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『責任』と『自立』の定義

【責任】
何かが起きた時、それに対して応答、対処する義務の事。
【義務】
人がそれぞれの立場に応じて当然しなければならない務め。
また、法によって人に課せられる拘束。
反した場合に制裁があるとされる。義務はつねに権利に対応する。

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元の意味はこれくらいシンプルなものです。

途中でトラブルが起きたからといって無視・無関係ではいられない。
とにかく、その物事が終わるまで『最後まで携わる』という約束です。

『対応・対処の仕方』はその場のルールや、前後の流れも関係しているので状況によって答えが変わります。

《どのような状況において、どのような選択肢があり、何を選ぶべきか?》
その場の最良の対応・対処法を考えること自体が責任に含まれています。

取引においては、最後まで携わる約束を条件として力の貸し借りをします。
それが義務と権利の対応(交換条件)です。
取引上の義務が果たされないと、権利が剥奪され制裁・懲罰が発生します。

自己責任とは?

取引と違い、他者を巻き込まない責任は『自己責任』と呼ばれます。
それは良い結果でも悪い結果でも、行為に対する結果に言い訳をしない姿勢。

— 私は悪くないアイツが悪い、世の中が悪い、運が悪かっただけ。

満足・納得いかない物事の原因を自分以外のせいにして話しを終わらせる。
そうした責任転嫁は『途中放棄』であり『最後まで携わる』という責任の定義から外れるので、無責任な姿勢です。

自立とは?

本来、自立と自己責任は同義です。
自覚と主体性。結果に対して言い訳をしない姿勢。

— それは自分に原因があり、自分の出した結果である。

物事の中心はあくまで自分自身。
例えうまくいかなくとも、それも経験であり、改善点の発見だと肯定的に受けとめ、先に活かしていく心構え。

大きな誤解は、自立が以下のように定義されている点です。

【自立】
他への従属から離れて独り立ちすること。
他からの支配や助力を受けずに存在すること。
そのものだけで直立すること。別のもので支えていないこと

無機物に対して使う『自立』は本体にバランスがあり、他の支えなしで立っていられる安定性・独立性をさします。

しかし、それも本来は沢山の要素で支えられている結果。
大地がまっすぐであること、重力があること・・・

生物はなおさら沢山のものに支えられており、
さらに遡るなら、存在という概念の時点で他者の存在を必要とします。

少なくともこの次元において、
『他からの支配や助力を受けずに存在すること』など出来ないのです。

— 何もかも一人で抱え込み他者を必要としない。

それは事実ではなく『幻想』です。
それは自立ではなく『孤立』です。

経済的自立=自立ではない

【経済的自立】
自分の生活に必要な資金を自分だけで稼いでいる状態。

この『経済的自立』という言葉は非常に限定的な意味を司ります。
しかし、それが自立の本質とされる大きな誤解が蔓延っています。

自立を装う孤立は愛の拒絶であり、自分ひとりで生きているという強がり。
ただの『思い上がり』に過ぎません。

終わりに

物事が終わるまで『最後まで携わる』
自ら望み、本心本音で決めたことに対しては自然と責任ある姿勢になります。

本当は望んでいない(心にもない)ことをやろうとしても、
恐怖由来の選択は『途中で嫌になってしまう』ので無責任になりがち。
『責任感』と口先で連呼して脅す人ほど、自他共に無責任なものです。

責任ある立場になりたいのなら、
責任感ある人になりたいのなら、
自立したいのなら、

— まずは『言い訳』をやめること

どうしたいのか・どうしてそうするのか?
『デモケドダッテ』で本音を抑圧して、やりたくもない事をしないこと。

誰の為でもない(誰のせいでもない)自分の為に、自分の意志で選ぶ。
そうすれば『誰かの責任』ではなく『あなたの責任』が生まれます。

自由意志で望んだことに携われるのは楽しい・面白いことです。
自由・責任・義務・権利・自立は常にセット。

あなたはいつでも、それを手に入れられます。

自然栽培・オーガニック食品の生産者に還元します