
         『Ideen zu einer Philosophie der Natur』『自然哲学考』
         Friedrich Wilhelm Joseph von Schelling(1775~1854)
      フリードリヒ・ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・シェリング



 
 大好きな言葉だ。
 とても簡潔で、
 美しい真理の言葉だと思っている。
 
 19世紀、ベルリン大学に行って、
 老シェリングの講義を受けたい。
 
 すでにヘーゲルに哲学的完敗を喫して、
 受講者が殆どいない大学の講義だが、
 ヘーゲルの方が遥かに偉大だとしても、
 それでもやっぱり
 シェリングの講義を受講したい。

 叶う事なら、指導を受けて、弟子入りしたい。

 話がそれた。
 
 この定式に当てはめれば、
 スポーツは、目に見える精神であり、
 精神は目に見えない
 スポーツであらねばならない。

 スポーツに限定すると、
 ちょっと意味がおかしいが、
 一部は該当するだろう。
 
 この定式がある程度、
 成り立つのは、自然であるからだ。
 ここにLGBTQを代入すると、途端に醜くなる。

 やはり美しいものは美しく、
 醜いものは醜い。それが自然だ。
 
 LGBTQが大手を振って、
 表の世界で、堂々とパレードするのは、
 美しくない。不自然だ。
 
 西洋妖怪としか言いようがないLGBTQは、
 表の世界に出て来るべきではない。
 
 裏の世界の安全地帯で、
 ひっそりと息を潜めて、
 隠れている分には構わない。

 存在までは否定しない。
 
 

比翼の鳥?


 
 古典古代の時代から、
 LGBTQの問題はあると言ったが、
 実はとある戦いがあった。
 
 Μάχη της Χαιρώνειας
 (マケー・テース・カイロネイアース)
 カイロネイアの戦い、BC338だ。
 
 あまり知られていないが、
 古代世界で、
 LGBTQが
 世界の覇者になるかどうかの戦いだった。
 
 この戦いは、
 マケドニアのフィリッポス2世と、
 アテナイ・テーバイの連合軍が戦った。
 
 注目すべきは、
 左翼のアレクサンドロスの騎馬隊と、
 テーバイの神聖隊の決戦だ。
 
 当時、テーバイの神聖隊は、
 ヘラス最強と謳われ、
 スパルタさえ凌ぐと言われた。
 
 理由は、男同士の恋人たちが、
 誓いを立てて、ツーマンセルで、
 戦うからだとされた。
 
 このLGBTQ部隊は、
 Ιερὸς Λόχος(ヒエロス・ロコス)と呼ばれ、
 150組300名の男性の恋人同士によって
 編成されていた。

 現代の米軍にもない部隊だ。
 ある意味、現代よりLGBTQが進んでいる。

 だがカイロネイアの戦いで、
 アレクサンドロスに、
 完膚なまでに叩きのめされた。
 
 ヒエロス・ロコスは全滅し、
 その遺体はカイロネイアの戦場に埋められたが、
 のちに考古学者が発掘して、
 150組300体の遺骨を、ほぼ見つけたと言う。

 伝説は埋葬法でも実証された。
 
 まかり間違って、
 この神聖隊が、左翼で、
 アレクサンドロスを破っていたら、
 のちの世は大きく変わっていただろう。

 LGBTQがἀνάβασις(アナバシス)
 東方遠征して、
 世界の覇者になっていたかもしれない。
 
 妄想に過ぎないが、表の世界から、
 LGBTQは勢いを失い、一度退場している。
 
 だが現代で再び台頭して、
 テーバイの神聖隊が、
 LGBTQ大国カナダでパレードしている。

 これは一種の異世界転生ものだろう。
 
 もう一回、カイロネイアの戦いをやって、
 このテーバイのヒエロス・ロコスを
 破らないといけない。
 誰かアレクサンドロスを蘇らせて、
 連れて来て欲しい。

 


花のアーチ



 2024パリ五輪に関しては、
 LGBTQ以外でも、問題が多かった。
 
 開会式で、もう一つ気になったのは、
 あの残酷な革命劇で、
 マリー・アントワネットの首を持って歩く、
 おかしな演出があった。

 あの劇は一体何なのか?

