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フリーランスとしての第一歩【事業用口座の準備】

毎週(月)(金)にコラムを更新しています。
Mihoです。

過去4回にわたり【フリーランスをはじめたい人に向けてのアレコレ】をテーマに更新しています。
まとめて読みたい方は以下からどうぞ。

vol.1 フリーランスをはじめる前に、やっておいた方が良い3つのこと
vol.2 【開業届と青色申告承認申請書】のアレコレ。
vol.3 【公的健康保険の手続き】
vol.4 【年金制度と将来への備え方】

第5回目となる今回は、ビジネスを進めるうえで必須となるお金回りの管理【事業用口座の準備】です。

全ての公的手続きを終えると、晴れて個人事業主となります!
ここからフリーランスとしての日々が始まるわけですが…

その前に、まずは事業用の銀行口座を作りましょう。

「もともと持っていた口座を使うのじゃダメなの?」という声が聞こえてきそうですが、答えはNoです。

Q.なぜ口座を分ける必要があるの?

1.会計作業をスムーズにするため
事業の収益とプライベートの収支を公私混同すると、会計処理が非常にややこしくなります。

2.証憑書類としての必要性
青色申告・白色申告ともに、帳簿類や領収書などの証憑書類は定められた期間、保管しておく義務があります。

万が一、税務調査が入った場合や、将来的に税理士さんに相談する運びになった際にも銀行口座の明細をそのまま提出できるため分かりやすく、またプライベートの支出を公開する必要がありません。

Q.事業用口座とプライベート口座、どう使い分ければいいの?

1.事業で使う経費は、事業用口座から
個人事業主の場合、基本的には「事業に関わるもの」は経費にできます。
具体的に挙げるとすると…商品の仕入れ、オフィスの賃料、備品の購入費用など多岐に渡ります。
これらの支払いを振込で行う場合は事業用口座から出金します。
現金で購入する場合も、事業用口座から引き出した現金で購入します。

2.クレジットカードの引き落とし先を事業用口座に設定する
上記(1)と同様ですが、事業に関わる経費の支払いをクレジットカードで行う場合、引き落とし先は事業用口座に設定します。

【補足】
お金の出入りが多いビジネスの場合(毎日のように細かな入出金があるようなケース)は、収入専用と支出専用の口座を分けると、より毎月の収支が明確になります。


次に、二つ目。
新規で事業用口座を開設するにあたり、任意で口座名義に屋号を入れることができます。

Q.口座名義に屋号を入れるには、どうすればいいの?

「どうせ口座を開設するなら屋号付きの口座にしたい!」という場合、まずは開設したい銀行に【個人事業主でも屋号付き口座が開設可能かどうか】を電話で問い合わせてみてください。

銀行により屋号付き口座の開設可否・必要な書類・口座開設までの日数など諸条件にバラつきがあるためです。

Q.屋号付き口座にするメリットは?

やはり一番のメリットは、個人名のみの口座に比べ、一目で事業内容が分かることから信用を得やすいということが挙げられるでしょう。

しかしながら個人事業主の口座は法人口座とは異なり、あくまでも「営業性個人」という扱いになりますので、「屋号名+本名」という口座名が正式なものとなります。

ただし、振込口座に限れば、屋号名のみで開設できるとしているのが、「ゆうちょ銀行」です。

どうしても屋号名だけの口座名義にしたい!という方は、まずはゆうちょ銀行に相談してみてはいかがでしょうか。

Q.屋号で使えない表現

すでに開業届を提出している場合はご存知かと思いますが、個人事業主の屋号は法人格とは異なりますので、会社を表す表現は全てNGとなります。
○○会社、○○コーポレーション、co.,ltd 、inc などが挙げられます。


最後に。
事業用口座を開設したら、同時にネットバンキングの申し込みも行いましょう!

「もう既に使っているよ」という方からすると、当たり前のことになっているかもしれませんが…ネットバンキングを使っていないという方、実はまだ割といらっしゃるんですよね。

フリーランスになると、入出金のチェックや振込を行うことがとても増えます。

毎回銀行やATMへ足を運ぶのは時間が勿体無いですし、ネットバンキングに登録していると税金の電子納付なども行えるため大変便利です。

私がネットバンキングで最も重要だと感じたのは
【他行宛の振込手数料】です。

「メガバンクなら、どこの銀行も大して変わらないでしょ?」と思いますよね。それが結構違うんです…。

基本的にネットバンキングは、ATMなどと比べて振込手数料が安く設定されていることが多いので、それだけでも既にお得なのですが(足を運ぶ手間もないし、振込手数料も安い!)

しかし他行宛の振込手数料で比較すると、さらにこんな違いがあります。

一例ですが。

UFJ銀行のネットバンキング他行宛振込手数料 216円(3万円以上324円)

住信SBIネット銀行
他行宛振込手数料 154円(3万円以上154円)

こんなに違います。

メガバンクと異なり、実店舗を構えていないネットバンクは手数料の安さが魅力です。

例えばお客様からの振込をいただくことが多い事業者の場合、入金専用口座はメガバンクを使い、出金専用口座はネットバンクを使う…というように使い分けるといいと思います。

長くなってしまったので今日はここまで。

束の間の時間を割いて、ここまで読んでくれて ありがとうございます♡

次回の更新は、2/25(月)です。

またお会いしましょう♡
愛を込めて

Miho
https://www.instagram.com/march16m/

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