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11.人生は苦痛と回復でできている

こんばんは!がっきーです!

今回は基本ルールのひとつ

苦痛と回復のフェーズについてお話しします。


前回のおさらい

・炎症とは細胞レベルで起きている

 火事のようなもの

・文明病を引き起こす要因の一つで

 長寿な人は炎症レベルが低い

・炎症が長引くと全身の機能が下がるが

 元々は進化の過程で備わった

 欠かせないもの

・現代人と狩猟採集民族の炎症は違う

・古代人と現代人の違いに当てはめると

 複雑な問題がシンプルになる

ことについてお話ししていきました。

まだ読んでいない方はぜひ

こちらをチェックしてみてください。



私を滅ぼすに至らない全てのことが、私を強くする。

見出しは、ドイツの哲学者ニーチェの言葉です。

人間が持つ回復力のメカニズムを端的表現しています。

そして、この8本柱の成長へとつながる道は

苦痛と回復のフェーズが必要だと前にも伝えました。

そして、ニーチェの言葉の中でわかりやすい例は運動です。


運動がなぜ体に良いのかは明確にはわかっていない

運動が体に良いのは言うまでもなく、

1日15分激しい運動をするだけでも

心疾患の病気で死亡する確率が45%

全死亡率を30%も減らすほど効果を得ることができます。

運動があなたの肉体を改善し、ひいては見た目の若さに

つながるのは間違いないにも関わらず、

なぜ体を動かすと健康になれるのか

その答えはまだ明確にはわかっていません。

運動の効果を正確に解き明かすメカニズムは、

今も謎に包まれていますが、

現時点で最も有効な考え方が”ホルミシス”です。


苦痛と回復のフェーズ “ホルミシス”


ホルミシスとは、

全ての物質は少量であれば刺激し、

適量であれば抑制し、

多量であれば殺傷する。

生き物にとって本来有害なものでも

ほんの少しの量なら良い効果をもたらすこともある

と言うことです。

ホルミシスの要点を一言でまとめると

多すぎれば有害だが、少なければ有用に働く作用を持つ

と言うことです。

ワクチンなどが良い例でしょう。


両者のバランスが大事

楽に成長したいのは人間の性ですが、

成長するには何かしらの不幸や苦痛は避けられません

体に眠っている回復力は痛みで目覚めます。

しかし、ハードに訓練し

それ以上にハードに休むことが大事であり、

苦痛を若返りの源に変えるには、

回復のフェーズが絶対に欠かせません。

No pain No gainとよく言いますが

回復がなければ成り立たない言葉だと思います

どちらか一方を重んじてはいけません。

そしてその回復(休憩)にはコントロール感が大事で

ダラダラと休めば良いと言うわけではありません。


休憩にも手順がある

正しい休憩は次の3ステップが重要です。

1.休憩の目的を決める

2.目的の達成に必要な休憩法を決める

3.必ず決められた通りに休む

詳しくは運動のフェーズでお話しするので、

ここから先は割愛しますが、

このホルミシスは、食事でも活用でき、

あなたの体を若返らせることができます

前回見た地中海式料理で脳の機能が良くなったのも、

このホルミシスが関わっているのは間違いありません。

AMPK食事法

肉体に過度な苦痛を与えるテクニックの一つです。

内側からホルミシスを起動させる

AMPKとは燃料センサーのような役割を持つ酵素の一種です。

必要なエネルギーが足りなくなると活動を始め、

全身の細胞に肉体を効率よく使うように命令を出す

代謝のマスタースイッチとも呼ばれる

重要なメカニズムなのです。

エネルギー代謝の効率を改善できると、

ストレスに強くなり細胞の働きもアップします。

そうすれば健康寿命の改善や延長効果を

得ることもできます。

多くの実験でもAMPKの増加による

寿命の延長が確認されています。

AMPKが働き始めた状態は、

業績が悪化した会社が慌てて経営の合理化に

手をつけたようなものです。

無駄な経費はギリギリまで削るのはもちろんのこと、

改めて従業員の得意分野を調べ、

特性にマッチした仕事を割り振った状態に似ています。

肉体の最適化が行われ糖や脂質の代謝が、

上手くコントロールできるようになります。

ある程度の苦痛を伴いますが、

確実にアンチエイジング機能が働き始めます。

ポイント

この食事法のポイントは大きく分けて2つ

1.フィトケミカルの導入

2.ファスティングの実践

フィトケミカルは植物に含まれる

ポリフェノールなどの成分のことで体内で軽量の毒物として

働きAMPKを通してホルミシスの活性に繋がります。

ファスティングも大昔から行われてきた健康法で

断食のことです。

近年複数のアンチエイジング効果が確認されてきました。

最後に…

次回から、まずはこの2つを見ていき、

他の食材などに入っていきたいと思います。

そうして、あなたに合った健康的な食事法を

ネットやテレビ流行り廃りに流されず、

自分で見極め、自分で考えられるようになって頂ければ幸いです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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