水瀬真奈美

水瀬真奈美

記事一覧

電子音と雑音

氷ができると自動で製氷皿に移す、 何ら不思議ではない。 着信がなる。 鼓動が高くなる。 はやる気持ちを差し置いて また氷が製氷皿にが落ちる。 着信がなる。 いやこれは…

水瀬真奈美
4週間前

小さな声

俺なんてさ 蟻みたいに小さな声だから 彼女から声を聞いてもらうのに必死なんだ 必死でアピールして聞こえて貰えた時は やったと思う。 ただそれだれ ただたんにそれだけの…

水瀬真奈美
4週間前

初めて人を本気で好きになったのは高校生の時でした

先輩大好きです。でも言えません 「あのさぁ、ともちゃんもこれがファーストキス、だよね」 「…………」 「だったら、ごめんね。私、奪っちゃった」 私、この瞬間をず…

水瀬真奈美
1か月前
5

『睦月に想うあの顔と…』を読んで

天邪鬼な作品だなあと感じました。 ■梅雨が始まった。 ■そして6月思い出すあの日 季語として梅雨を使用ているので、この6月はここはあえて5年前の母の死とアラビア数字…

水瀬真奈美
1か月前
2

私と僕の間にあるもの

『ユキナが選ぶ、おとふ賞2024お題イラスト』に参加するために書き下ろした作品になります。イラストには、「女の子は何か悲しいことがあり、堪えている」「犬は女の子をそ…

水瀬真奈美
2か月前
5
電子音と雑音

電子音と雑音

氷ができると自動で製氷皿に移す、
何ら不思議ではない。
着信がなる。
鼓動が高くなる。
はやる気持ちを差し置いて
また氷が製氷皿にが落ちる。
着信がなる。
いやこれは迷惑メールだ。
また氷が製氷皿にが落ちる。
着信がなる。
鼓動が高くなる。
また氷が製氷皿にが落ちる。
着信音はならない。
製氷皿に氷は落ちない。
なぜなら、水が切れたからだ。
彼女との縁は切らさないでおこう。

小さな声

小さな声

俺なんてさ
蟻みたいに小さな声だから
彼女から声を聞いてもらうのに必死なんだ
必死でアピールして聞こえて貰えた時は
やったと思う。
ただそれだれ
ただたんにそれだけの為に時間を費やしている
自分は「何だ?」と問いかける。
答えはでない。

なにせ、ちっぽけな蟻だもの
せつせと仕事をこなし
彼女からの着信を待つ
これの繰り返し
いつまでもいつまでも続く道を蟻は歩いた
彼女へ声を届けるために

初めて人を本気で好きになったのは高校生の時でした

初めて人を本気で好きになったのは高校生の時でした



先輩大好きです。でも言えません

「あのさぁ、ともちゃんもこれがファーストキス、だよね」
「…………」
「だったら、ごめんね。私、奪っちゃった」
私、この瞬間をずっと待っていたに違いない。

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時は戻り、今の私は中学三年生。来年度入学する予定の高校の文化祭に、学校見学も兼ねて友達と来校した。文化祭は入学説明会で言っていた通り、華やかで、先輩たちはみんな生き生きとし、輝いて見える。

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『睦月に想うあの顔と…』を読んで

天邪鬼な作品だなあと感じました。

■梅雨が始まった。
■そして6月思い出すあの日
季語として梅雨を使用ているので、この6月はここはあえて5年前の母の死とアラビア数字でつなげたかったから続く6月が嫌いになった。部分につなげていきたいのだとわかりました。「梅雨」は冒頭の一回だけで、自然に流していったと感じます。

■母が大嫌い。
■この雨が大嫌い。
■そんな私も大嫌い。
この3行が5年前の出来事と、

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私と僕の間にあるもの

私と僕の間にあるもの

『ユキナが選ぶ、おとふ賞2024お題イラスト』に参加するために書き下ろした作品になります。イラストには、「女の子は何か悲しいことがあり、堪えている」「犬は女の子をそっと慰めている」「猫たちは懐いているが、お構いなし 」が描かれております。
https://kakuyomu.jp/users/tuyo64/news/16818093073455537895

このイラストを基にして、12歳を対象とし

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