マガジンのカバー画像

テオロギア

8
キリスト教、聖書、神学についてのすばらしいクリエイターさんたちの記事をあつめています。
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

常時接続で失われた孤独。あるいは「長い思考力」。哲学者・谷川嘉浩氏インタビュー。

常時接続で失われた孤独。あるいは「長い思考力」。哲学者・谷川嘉浩氏インタビュー。

世界が哲学に夢中だ。書店に行けば、ビジネス書にも自己啓発本にも、「哲学」という文字が踊る。特に日本では、90年代以降、いくつかの宗教的背景を帯びた事件をきっかけに、敬遠されていたように思える「哲学」。失われた20余年を経て、今、時代はなぜ哲学を求めているのだろう?

哲学だけでなく、宗教学、政治学、消費社会論、観光学、または教育学にも造詣が深い、哲学者・谷川嘉浩氏にインタビューした。

哲学は、人

もっとみる

キリスト教書をめぐる現在

あめんどう 小渕 春夫

創業の経緯と活動の紹介
 弊社は、実質2人で経営している小さな出版社です。社名についてよく尋ねられますが、「あめんどう」とは中近東で春一番に咲くピンクの花、アーモンドの和名から採用しました。

旧約聖書に出てきますが、希望と預言者(言葉を伝える役目)の象徴と言われています。親しい友人4人で創業しましたが、ちょうどデジタル化の波に乗れたのは、小規模の会社にとってよいタイミン

もっとみる
文学はヨブから来てヨブへ帰るのか? あるいは人間の死と病──旧約聖書「ヨブ記」、アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』

文学はヨブから来てヨブへ帰るのか? あるいは人間の死と病──旧約聖書「ヨブ記」、アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』

「死」の文学入門~『「死」の哲学入門』スピンアウト編 第10回
内藤理恵子(哲学者、宗教学者)

『誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門』著者、内藤理恵子氏の寄稿によるスピンアウト企画「『死』の文学入門」。いよいよ第10回、最終回となってしまいました。
最終回では、「人間であるとはどういうことか」という究極の問いに対する答えを、旧約聖書「ヨブ記」と、SFの名作『幼年期の終わり』から探ります。

もっとみる