 劇中では、
 貴族の邸宅のような館が出て来るが、
 火で燃えているという演出、
 血が流れている演出もあった。

 230年前の山岳派の亡霊が出て、
 暴れているという印象がある。
 
 現代フランスを霊的に見た時、
 かなり地獄的な様相を呈しているのだろう。

 だから地上にも溢れて、
 ああいう光景が繰り広げられた。

 あの劇は、本当に地獄が溢れている。
 もう一つの現実だ。
 
 一般の観客からも、
 オリンピックに必要な劇なのか?
 という疑問の声は出た。
 
 不必要に残酷だし、見ていて、
 気分のいいものではないからだ。


セーヌ河

 

 セーヌ河の水質問題の件も酷かった。
 これも完全にポリティクスだ。
 
 数年前から、マクロンの肝いりで、
 オリンピックまでには、
 セーヌ河を泳げるようにすると言い、
 巨費を投じて、
 セーヌ河の水質改善に取り組んだ。

 結果は無残で、間に合わなかった。
 
 それでも、女子トライアスロンは強行され、
 体調不良者が続出し、入院患者まで出た。
 
 マクロンはオリンピック前、
 セーヌ河を泳ぐと広言していたが、
 今こそ実行すべき時だろう。

 なぜか今、
 パリ市長にその名誉は譲られているが、
 遠慮する事はない。今すぐ泳げ。

 
 運営面を見ると、
 どうもフランスには、
 もうオリンピックは任せない方がいい気がする。
 
 おかしな場面で、
 ポリティクスが前に出て来て、
 妙なバイアスがかかる。


オリンピック・スタジアム


 
 開会式で、
 韓国を北朝鮮と呼んでしまう事件があった。

 いわゆる、ケアレスミスだ。
 
 フランス語で
 「République de Corée」と言うべき場面で、
 「République populaire démocratique de Corée」
 と言って、間違えた。間違えるか?普通。

 韓国は猛烈に抗議し、
 バッハ会長は、
 あとで韓国大統領に謝罪をしたと言う。
 
 

フランス軍?


 
 もうフランスは、大規模組織で、
 何かやる事に、向かない国になっていると思う。
 
 これは戦争など、
 軍事面でも影響が出て来るのではないかと、
 懸念している。
 
 だからフランスは戦争をしたら、
 必ず負けるだろう。

 というか、
 いつも戦う前から負けている。

 特に行き過ぎた個人主義は、
 組織における担当部署の責任を喪失させている。
 
 フランス人は、一般に、
 フランス人の仕事を信用していない。
 いつも疑っている。
 
 

こわれもの


 
 郵便局、ラポストなどその最たるものだ。
 
 フランス人は、どうでもいいものか、
 止む得ず紙面で届ける必要があり、
 かつ自分で届けられないものだけを、
 ラポストに頼み、必ず領収書を取る。
 依頼した証拠を残すためだ。
 
 サービスの品質が
 期待できないからそうしている。

 これはフランス社会で、広範に見られる現象だ。

 


公園

 20世紀後半、移民を受け入れてから、
 社会が変質したとフランスの高齢者たちは言う。
 
 フラソワーズ・サガンの
 『ボンジュール・トリステス』などを読むと、
 まだどこか19世紀と
 陸続きなフランス社会が垣間見れる。

 移民に乱される前のフランス社会だ。
 もう失われた社会だ。

 ローマ帝国は、
 ゲルマン人の大移動で滅びたと言うが、
 G7も移民で滅びるかもしれない。
 

移民

 ピーター・ドラッカーが、
 『ポスト資本主義社会』で、
 1990年代中に、G7は発展途上国を支援して、
 貧困を緩和しないと、2010年代、2020年代、
 移民でG7は溢れると予言した。

 30年前の予言だが、
 今まさにこれは的中している。

 LGBTQと移民が、G7を滅ぼし、
 逆にBRICKSは、LGBTQと移民をG7に移すので、
 助かるかもしれない。
 
 移民の話は、
 オリンピックと直接関係がないので、
 ここでおしまいとする。

 ご一読、ありがとうございました。

 

おみおくり


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