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もしかして:ヒガシノメーコ モテない 理由

つい最近、わたしのバンドのお客様が主催するイベントの特典に、エッセイ漫画を描き下ろした。テーマは”バンドマンの嫌いなところ”。その中でわたしは、バンドマンがチャラいイメージを持たれがちなこと・しかし自分は全然モテないことをフォーカスした。

ただ大抵の場合、モテないって話をすると「またまた~」と冗談にとらえられたり、バンドをやっているという華やかなイメージで、あまり信じてもらえない。そのたび(いや、ガチなんやけど…!!)とわたしはモヤり感を抱く。そこで実際に過去をさかのぼって、自分が本当にモテない人生だったのか?を考えてみた。

ちょうど最近、お仕事のお相手がオフにも関わらずメッセージを送ってくる(まさか…構ってほしいのか?)事案や、高校の先輩から「最近俺に電話した?(してません)あっ、俺の勘違いか…笑 ところで元気?」という(下心見え見え過ぎて楽しい気持ちになってくる)事案があり…。その時の自分の素っ気ない態度を思い返して、ピンと来たのです。

もしかして:ヒガシノメーコ モテない 理由―――………。


※ちなみにわたしはスタイルも容姿も大してよくないため、外見的にモテる・モテないの話は置いておきます。あくまで中身で勝負して”モテる”かどうか、という話。

まず、モテる女性ってどんなひとか?たくさんの好意にきちんと応えられるひとなんじゃないか、とわたしは思っている。もっと言えば、複数の男を転がすことができたり、浮気・二股などができる人などもそう。

この部分でわたしはアウトなのだ。わたしは、意中の相手以外の好意に応えられない。「あ、この人わたしのことが好きなんだ」と気付いてしまうと、たちまち気持ちが重くなり、どうすれば良いんだろうと頭を抱えてしまう。わたしにその気がないのだから、相手に気を持たせるようなことは絶対にできない。だけど相手はわたしに好意を持っている。この狭間で、四六時中めちゃくちゃ苦しんでしまうのだ。

すると結果どうなるのか。わたしは急に素っ気ない態度になる。これ以上わたしを好きにならないでくれと、冷たくなってしまう。

だからわたしは、その気がないのに相手の男性を転がせる、自然にふるまえる女性が本当にすごいと思う。それとも、みんなにとって「モテ」はもっと軽いカジュアルなものなのかな?わたしが考えすぎで自意識過剰なのかな?なんにせよ、「モテ」を自在に操れるタイプの人々は眩しい。


ちなみにわたしは、年上の男性に面白がられ可愛がってもらうことが多い。それで楽しく過ごせているうちはいいのだが…。相手がわたしを『女性』という目で可愛がりはじめ、それに気づいた瞬間わたしは牙をむいてしまうのだ。大学の先輩、バンドのマネージャーをすると名乗り出た5歳年上の男、楽しく話していたのに急にLINE教えてと言い出したお客さん…みんなそうだ。下心が見えた瞬間わたしの心に壁ができ、もう普通にできなくなる。(なぜなんだろう。一生懸命に話していたことも、女性という目で見られると、相手のとらえ方も変わってしまうと思うのだ。異性として意識されていた時、されていない時では、関係性も伝わり方も180度変わってしまう。それがわたしは嫌なのかなあ。)

この切り替えが緩やかであれば、もっと大人な対応ができるのだろう。今、この記事を書いていて、わたしは自分が怖い。そんな性格だからモテないんだよ、って心から思う。

なお、わたし自身も相手に好意を抱いていたら?つまり、わたしの好きな男性がそのようにアプローチしてきたら?…残念ながら事例がないので分からない。その場合は普通に上手く運んで行くと思う。

(また、一つだけ言い訳をさせてもらうと、誰でも彼でも突っぱねているわけではない。まず、相手の好意に気付いた後、わたしも相手を好きになれるかなとか、付き合ったらどうなるかなとか、イメージをする。そして、気持ちに応えられないと結論した場合、ああいった態度になってしまう。まあ、どんな理由があるにせよ、良くないことには間違いない…。)

というわけで、わたしの人生「モテ」がゼロではないらしい。が、「モテる」段階に行く前に、わたしがものすごい勢いでそれを制止・牽制するという実態がある。哀しいかな…これがわたしのモテない理由のようだ。というか、恐らく普段からこの気難しさが全面に出ているのだろう。もっと真綿のような優しくたおやかな人間になりたい…。

そんなわたし、この26年間の中でお付き合いした男性の数は、後にも先にも2名のみ。うち初めて付き合った恋人とは、3ヶ月も満たないうちに別れてしまった。ワンナイトラブ的な展開も起こるはずがない。モテることには憧れる。チヤホヤされたいって思う。でも実際にそうなると急に苦しみ始める。だからわたしは一生モテないし、たった一人のパートナーしか愛せない人生だと思う。だけどそれも、本当は幸せな人生かもしれない。

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