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【詩】

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心に浮かんだまま書き殴られたものたち。
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#詩のようなもの

【詩】苦.69.痛

【詩】苦.69.痛

Life is "Heavy Rock".
始まる終わりへのCount Down.

黄金の稲穂を南風が揺らす
渇いた心に雫を落とす
ぼろぼろに風化した僕のこころ

何千秒が届ける一瞬
滅茶苦茶な血流が届ける静寂
君のまなこは何処を見る?

Life is "lovely Clock".
愛しき呼吸が春風に刺さる

刻む最期への秒針
I feel "de#th".

何の為に生きてきたか
理由を見

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【 】頂き物

【 】頂き物

僕の苦しさは僕だけのもの
だけど
大切な人の痛みも僕のものにしてしまう

今日も肋骨の中にある臓器が苦しい

廻る視界
浸る死海

斬り捨て御免が上手く出来ない
ナイフが刺さるあなたの気持ち
僕の心で勝手に広がるイメージ

御法度を破ってはならない

頑丈だったあの頃が懐かしい
錆び付いた鉄筋は風化を辿る
嗚呼なんと情けないのだろう

凍った焔に飛び込みたい
沈む朝陽に身を委ねたい

脚が砕けよう

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【詩】断ツ絶ツ勝ツ活

【詩】断ツ絶ツ勝ツ活

一瞬だけ飛行機雲が紫を帯びた夕刻
何故か無性に撃ち落としたくなった

ラム酒に踊らされる夜の哭
重低音のリズムで揺れる脳

寄りかかるなら徹底的に
生半可で来られた日には
こっちもバランス取るの
難しいんですよねぇえ。

堕ちるなら徹底的に
理想と現実の乖離を
直視しながら墜ちろ

なんもかんも捨てちまえ

道徳心
理性

自制

正義
こころ

落ちて堕ちて墜ちていけ
FallingDown

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【詩】渦巻閃光

【詩】渦巻閃光

悲しい記憶は焼け憑いて残るのに
嬉しかった記憶は灰となって散る

所詮は風に吹かれるともしび
燃えようと頑張ればそのぶん
終わりがくるのは早いんだよ

たとえば人生がすごろくなら
自分がどこにいて、終わりが
どこにあるかすぐ分かるのに

わたしはいまどこにいるの。

蟲避けのうずまき線香の
先端みたいだなって思う
一所懸命燃えて働くのに
最期がいつか分からない

与えられた役目を果たすことで精一杯

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【詩】ひと刺し指 -優 An怒 愛-

【詩】ひと刺し指 -優 An怒 愛-

左のてのひらにしゃれこうべ
右のゆびさきに細い液晶画面

左手にある重いハンマー
頭蓋骨にブチ込んでみろ
タイマンのが清々しいな

右手の指先ちょちょいのちょい
尖んがった言葉を皆で投げれば
心に突き刺さって致命傷になる

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言論の自由にあやかれば
何を言ってもいいのかよ

逃走
stupid

腐れ外道のカス共め
一人じゃ何も出来ねぇ癖に

群れ成して ひとりを

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【 】消えてしまいたくなるひとへ

【 】消えてしまいたくなるひとへ

二十五時過ぎ
薄汚れた終電
そんな顔してどうしたの

おや、きみは?

ああ、もう楽になりたいんだ。

そんなに、つらいのかい?

生きてくだけでしんどいよ。

どうして、そんなこというの?

もう嫌になってしまったんだ。

なんで、なにがいやなの?

心を極限まで擦り減らして
沢山の事に脳味噌を使って
嗚呼もういっそ消えたいな。

そっか。

なら僕が先に死んであげるからさ
それ見てからでも遅く

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【詩】路地裏我楽苦多物語

【詩】路地裏我楽苦多物語

刑期残り一年で旅立ったポン中老爺
ペテンとドラッグと裏切りの果てに
六畳二間過積載のガラクタを置いて
深い絆で結ばれた母の元へ向かった

ここは市境の路地裏
蟲も寄り付かぬ雑居

ここのひとびとはあたたかい
「お兄さん、大変だわね」
なんて言いながらエールをくれる

引き摺り出したガラクタ達
梅雨の終わりをよろこんで
娑婆を吹く風にかわかされ
在るべき場所へ帰っていく

我、残る感情は
楽、染みを

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【詩】くらいむ

【詩】くらいむ

Cry Moon.

月夜を見上げて慟哭する人狼
その輝きは本心を曝け出して
醜い己を映す水面にまた叫ぶ

暗い 夢。

眼を閉じた漆黒の闇の中で
脳髄が儚き思いを映し出す
刹那に瞬く己の麗しい理想

喰らい 無。

五月雨の後に咲く紫陽花も
梅雨を終えれば陽に灼かれ
長い時を経て謳う夏の蝉も
七日後には再び大地に還り
命は始まった時から食われ
終焉のひと時は絶対的な無

Crime.

貴重な酸

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【詩】怪談

【詩】怪談

現代日本に蔓延る魑魅魍魎
知らぬが幸せなこともある

四本脚の頭蓋骨

古来掬われなかった魂達よ
今更救われたとて何になる

八ツ手の肺胞

根性で片付けられた方が良かったのか?
貴方の嘘は世界の真になっちゃうんだよ

中指だけ残る膝

奇々怪々ひとつひとつに名前がついて
病名通りに離脱を強いられるこの世界

ハートマークの細胞

言伝はいつしか液晶画面に封じられ
いつか機械に支配される脳味噌達よ

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【詩】脳髄NeckDollars!

【詩】脳髄NeckDollars!

180度痛む首
18度くらいのレモンティー
まろやかに蕩ける18時半の3時間後

脳髄の本能に従え!

やりたきゃあやっちまえ
踊りたきゃ踊っちまえよ
振り回したいなら存分に

手前にくれぇ正直になれよ!

腐敗した血液を垂れ流すような欠陥なんて
叩き斬ってその臭いヘドロを捨てちまえよ
RESETキメて綺麗になれれば上等じゃんか!!

どうせ人生1度っきりなんだから!

始まりの瞬間に終わりがある

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【詩】五葉

【詩】五葉

それはまるで掌みたいに
あかくてきれいな五方向

季節はまだまだ先だけど
わたしはいつもこの季節

どうしてなのかな君は
素敵な素数で素朴だね

梅雨の隙間を刺す斜陽
傾く前に会いたかった

今宵十九時
君をお迎えできるといいな
君と一緒に旅がしたいんだ

出来るだけ邪な念が混ざらないように
鉄塔に登って風を浴びてあせを流して
降りたら家で冷水のシャワーを浴びる

私の旅路は何合目なんだろうね

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【詩】Mad Hatter

【詩】Mad Hatter

透明ビニ傘帽子屋さん
あなたは叶えてくれますか?

Q.想い人と結ばれたいのですが…。

A.ならば空と同じ色をした杖を十字架にしなさいな。

Q.疲れが中々取れません。どうすれば…。

A.一度目を瞑り、左半身を窓から出してご覧。

Q.何かに追われているような胸騒ぎが…。

A.ならば貴方が追いなさい、匕首を忘れずに。

さてここで暖かい紅茶を数杯
只只悩める世間の皆様を崇拝

Q.憎くて憎く

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