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泣くことがストレス解消に繋がる?脳科学が解明するその理由と効果

はじめに


大泣きして気持ちが楽になった記憶がある人は、きっと少なくないでしょう。

これは一見感覚的なことのように見えますが、実は科学的根拠があり、脳科学の実験でも確認されています。

ストレス対策の重要な2つの要素:「セロトニン」と「涙」

我々の脳は、体と心が不快なことを全て"ストレス"と判別します。

生命がある限り、ストレスは完全に排除できません。

だからこそ、どうストレスを上手く処理するかが、身体と心を健康に保つカギとなります。

ストレスは「物理的なもの」と「心理的なもの」の2つのタイプがあります。

物理的ストレスは、「痛み」など、身体が直接的に不快さを感じるものです。

一方、心理的ストレスは、不安や人間関係の問題など、直接的な痛みはないが心に影響を与えるものです。

私たちは感情を持つ生物なので、この心理的ストレスを易々と感じます。

特に、パソコンやスマホによって常時情報にアクセスする現代社会では、ストレスが増える傾向が加速しています。

このストレスを軽減する働きには、セロトニン神経の活性化と泣くことが有効です。

セロトニン神経は神経細胞の一種で、セロトニンという神経伝達物質を分泌することで自律神経を調整したり、痛みを抑えたり、心のバランスを保つ働きをします。

セロトニン神経を活性化するには、朝日を浴びて散歩をしたり、夜はライトを消して静かに寝るというライフサイクルが効果的です。

涙についても説明します。

動物の涙には、「基礎分泌の涙」「反射の涙」「情動の涙」の3種類があります。

特に人間だけが持つのが「情動の涙」です。これは、脳内のストレスを一掃する涙で、ストレス耐性を強化する能力があります。

ストレスを一掃する「情動の涙」とは何か?

「情動の涙」がストレスをどのように解消するのでしょうか?

まず、「基礎分泌の涙」は、目を潤すことで保護する涙で、パソコン使用によるドライアイは、この基礎分泌の涙が不足する疾患です。

次に、「反射の涙」は、目にゴミが入ったときや、タマネギを切るときなどに流れる涙で、目に入った異物を洗い流す役割を果たします。

最後に、「情動の涙」は、悲しい、悔しい、感動したときなどに流れる涙です。

「情動の涙」のストレス耐性強化の仕組みについて詳しく説明します。

涙腺は副交感神経の制御下にあり、泣くことで副交感神経が活性化します。

通常、覚醒状態では交感神経が優位に働き、ストレスを感じるときは、交感神経の緊張が高まる状態になります。

しかし、大泣きすることで、一気に副交感神経が活性化して交感神経とスイッチ。

これにより、ストレスが洗い流され、爽快感を感じます。

例えば、結婚式に参列すると、祝福や共感などの様々な感情が湧き、涙が流れることがあります。

これは、普段泣き慣れていない男性でも流しやすい涙で、美しい涙とも言えます。

「交感神経」と「副交感神経」の働き

  • 交感神経: 起きているときに優位に働く神経回路。ストレスにより興奮し、脈拍と体温を上昇させる。

  • 副交感神経: 眠っているときに優位に働く神経回路。リラックスした脳状態で脈拍と体温を下げ、体を休める。

大いに泣いて、スッと眠れ!泣くことが不眠症解消のカギ

私たちが常にパソコンやスマートフォンと接しているデジタル社会では、日光浴の時間や運動不足からくるセロトニン神経の活性化が低下する傾向があります。

その結果、交感神経から副交感神経へのシフトがうまく行かず、疲れているにもかかわらず睡眠を取ることができない不眠症を引き起こしています。

しかし、号泣することにより、交感神経から副交感神経への切り替えがスムーズに行われ、身体がリラクゼーションの状態になり、さらに睡眠を誘発することができます。

特に、他人への共感から生まれる涙は、共感脳とも称される前頭前野の血流を増加させ、副交感神経の活性化を促します。

不眠症に悩んでいる方は、号泣する映画や音楽などに触れて感動の涙を流し、ストレスを解消し、開放感を得ると良いでしょう。

ただし、感動していても涙が出ない場合には注意が必要です。

どれだけ感動しても涙が出なければ、この神経の切り替えは起こりません。ここで重要なのは涙の量ではなく、涙を流すことそのものなのです。

泣くより笑う?あるいは逆?短期的な笑顔と深い号泣、どちらを週末の習慣にすべき?

ストレスを発散するためには笑うことも効果的ですが、泣くことのストレス解消効果はより持続的です。

「免疫力を高めるためには、笑うことが非常に有効です。

大笑いすることで、癌細胞やウイルス感染細胞を攻撃する免疫細胞であるナチュラルキラー細胞の活性化が進むという報告もあります。

しかし、笑いと泣きを比べると、笑いは短時間でストレスを解消する効果がありますが、笑い続けないとその効果は持続しません。

一方、泣くことは、一度号泣することで感情の高まりをクールダウンさせ、長時間にわたって心地よいリラクゼーション状態を維持することができます。」

涙と笑顔、その両方を生活に取り入れる

笑顔と涙、両方が私たちの感情のバランスを保つ重要な要素であることは間違いありません。

笑いには一時的なストレス解消と免疫力向上の効果があり、涙には感情の解放と深いリラクゼーション効果があります。

平日の忙しい日々の中でストレスを感じているなら、笑顔を作ることで一時的にストレスを和らげ、リフレッシュすることができます。

そして、週末には感動的な映画や音楽を観賞し、思い切り泣くことで、一週間のストレスを解放し、新たな一週間を迎える準備をするのが良いでしょう。

どちらも大切な要素であり、バランス良く生活に取り入れることで、心と体の健康を維持することができます。

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