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美しい日本語

葉月。

8月の旧暦での月名ですね。
「葉月」は木々の葉が落ち始める「葉落ち月」がその語源とも言われています。
8月に葉が落ちる?
旧暦の8月は今の8月下旬から10月初旬を指していたそうです。

私の誕生月である3月、弥生。
「弥」には「いよいよ」や「ますます」という意味があり、「生」は「生まれる」「芽が出る」。

日本で旧暦を使っていた時代の月の名前はこのようにそれぞれ意味があり、趣のあるものだったのですね。
それが使われなくなってしまったのはとても勿体ない気がします。

「葉」の色の一つである「緑」。
この「緑」を表す言葉も調べてみるとたくさんあります。
緑、黄緑、深緑、若葉色、若草色、柳緑(りゅうりょく)、深碧(しんぺき)...

また、雨の多い日本らしく「雨」を表す言葉も。
小ぬか雨、五月雨、菜種梅雨、春雨、夕立、秋雨、時雨、村時雨...

今やこれらを使い分けているのは一部の社会だけかもしれません。
英語を始めとする外来語を元にした片仮名語や省略語が盛んに使われ、美しい日本語がどんどん失われていってしまう。
今のコロナ騒ぎでもお役人は盛んに英語(らしき言葉)を使いたがります。
ステイ・ホーム、クラスター、ロックダウン、アラート、等など。
最近では、「サステナブル・リカバリー」。
何これ?

言葉は常に変化するものですから、それもまた一つの文化。
しかし、まだ使える物を捨てるのが勿体ないのと同じく、日本人が長年培ってきた美しい日本語を安易に捨ててしまうことが勿体なく思えてなりません。