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日々雑感

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日々思ったこと、感じたことを特にテーマを決めずに書いています。
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2021年8月の記事一覧

ヤクルトレディ

ヤクルトレディ

毎日ヤクルトを戸別に配達しているヤクルトレディ。

この方たちがその仕事をしながら、「愛の訪問活動」という地域の見守り活動をしていることをご存知でしょうか。

ヤクルトのウェブサイトによれば、1972年からこの活動を行っており、全国878の自治体、警察と連携して地域の「見守り」の一助を担っているそうです。
特に高齢者とは、品物を届けたときの会話などを通じて安否を確かめ、異常があれば予め決められた方

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傘かしげ

傘かしげ

台風の季節になってきました。

雨が降ると思い出すのが江戸しぐさの一つとされている「傘かしげ」という所作。
傘をさして狭い路地をすれ違う時にお互いに傘をかしげて互いの傘が触れ合わないようにする。

「江戸しぐさ」については、そういうものはなかった、という説もあるようですが、それはさておき。
このような譲り合いの精神が現代社会に少なくなってきてしまっているのは残念です。
今は傘をかしげるどころか、す

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Ubiquitous

Ubiquitous

日本語では「ユビクタス」とか「ユビクィタス」と発音され、辞書によれば「いたる所にある」「どこにでもある」「遍在する」という意味に翻訳されています。

私がこの言葉を聞いたのは今から30年ほど前のこと、「Ubiquitous Computing」という言葉でした。

MS-DOSをOSとしたパソコンが普及し始め、Apple社がMacintoshを発表し、職場でようやく一人一台パソコンを使うようになり

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柔軟な発想

柔軟な発想

昨日書いた、パソコンや信号の待ち時間。

同様に、よくイライラさせられるのがエレベータです。
これも、ほとんどの場合、待っている時間は数十秒でしょう。
それが待てない。
イライラする。

あるビルで、「エレベータの待ち時間が長いから何とかして欲しい」との苦情がビル管理業者に寄せられたことがあるそうです。
そのビル管理業者がエレベータの管理会社に話を持ちかけたものの、エレベータの速度を上げるわけにも

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主人公は?

主人公は?

私の息子が幼稚園児だった今から30年ほど前のこと。

遊園地に遊びに行こうと家を出て駅に向かって歩いている時、息子は道端で虫や花を見つけてはしゃがみこんでそれを眺めたり、虫を手で取ったりで、一向に駅に近付きません。

私としては「早く遊園地に連れて行ってやりたい。早く行かないと向こうで遊ぶ時間が少なくなってしまう。」とやきもきしていました。

しかし、そこで気付いたのです。
「遊園地で遊ばせてやり

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恕

「自分がされたくないこと」。

「いじめ」という言葉に集約される、様々な嫌がらせ。
言葉によるもの、文字によるもの、力によるもの、態度によるもの、等など。

いじめ以外にもたくさんありますね。

最近話題になっている「あおり運転」もそうでしょう。
あるいは、殺人、盗み、放火、詐欺といった犯罪の数々。

このようなことは2,500年前も同じだったようで、孔子は次のような言葉を残しています。

『子貢

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二宮金次郎像

二宮金次郎像

以前はどこの学校にもあった二宮金次郎の像。

今は見ることがあるのでしょうか。

この像がなくなった理由の一つは「ながら行為を助長する」「歩きスマホを肯定する」といった声が多いことだそうです。

確かに現代社会では歩きながら本を読むことは危険です。
それはそれで子供たちに教えなければならない。

同時に「勤勉」という金次郎の精神、また、何不自由なく勉強をすることができることの幸せを教えることはとて

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美しい日本語

美しい日本語

葉月。

8月の旧暦での月名ですね。
「葉月」は木々の葉が落ち始める「葉落ち月」がその語源とも言われています。
8月に葉が落ちる?
旧暦の8月は今の8月下旬から10月初旬を指していたそうです。

私の誕生月である3月、弥生。
「弥」には「いよいよ」や「ますます」という意味があり、「生」は「生まれる」「芽が出る」。

日本で旧暦を使っていた時代の月の名前はこのようにそれぞれ意味があり、趣のあるものだ

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アケオメ、コトヨロ

アケオメ、コトヨロ

この表題、何のことか、分かりますか?

正月にこう言われたら解るでしょうね。
そう、「明けましておめでとう、今年もよろしくお願いします。」だそうです。

私も新年にスタンプ付きのこういうLINEをいくつか受け取りました。
なるほどねぇ、と感心すらしてしまいます。

私が働く職場は若い社員が多いこともあり、ちょっと聞いただけでは私には理解できない言葉を耳にする機会がよくあります。

「ナルハヤでお願

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この子らを世の光に

この子らを世の光に

昨日と今日、毎年恒例のテレビ局による「愛」のイベントがおこなわれているようです。

この番組では毎年億単位の寄付金が集まるといいます。
テレビという媒体の力の大きさを思い知らされます。
そして、そのお金は様々な形での障害者支援や災害からの復興支援などに使われると聞きます

それはそれでとても大切なことですし、否定をするつもりはありません。
このお金で救われる、助かる障害者や被災者がたくさんいること

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せっかち

せっかち

最近、パソコンの調子が悪いんです。
持ち主と同じように老化現象であちこちガタがきているのかもしれません。
立ち上げに時間がかかり、アプリが開くのに時間がかかり、マウスをクリックして画面が切り替わるのに時間がかかり...
そのたびにイライライライラ。
画面に現れる直径5ミリほどの円がぐるぐる回っているのを見つめています。
もう5年ほど使っているし、買い替えどきかもしれません。

原因が何かは私には分

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笑う

笑う

私のうつ状態が最もひどかったころ。
今から7年ほど前の休職期間中ことです。

約2年間、誰とも会わず、家から外へ出ることも稀という生活を送っていました。
気分が落ち込むと暴食をしたり、危険な行為をしたり、とても悲惨な生活でした。
動かない上に暴食。
体重が増えない訳はありません。
検査はしませんでしたが、血液検査をしたら恐らくひどい値が出ていたことでしょう。

そして、症状が回復してきたころ、真っ

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見えないところ

見えないところ

見えないところをきれいにすると、見えるところが光りだす。

松下 幸之助

精神障がい者にとってのバリアフリー

精神障がい者にとってのバリアフリー

今、街では「モノ」のバリアフリー化が進んでいます。

では、私たち精神障がい者にとってのバリアフリーとはどういうものでしょう。
精神障がい者には気分が落ち着いてさえいれば、普通に生活ができる人がいます。
私もそうです。(「普通」かどうかは別として)

その私たちが求めること。

例えば、仕事。
気分が落ち込んでどうしても動けないときには休ませて欲しい、遅刻や早退を許して欲しい。
満員電車を避けられ

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