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せっかち

最近、パソコンの調子が悪いんです。
持ち主と同じように老化現象であちこちガタがきているのかもしれません。
立ち上げに時間がかかり、アプリが開くのに時間がかかり、マウスをクリックして画面が切り替わるのに時間がかかり...
そのたびにイライライライラ。
画面に現れる直径5ミリほどの円がぐるぐる回っているのを見つめています。
もう5年ほど使っているし、買い替えどきかもしれません。

原因が何かは私には分かりませんが、壊れつつあるのは事実のようです。
しかし、イライラしながらも思ったことがあります。
このイライラしている時間はどのくらいの長さなんだろう、と。
それで、測ってみました。
マウスをカチャっとやってから、画面が切り替わるまでの時間。

15秒。

長いですねぇ。
操作のたびにこんなに待たされてはイライラするのは当然ですね。

でも、思ったんです。
確かに、パソコンの15秒は異状ですが、「たった15秒」とも。
この15秒が1分にも5分にも感じられてしまう。

同じようなことが、信号待ちにも言えます。
毎朝、「早く、早く」と思いながら待っている赤信号。
一度、いったい何分なのだろう、と思って測ってみたことがあります。

50秒。

15秒にせよ、50秒にせよ、たったこれだけの時間を待てなくなっているほど何でもかんでもが「早く、早く」のこの社会、そして、自分。
急がなくてはならないことはあるにせよ、ちょっと深呼吸して立ち止まることも必要ですね。