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まつだい読書録

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多様性の科学

多様性の科学

社長が先日紹介された本を読みました。

多様性はなぜイノベーションにとって必要不可欠なのか。
事例と理論の組み合わせでうまくまとめられている非常に優れた本でした。とても読んでいて納得感の高いものが多かったですね。

家にいながら、新たなアイデアを生み出すことはかなり難しいです。コロナ禍で在宅勤務を続けているとどうしても過去の貯金で仕事をしてしまうからです。自分の身の回りで起きていることを自分のレン

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読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術

なぜ、いつ、この本に巡り合えたのか、そのきっかけはもう忘れてしまったが、ある日突然、図書館から予約した本が貸し出し可能になったと連絡が来た本。

自分の読みたいことを書けば良いと、軽く言っているように見える。しかし、率直に感じた印象は書くってことはそう甘いものではなく、我慢と苦しみの中から生み出されるものだということである。しかし、書き続けることによって、文字が人生を導いてくれたという著者の主張に

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データ分析チームの作り方

企画部って名前の組織はたくさんあるのだが、振り返りするためにデータを用いて分析していざインサイトを導き出す際には、驚くほど外部へ丸投げすることが多い。コストも跳ね上がる上に、なかなかナレッジの蓄積が進まないことが多い。そうなると、社内で分析チームを立ち上げて、スキルノウハウを内製化しようという話になりがちであるが、人の壁(データサイエンティストとデータアナリスト)、組織の壁(今、人の手できちんとで

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HUMAN+MACHINE 人間+マシン: AI時代の8つの融合スキル

近い将来、AIは人間の業務を置き換えると言われているが、そんな紋切り型の論調には賛同できない。実際のところは人間の仕事を置き換えるというより共生をはかると言う表現の方が正しく、如何にAIを使いこなして生産性の向上につなげられるか。さらにはAIと共生するための新しいプロセスを設計できるか。これから考えていく必要がある。

個人的には人間側に必要なMELDSというフレームが初めて目にするもので面白かっ

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新版 やっぱり変だよ日本の営業

営業日報は分析対象にはならない、日本の営業は精神論が根強く生産性が低いと書かれており、日本でのIT投資がいかにハードウェア依存で技術屋の仕事として捉えられて見くだされたツケが回ってきているか、よく分かりました。
IT投資の原則として、小さく始め、必要に応じて買い足して行くこと。ソフトウェアは実行手順であり、ユーザーや顧客の側に立ったストーリーが必須である。
また、大型IT投資を鉄棒に例えた話が素晴

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Bookscan

知人に教えてもらったBookscan。一度使ってみたいけど、実際のところどうなんだろうか。。少し読んだ本を貯めこんで試してみようか。いや、本は読めば必然的にどんどん溜め込まれるか。後は定期購読している雑誌もこういうサービスを使うとすっきりするかなぁ。

1冊あたり、100円でOCR、50円で名前変更オプションを付けられる。
一か月だけ、プレミアム会員になるのもあり。50冊までなら無料でOCR、名前

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遺伝子医療革命 ゲノム科学がわたしたちを変える NHK出版

講義で紹介された本。今更ながら読んでみた。遺伝情報に対して二つの問いが立つ。

まず一つ目は、遺伝情報を知ることは便益なのか、もしくは危害や脅威なのか?歴史の動く瞬間はいつも情報が普及するタイミングであると言われる。遺伝子情報は究極の生命の言語と呼ばれる。遺伝子情報を知ることは社会に対して便益をもたらしている事例は多い。例えば、乳がん関連遺伝子であるBRCA1, BRCA2、QT延長症候群ではHE

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実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決 (できるビジネス) インプレス

見崎 大悟さんが監修されたデザイン思考の本。
デザイン思考はまさにLearning by Doingですね。

とても読みやすくて、実践的に書かれています。すぐにでも取り入れて試してみたいと思う方法がたくさんありました。もう少し深くデザイン思考を勉強してみたくなります。

実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決 (できるビジネス) インプレス

20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動かす

職場の同僚に借りた本。
朝から一気読み
最近読んだ本の一つ、ナンシーデュアルテのResonateと全く同じポイント、ノウハウを突いている。とてもわかりやすい言葉で説明していて、シンプルで納得感が高い。
20文字まで削ぎ落とすには勇気がいると思われがちだが、実は本当に必要なのは非常に入念な準備である。

とりあえず、この人のお話を聞いてみたい。

20字に削ぎ落とせ ワンビッグメッセージで相手を動か

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生物と無生物のあいだ

子どもに読ませようかと思って購入。
まず、自分が軽く読んでみたところ、すごく面白かったので、結局、そのまま一気に読み終えた。

タイトルから推測するに、普通に生物とは、無生物とは、と小難しい定義を語り始めて、ウイルスはどちらだとかいう話で終わるのかと(勝手に)思っていた。しかし、そんな期待は良い意味で完全に裏切られた。内容は非常に奥深く、示唆に富んでいる。

まず、ウイルス研究の第一人者とされる野

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