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結局人の本質は、変えられる

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どんな入学者も、社会で活躍できるよう育成してきた専門学校現場で錬磨してきた信念「人の可能性をあきらめない」クラスマネジメント9年、職場のマネジメント7年の中で社会人の卵も、大人も…
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#仕事術

勝たせられるリーダーになれ

勝たせられるリーダーになれ

これからのマネジャーに求められる力は何か

「マネジャーを育成する研修」の受講者に選ばれた年度に、僕は役員と面談する機会があり、「これからのマネジャーに求められる力」は何か聞いてみたところ、役員は次の3点を挙げました。

1、働きやすい環境を作り、エンゲージメントを高め、良いチームを作る力
2、部門の営業利益を増加し、部門目標を達成できるリーダーシップを発揮する力
3、この1、2の両方を兼ね備えた

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あなたはどれだけ「言葉」をもっているか

あなたはどれだけ「言葉」をもっているか

結果を出している人には共通点があります。それは一つひとつの言葉にその人ならではの「定義」を持っているということです。

例えば、「失敗」の定義。広辞苑では失敗は成功の反対とされています。しかし、今となっては多くの人が失敗は「何もしないこと」と説くようになりました。

そのため失敗の定義を「何もしないこと」とする人は、挑戦の機会を大切にします。このように、定義を持っていると自分が選択する言動に影響を

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気を付けたい個性を持つ部下ベスト3

気を付けたい個性を持つ部下ベスト3

「どんな部下にも関心と愛情を持って向き合う」それは僕の揺るぎない信念ですが、今回はマネジメントをする中で、対応に気をつけたい個性を持つ部下をご紹介します。

1、悲劇のヒロインタイプ

360度評価のフィードバック面談において、相手の良い点や、伸びしろを伝えた後に、部下から最近の悩みを打ち明けられることがあります。

人は質問されたことには答えを探す性質を持っているので、僕は「何か不安や不満はある

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「はず・べき論」を主張する人への接し方

「はず・べき論」を主張する人への接し方

“「はず・べき論」は、恥ずべき論”

本章のテーマに入る前に、人が社会で感じるストレスの真因から考察していきます。退職してしまう人の主な理由は「人間関係」で、これは今も昔も変わりません。

人間関係でストレスを感じるとは、少し曖昧な表現なので言い換えます。人間関係でストレスを感じるのは、大枠でまとめると「価値観が違うから」です。

そして、価値観の8割は好き、嫌いが占めていると言われます。

学生

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心根を変えるには、心を動かせ

心根を変えるには、心を動かせ

‟筆取る道と碁(ご)打つこととぞ、あやしう『魂』のほど見ゆるを、深き労なく見ゆるおれ者も、さるべきにて、書き打つたぐひも出来れど”

(『源氏物語 』第四章 光る源氏の物語 光る源氏世界の黎明)

「書を書くこと、碁を打つことは、一見練習を重ねた人ではなくても、持って生まれた才能でしっかりと行うことができる」

これは、三つ子の魂百までという格言の語源になったと言われる文章です。この言葉通り、人の

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口は災いの元、耳は疑いの元

口は災いの元、耳は疑いの元

“チームの一体化の足かせとなるのは流言飛語”

百聞は一見に如かず。誰もが一度は聞いたことがある格言ですが、人が集まってコミュニティを形成する上では、信念として持ち合わせていないと徹底が難しいです。

それほど、人は聞いただけであるはずの情報、すなわち噂に影響を受けやすいのです。

マネジャーとして噂にどう対峙するか、どんな信念を必要とするか、重要性は分かっているけど、無意識に流されてしまうことを

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会議はスポーツにおけるハーフタイム

会議はスポーツにおけるハーフタイム

“初めに方針を伝え、会議で方向性を揃える”

会議のあり方に信念が無かったことで、自分のマネジメントに納得がいかなかった年度がありました。

世間で「働き方改革」が叫ばれ出した頃、まだ今ほど働き方改革に対する議論が習熟する前に、真っ先に時間の削減対象と見なされたのは「会議」でした。もしかしたら今でもその風潮はあるかもしれません。

