[無料でできる]PDFの右綴じ(Right Binding)変換アプリとプログラム(iPad,iPhone,Mac,Windows,Linux対応)
PDFの綴じ方向(Page Binding, Page Edge)で困っていませんか?
どういうことか? PDFを普通に作れば左綴じ!
日本語での小説や漫画は縦書きです。縦書き文書は、書籍となるときに、右綴じで製本されます。
一方、英語などでは左綴じで製本されます。
英語は、横書きであり、左から右に読む、であるからです。
日本語の書籍であっても理系向け専門書などで、横書きであれば左綴じで製本されます。
まとめると、
文庫やマンガ -> 右綴じ(Right Binding)
英語、理系専門書 -> 左綴じ(Left Binding)
横書き文書のほうが、言語体系では一般的です。
PDFを普通に作れば、左綴じ(Left BInding)として作成されます。
縦書き&右綴じPDFでは表示するアプリが限定されます。右綴じに対応したPDFビューアを次の記事で紹介しました。
今回は、PDFを右綴じ(Right Edge)に変換するアプリを紹介します。
0 Acrobat(有料版)を使う。
Adobe Acrobat(有料版)での方法は知っていました。
サブスクで1,980 円/月、そのお金で本を買いますわー
綴じ方向の変換だけで、Acrobat Xを買うには、コストが掛かりすぎます。
この方法は除外です。
1 iPad / iPhone での 方法
PDF Proを使います。
詳しくはこちらに書きました。
他にも変換専用のアプリがあるらしいです。
いまのところ、PDF Proで十分済ませられているため、探していません。
2 Pythonで行う(Mac / Linux /Windows など)
PDF Proを使っての左⇔右綴じPDF変換は、1つのPDFファイルごとの作業になります。
右綴じ変換したいPDFが、数十、百、千とあると、「iPadにファイルを移動させて、変換して」なんてやっていられません。
プログラムで一気に変換してしまいます。
ここにソースがあります。
このプログラムでは、左綴じPDFを、新しく右綴じPDFとして生成します。もとの左綴じPDFは実行後もそのままに残っています。目次、ブックマークなどの付加情報も、新規右綴じPDFにそのままに残ります。
※ ChatGPTさんでは、目的に沿ったコードを作れませんでした。聞き方が悪かったのかな。
PDFを作成するときに、Pythonスクリプトを使っています。
MacではPDF化をAutomatorやQuick Actionで実行できます。この方法では問題があります。
なぜか特定のファイル(tif)などが交じると、PDFファイルサイズが激増(約5倍)します。
このimg2pdf(pypi)であれば、元の画像ファイル合計と同等のサイズでPDFが作成できます。
詳しいやり方は説明しません。(危険性はまったくないですが自己責任で! )
ソースやコメントを読んで、改良したり、工夫してみてください。
フォルダ内にある、左綴じPDFのすべてを、右綴じPDFファイルとして作成する
パスやエラー処理などは、環境に合わせて書き換えてください。
自己責任でお願いします! (誤動作について、わたしは保証・責任を持ちません)
#!/bin/sh
if [ "$1" = "" ]
then
echo "Arg is none."
echo ""
exit;
elif [ "$1" = "go" ]
then
echo "Go!";
else
echo "Arg is Nonconformity!";
exit;
fi
for PDF_NAME in ./*.pdf; do
PDF_NAME=${PDF_NAME%.pdf}
echo ""
echo "${PDF_NAME} is converting L2R."
/Users/ホームディレクトリ/scripts/pdf-L2R.py "${PDF_NAME}.pdf" "${PDF_NAME},右綴.pdf"
#判定対象の処理を記述
RET=$?
#echo ${RET}
if [ ${RET} -eq 0 ]; then
mv "${PDF_NAME},右綴.pdf" "${PDF_NAME}.pdf"
fi
done
フォルダ内の画像ファイルからPDFを作成し、右綴じPDFに変換する
### 引数が1つの場合
## 第1引数 pdf name
### 引数が2つの場合
## 第1引数 img path
## 第2引数 pdf name
if [ "$2" = "" ]
then
if [ "$1" = "" ]
then # 引数が無い場合の処理
img_path="."
pdf_name="out"
else # 引数が1つの場合の処理
img_path="."
pdf_name=$1
fi
else # 引数が2つの場合の処理
img_path=$1
pdf_name=$2
fi
/Users/ホームディレクトリ/scripts/img2pdf "${img_path}"/*.* -o ~/Desktop/"${pdf_name}.pdf"
echo ""
echo "${pdf_name} is converting L2R."
store_dir="/Users/ホームディレクトリ/Desktop"
trash_dir="/Users/ホームディレクトリ/.trash"
/Users/ホームディレクトリ/scripts/pdf-L2R.py "${store_dir}/${pdf_name}.pdf" "${store_dir}/${pdf_name},右綴.pdf"
#判定対象の処理を記述
RET=$? #echo ${RET}
if [ ${RET} -eq 0 ]; then
mv "${store_dir}/${pdf_name}.pdf" "${trash_dir}/"
mv "${store_dir}/${pdf_name},右綴.pdf" "${store_dir}/${pdf_name}.pdf"
fi
最後に
わたしは、本を紙で買い、自炊(裁断してスキャン)するのだけれど、手間がかかります。いまでは、Kindleの人が多いでしょう。
わたしは、Kindleでは、難しめの本(専門書や岩波文庫)を読みこなせないので、本のままで読むか、スキャンした書籍のフォーマットでのPDFで読みます。
Kindleは、使いやすさにもうひと工夫ほしい。
それは、Kindleの仕様に改善の余地がある、ということ。
さらに、書く側が電子書籍で読みやすい型式で書く必要もある。
縦読みコミックが出てきて、新たなコミックの「文法」ができているように、電子書籍には紙の本とは異なる書き方があるはず。
一方で、そのような電子書籍の「文法」が、本の基本フォーマットとなると、紙の本が使いにくくなる。
本の行方はどうなるのでしょうね。
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