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【教員取材】観光ゼミ 山田耕生先生編

こんにちは、Yellow!編集部の松田です。

今回は千葉商科大学サービス創造学部で観光学を担当されている山田耕生先生を取材してきました!

先生の担当する講義やゼミの進め方などについて取材してきたので、皆さんの今後のゼミ選びや履修の参考になれば幸いです。

記事の後半には山田先生がおすすめする旅行先についても触れてるので、国内、海外旅行に行きたい人も必見です!

――山田先生の専門分野について教えてください。

観光学について研究しています。
観光学といっても細かい分野があるのですが、観光地域論という分野がまず一つ。
観光学の分野には、ホテルなどの旅行業や航空業を研究している先生もいますし、観光客の動きとかを研究している先生もいます。
その中でも私は観光客が訪れる観光地がどのような要素で発展したり、どのような要素で人が来なくなったりしているのかなど、観光地側に焦点を当てて研究をしています。

観光地には温泉地もあればスキー場もあります。その他にもテーマパークやリゾート、古い町並みとかもありますし、色々な観光地があるけれど、観光地が時代とともに廃り変わっていくことに興味をもってやっています。このような観光地域論という分野を研究していることが一つとしてあります。

山田先生


――先生のプロフィールを拝見したところ、観光学に興味を持ったきっかけに「地理学」が大きく影響していたとのことでしたが。

そうですね。私は元々社会の地理学が好きで、(先生の本棚を見ながら)こちらを見てもらえればわかる通り、地図帳があったり、地図帳があったり…
高校の時に使っていた地図帳や資料集を今でも持っています。

地図帳を手に取る山田先生

地図帳を開くと、地図に書き込まれた文字がびっしり!!

大学も地理学科のあるところに行き、地理学を学んでいました。
卒業論文を書く時に、「地理学の中でも観光地理学って面白いな」と興味を持ち始めて、その後に師匠になる先生の本を読んでこの先生のもとで学びたいと思いました。

もう一つの分野は、農村観光論について研究しています。農村地域での観光の形態、特に農家民宿を利用した旅行動向、地域への影響をここ数年調べています。
過疎や空き家で悩んでいる農村が多いのでこの農村観光論の研究はとても重要になってくると考えています。

――ありがとうございます。次に、山田先生が担当されている授業を教えてください。

ゼミや企業連携以外で担当している授業は、「観光政策サービス論」、「交通宿泊サービス論」、「旅行レジャーサービス論」です。

「観光政策サービス論」は春学期、「交通宿泊サービス論」と「旅行レジャーサービス論」は秋学期に開講しています。

これらの授業を行う上で、もちろん専門的な観光の知識を伝えますが、同時に観光や旅行に興味を持っていなかった人にも興味を持ってもらえるような授業を心掛けています。
レジャー施設に遊びに行った時や旅行に行った時に「そういえば授業でこんなこと聞いたな」と思い出してもらって他とは違う楽しみ方や視点を持って興味を持ってもらえたらいいなと思っています。

観光学関連の科目以外では、企業実践知応用1、2も担当されています。

本棚に並ぶ観光学の書籍

――山田先生が持っているゼミの内容について教えてください。

各学年20人前後います。2.3年生の時は4~5人のグループで活動します。半期ごとに大きなテーマがあり、そのテーマに向けて活動しています。
例えば、今の2年生のゼミでは京成トランジットバスと連携しており、京成トランジットバスの活性化に向けた調査と提案を行っています。

3年生は、山口県長門市俵山温泉の活性化に向けた調査と提案を行いました。また、市川市観光政策課と共同で市川市の観光活性化のための企画を考えました。その中の一つ、「市川ビンゴ」は3月から実際に行われます。

ゼミの大きなテーマは、今までは私がテーマを決めていたのですが、ここ数年は各方面(自治体や企業)と連携して、調査や提案に取り組むという状態です。

また、学外での取り組みと並行して、日々のゼミでは毎週テーマ別発表を行い、観光に関する専門的知識をつけています。
5つのテーマがあり、各グループにそれぞれ異なったテーマが割り当てられます。取り扱うテーマは、その時の社会の状況を見ながら学生の学びになるテーマを選択しています。
今の2年生のゼミでは、業界研究、流行・トレンド紹介、ゼミ合宿プラン、○○ツーリズム紹介、観光まちづくりコンテスト受賞作品紹介の5つのテーマを設定しました。

4年生のゼミでは、各自好きなテーマを取り上げて、1年間かけて卒業論文に取り組みます。

――山田先生が教員になって経緯を教えてください。

もともと、中学校か高校の先生になろうと思っていて教員免許も取得していたんですが、卒業論文に取り組む際に、観光地理学の先生の本を読んで観光について学びたいと思うようになりました。それで大学卒業後は、その先生がいる大学院の研究室に進み、観光について研究を続け、やがて縁があって大学教員になりました。

山田先生が作成に携わった旅行雑誌
アジア地域を担当されたそうです。

そんな旅行や観光が大好きな山田先生に学生向けのオススメの旅行先を教えてもらいました!!

山田先生オススメ旅行先 国内編
函館・金沢・広島・長崎

山田先生のコメント
これらは沖縄や京都など以外で、学生でも旅行しやすい場所です。市内には見どころが点在して、移動も便利で、ご当地の食も充実しており、コスパがよく、満足度が高い旅行ができると思います。
もっと旅行を楽しみたい、旅行ツウの人には離島への旅行がオススメです。

海外編
イタリア・インド

山田先生のコメント
ヨーロッパ地域だとイタリアがオススメです。観光スポット、グルメ、町並み、いずれも魅力度が高い国です。陽気な人も多く、楽しいです。
あと若いうちに旅行してもらいたいのはインドです。初めてインドに行ったときは驚きの連続で、世界の中の多様性を学べました。インドは今年人口世界一になりますし、これから世界経済の中心になる可能性もあります。そういう意味でもオススメです。

海外旅行のお土産

ちなみに、山田先生は世界40か国以上を旅し、国内は全ての都道府県に最低3、4回は旅行しているそうです。

旅行が好きな人、これから旅行に行く予定がある人はぜひ山田先生とお話しすることをオススメします!

私も春休みに旅行に行くと伝えたらオススメスポットや食べ物、旅行コースを教えてくださいました。

まとめ

今回の取材では山田先生の専門分野や担当授業、経歴について深掘りしました。

山田先生の旅行スタイルなどもお聞きしましたが、
とにかく旅行や観光が大好きで、みんなにも旅行の魅力を伝えたいというのが伝わってきました。

旅行・観光が好きな人や観光学に興味がある人はぜひ山田先生の授業を履修することをオススメします!
今回の記事が皆さんの履修登録やゼミ選択の参考になれば幸いです。

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