会議の進行方法は会社によって様々です。意思決定、情報共有、提案など

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たった一文字で変わる伝え方の力

たった一文字で変わる伝え方の力

“伝える言葉を選ぶときに、一文字の違いまでこだわっているか”

マネジャーになると、人に発信する機会が多くなります。身近な例を多数挙げられるほど、伝え方一つで部下のやる気は良くも悪くも変わります。

僕は幸いなことに、新卒で入社後専門学校現場で担任としてクラスのマネジメントをしていました。なぜ、幸いと表現したのでしょうか。

それは職場の上司、部下の関係と違い、担任と生徒は利害関係を超越するものだ

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期待を言語化できているか

期待を言語化できているか

“全員に役割がある適材適所を機能させるためには”

人に期待されている役割を伝えられた時と、そうでない時、どちらが力を発揮できるでしょうか。

この記事を書く上で、自分が期待されている役割を人に具体的に伝えられたエピソードは何があったか考えてみました。

真っ先に浮かんだのは、中学時代のバスケットボール部での試合風景。

「相手チームの7番にマンツーマンで張り付いて、パスの出どころを遅らせ

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当事者意識を持てない人は、当事者にせよ

当事者意識を持てない人は、当事者にせよ

“評論家にはボールを持たせる”

自分ごとと捉えよ、当事者意識を持ちなさい、人として成長していくために、社会で求められる姿勢の一つ。「当事者意識」

僕も御多聞に漏れず、新入社員の頃に当事者意識の重要性をたくさん教わりました。でも蓋を開けてみると、会議の中で案件者に対し「この場合どうしますか?」と聞く人が多いことに違和感を覚えます。

一生懸命代案を考えた末でのこの質問であれば良いのですが、その表

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向いている、向いていないで悩む部下にどう話す?

向いている、向いていないで悩む部下にどう話す?

“職業の向き不向きという言葉の弊害”

僕はこの職業に向いてる、向いていないという言葉が好きではありません。

なぜなら、この言葉があることで適性がある、無しという考え方がどうしても浮かんでしまう人がいるからです。

言葉を定義づけたり、自分の感情を表現できる語彙力は大事だけど、ときにその言葉があることで諸刃になる懸念があります。

例えば発達障害支援法が平成17年4月に施行されて以降、そ

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成果を左右する褒めると叱るの使い分けの効果

成果を左右する褒めると叱るの使い分けの効果

“褒めた言動は継続し、叱った言動は打ち消してしまう”

皆さんの周りにこんな人はいるでしょうか。

「私褒められたら伸びるタイプです」
「褒められてもどう対応して良いか分からないんですよね。本当に思っている?って疑ってしまうし」

このように一口に褒めると言っても、人によって受け取り方が多種多様なようです。このことからマネジメントを行う上でも、特に意識することなく感情に任せるままに「褒める」と「叱

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他責型人材を見捨てない

他責型人材を見捨てない

“他責型人材は、変われると信じ切る”

人のせい、環境のせいにしてしまう人、いわゆる他責型の思考習慣がある人は、果たしていつまでも変われないのでしょうか。この問いに対する答えは人それぞれですが、僕は何度もお伝えしていますが以下のように考えます。

「人はいくつになっても変われる」

これが揺るぎない僕の信念です。では実際にどうしたら変わっていってもらえるのでしょうか。その話に入る前に、

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役職を務める前に、役割を果たせ

役職を務める前に、役割を果たせ

“役職者ってどんな存在か”

メンバーの信頼を得られていないベテランが、私もそろそろ昇進とそわそわすることがあります。そういう人は順番を間違えています。まず、役割を果たせるようになって初めて役職がついてきます。

役職はあくまで役割。役割を果たせるよう努めるのが先。

そのため社内で役職者はどういった人材がなれるのか、明確に説明できる基準があると良いですよね。昇進の為には昇格試験を突破できないとい

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