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父の人生を変えた『一日』その100 ~夢と希望~
その100 ~夢と希望~
人生は環境によって非常に変わるものである。新幹線のように高速人生もあれば鈍行列車のようなゆっくりした人生もある。茨城生まれの田舎の少年は母親の教えで鈍行列車に乗る予定であった。『―人生を変えたあの1日』が無かったら鈍行列車に間違いなく乗っていたのである。
海外研修旅行もキャンセルしなかったら今頃、黒煙の中に収まっていたのである。
『人生を変えた1日』を紹介することによっ
父の人生を変えた『一日』その99 ~シャミー~
その99 ~シャミー~
アメリカに駐在して家を借りた。シアトルの隣町、ベルビューのベルビューコミュニティーカレッジの裏側であった。先輩が借りていた家を引き継いで借りてほしいと大家さんは言ってきた。日本人はきちんと支払いもしっかりしいるしそうして欲しいと言った。そのまま借りることにした。契約書をよんでみた。中にNo pet allowedと書いてあった。つまりペット、犬などは飼ってはならないと言う
父の人生を変えた『一日』その98 ~死ぬまで勉強~
その98 ~死ぬまで勉強~
3枚分の黒板は英語の単語でびっしり一杯になった。田舎の少年はフッと息をもらした。今日も又、かなりの英語の単語を覚えたと。
齋藤誠三郎先生は普通の英語の先生とは異なった勉強方法もした。たとえばmonoモノがでるとモノは一つを意味し、monorailは一つのレールでモノレールになりmonotoneは一つの音で単調の意味になりmonopolyは独占でというようにmonoから
父の人生を変えた『一日』その97 ~長老~
その97 ~長老~
電気業界に入って早20年になる。20年前当時を思い出してみた。もちろん親父さんも元気であった。ある長岡の電気工事組合の会合に出席した。30分前に会場に着いて、長岡新参者だったので末席に着座した。ある人が遅れてきた。真ん中の席が一か所空いていた。そこに遅れてきた人が着座した。その正面に長岡電気工事組合の長老が座っていた。
「お前そこに座るには10年早い」と一括した。
若い人は驚
父の人生を変えた『一日』その96 ~生き字引~
その96 ~生き字引~
高校なり大学を経て当社に入社する。そうすると必ずある部門に配属される。社会人はそこから会社人生の第一歩が始まる。私は学歴偏重者ではないが、今までの経験からすると高学歴の人の方が社会順応に早いような気がする。まず、管理職になるまではその与えられた任務の中で実力を出して行かねばならない。管理職になったらその時点で今後の会社人生を考えるべきである。重役・取締役になって会社運営に
父の人生を変えた『一日』その95 ~工事を恐れろ~
その95 ~工事を恐れろ~
某スーパーゼネコンは事故を起こすとイエローカードがでる。経営者は安全講習が義務付けされて安全教育の缶詰教育を強いられる。2回事故を起こすとレッドカードで出入り禁止となる。
同業者の事故情報は随時当社に共有される。ある事故は、小さな結線間違いの事故だったがお客さまからはかなりの苦情がきたという。そして、別の例でも、現場で古い木柱を新しいコンクリート柱に変える仕事中に事故
父の人生を変えた『一日』その94 ~セカンドネーム~
その94 ~セカンドネーム~
アメリカに駐在する日本人の総合商社マンは必ずセンカンドネームを持つ。なぜかというと例えば、森田幸夫さんの幸夫が英語で言いにくいからなのです。幸夫は英語で言うと幸いな夫だからニックネームセカンドネームはLucky幸運ラッキーとなって公式名刺にもYUKIO Lucky MORITAと書かれるのである。
先輩の安川さんは恒(つね)勝(かつ)だったので恒に勝つから勝利のVI
父の人生を変えた『一日』その93 ~365日24時間対応~
その93 ~365日24時間対応~
電気関係の仕事は24時間絶えず仕事の時間と思わなければならない。だから社長と専務の携帯は真夜中でも何時でも出られるようになっている。雷が落ちた漏電した電気がつかない色々と時間に限らず事故は発生するのである。3年前、盆休みの最中に町中のホテルの前の分電盤の蓋が吹っ飛んだという。緊急出動である。テニスをしていた格好でそのまま陣頭指揮を取った。中にある太い電線に傷が