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こんにちは、赤ちゃん。

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#陣痛

7月9日【3】



夫が手術室へ入ってくると、平然と私の右頭上のあたりに促されるまま座りました。なんかもっとひるんだりびびったりすると思ったのに、おもしろくない。座って割とすぐ、そろそろ出て来るから携帯で撮ってもいいですよー、とのこと。おー、帝王切開の現場を携帯で撮影できるのか!と驚きながらも、自分の内臓は映りませんように、と願いました。まあ、映りませんよね、普通。

そんなことを思っていると、「ちょっとおなか押

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7月9日【1】



明け方になるにつれ、なぜか陣痛の間隔が空いてくるようになりました。眠れる時間が少しでも長くなることは嬉しいけれど、果たしてこれはいいのか?よくないよね?赤ちゃんの心拍を確認してもらうと、問題はなさそうで一安心。子宮口チェックをすると、まだ開いてはいないけれど、頭は触れる、と助産師さん。赤ちゃんも頑張って出てこようとしてくれている。そう思うと超絶疲れてはいるものの、母ちゃん頑張る!という気持ちに

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7月8日【2】



陣痛促進剤の効果か、痛みも間隔も良い感じになってきてはいるものの、なかなか子宮口が開ききらない状況。上手くいけば今日中に産めるかも!なんて淡い期待は本当に淡いまま消えゆき、ここ数日おなじみになってしまったひたすら痛みに耐える夜を過ごすわけです。助産師さんに持ってきてもらったバランスボールを試してみたり、四つん這いになってみたり、少しでも痛みを和らげる方法を試してみるけれど、結局横になって耐える

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7月8日【1】



なかなか縮まることのない陣痛間隔ですが、それでもきちんと痛みの波はやってくるので、そのたびに夫の手を強く握っては唸るの繰り返し。隣の出産劇を思い出しては「私はいつになったらああなれるんだろう」と一向に間隔が縮まらない痛みと向き合っていたのでした。

和室仕様の陣痛室で朝食を済ませ、分娩室に行くも子宮口は十分に開かない。こんなにこんなに痛いのに、なんでまだ開かないの?なんでまだ産めないの?と心の

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7月7日【2】



午前中に破水してしまったためこの日から入院となり、夕方出産を撤回された私はこの日から泊まることになる部屋へ移動しました。もともと希望していたお部屋は上から2番目のランクのお部屋。夫も泊まれるよう、ベッドがあるお部屋です。私の通っていた病院は全室個室ではあるのですが、家族が泊まれなかったり、泊まれても簡易ベッドだったりで、夫が一緒に夜を過ごすにはいささか不便。ちょっと高くついてしまうけれど、はじ

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7月7日【1】



前日とは比べものにならないほど痛みは増してきてはいるものの、結局朝になっても間隔は縮まらず。ろくに寝られなくて疲れたし、お散歩しようなんて気持ちにもなれないけれど、少し歩くと変化があるかもしれないと気持ちを奮い立たせ、近所のパン屋さんに朝ご飯を買いに行くことにしました。パン屋さんに着くまでにも痛みで立ち止まり、パン屋さんの中でも痛みで固まり(やはり歩くと間隔が縮まる模様)。そんなに広くない店内

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7月6日



おなかの痛みで目が覚めたのは夜中の三時頃。それまでにも何度かおなかが痛くて目が覚めたことがあり、その度に陣痛か?!とドギマギしたものですが、もう一度眠りに就くと朝まで起きることなく平和な睡眠時間を確保できていました。

がしかし。寝ても寝ても痛みで目が覚める。もしや、と思い陣痛カウントのできるアプリで時間を計ってみると、まさかのだいたい10分間隔。ついに来たか!!と横で寝ている夫を揺さぶり、「

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最後の健診



臨月にもなると、おなかははち切れんばかりに前に突きだして重たいし、なんだか常に眠いしだるいし、なにもかもにやる気が出ない毎日。寝返りもおなかを持たないとできないくらいになってきます。きちんと運動をして体力作りをしなければいけないのはわかっているけれど、文字通り身体が重くて動きたくない。そんななか、最後の健診へ行きました。といっても、そのときはそれが最後になるとは思っておらず、結果的に「最後」だ

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細かいことが気になり出す



予定日が近づいてきたある日、いつものようなエコー健診ではなくNST検査をしました。ノンストレステストの略で、おなかにセンサーをつけて赤ちゃんの心拍を測るというもの。約20分〜30分ほどの測定ですが、赤ちゃんが寝ているともう少し時間がかかることもあるようです。検査には専用の部屋が用意されていて、2、3人の妊婦さんがカーテンで区切られたなかに横になっているような状態。狭いからか、夫は立ち入り禁止で

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