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NOTE創作大賞の執筆を終えて〜ありがとう〜

今の気持ちを忘れないよう、綴ります。


「あなた」を救いたい。

そう思い書きはじめた、
『30歳、OL摂食障害
~苦しい。だけど私、
病気になってよかった~』。

https://note.com/maindishsky/n/n7b29c4d3f0d8

書き終えた今、1番に思うこと。
それは
自分の書いた言葉で
救われたのは、
何より「自分の心」だということです。


書くとどんどん分かってくるんです。
本当の自分の気持ちが。

書くとどんどん繋がっていくんです。
あの日の出来事や言葉が。

不思議なくらい見えてくるんです。
こう考えれば
私の人生はもっとラクになれるんだとか。
会えなくても
支えてくれている人たちがいて、
今日の私の笑顔をつくってくれているんだとか。
たくさん転けるけど、
ちゃんと自分の足で立ち上がって
進んでいるんだとか。

絶望していたはずの
自分の人生に、
感謝の気持ちが溢れました。

何より、書くことで
自分の心が治療されて、
歪んだ考え方が
修正されていきました。

そして。

それで何が起こったかいうと。

今まで頑なに手放せなかった
「痩せていたい」という願望への
変化だったのです。

「痩せていたい」という気持ちより、
「今の自分でいっか」という気持ちが
大きくなりました。
本当の本当に!

すると。

以前より随分、食べてる自分を
認めてあげられるようになりました。
肉がついてくる顔も
「まぁいいか、私は私だし」と
思えるようになりました。

思えば、
「今の私のままでいい」という言葉。
昔は無理やり自分の心に
言い聞かせていたような気がします。
上から説得するように。
それが作品を書いてからは
心の内側から
じんわり湧き上がってくるんです。
「今の私のままでいいんだね」と
心が言っているような
感覚に変わりました。

それで
症状がすごく落ちついたよ!と
言えたらいいのですが。
症状が出る時は出ちゃうんです。
でも。
症状は出たとしても
後悔や恐怖という
ネガティブ感情が減って、
「摂食障害」というコップの中で
溺れ続けることがなくなりました!

だから、
同じ症状が起きても
心がラクなんです。

実は、執筆後の翌日。
この一年で1番の過食をしてしまったんです。
執筆中は日中
外で緊張感を持って書いていたので、
反動がきたのかもしれません。
久しぶり家でのんびりしたことで
今までの我慢や緊張が
ほどけたのかもしれません。

どうしてもやめれませんでした。
途中であまりにも胃が痛くなり
ストップできましたが、
食べたい気持ちに勝てませんでした。

そのあと、
一旦落ち込み、号泣したんです。

あんなに過食対策を考えたのに…
気持ちはあるのに…
文章では出来る風に書いてるのに…
行動は相変わらずだなって。
書いてる時はあまり気にならなかったのに、
良く見たら顔も太ったなって。

ネガティブなほうに
心が持っていかれそうになりました。
執筆に全力を向けていた心に
体型を考える余白ができたせいも
あるかもしれません。

だけど。

気持ち切り替えていこう!
執筆して太ってしまったけど、
またこれから上手く食べられるように
頑張って行こう!と、
泣いたあとすぐそう思えました。
今は「経過」なんだからって。
これから良くしていけばいいんだって。
沼にハマる前に抜け出せるようになりました。

昔は小さなつまずきで
「私は摂食障害なんだぁあぁぁ。
だからダメなんだぁぁああぁ。」
となって、
ベイシック・ミステイク
 ☑決めつけ
 ☑誇張
 ☑見落とし
 ☑過度の一般化
 ☑誤った価値観
に陥っていました。

だけど、改めて作品で
ベイシック・ミステイクのことを
書いたおかげか今は
「私は摂食障害なんだぁあぁぁ。
頑張ってもダメなんだぁぁああぁ。」
となった時に、
「今、ベイシック・ミステイクに陥っているよ。」
「ダメなんて思う必要はないよ。」
「摂食障害はあなたの全てではないから。
あなたという存在のたった一部だから。」
「私=摂食障害じゃないいよ。
あなたの全てを摂食障害で満たさないで。」
と冷静になれるようになりました。

そして、もう一つ。
これは1番嬉しいことかもしれません。

自分のことが好きになれました。

こんなにも
書けるようになった自分のことが
好きになりました。

明らかに太ったけど、
3ヶ月前より
自分のことが好きだし、
自信も少しついたんです。

きっと、体型以上に
自分を認められるものが
できたんだと思います。
自分を信じれるものが
できたんだと思います。

痩せすぎて体力がなかった時期は、
書きくても書けなくて
悔しい思いをしました。
ぼーっとして頭が回らず、
言葉も生まれなくて
一日何も書けない日もありました。
それが今は
疲れることなく12時間書けるんです。
本当嬉しいです。

健康になると
好きなことを全力で
楽しめることを知りました。

書いてる時は心がとっても自由で、
書いてる時の自分は
ステキだなと思えます。

目に見えるものでもない。
数字で表れるものでもない。
私の心だけに起こることなのに。
「書く」という一つのことで
こんなにも自分のことを
認められるようになるなんて
思いもしませんでした。


「痩せることを
頑張っている私より、
一生懸命書いてる私が好き。」


この気持ちは
執筆後の大きなご褒美、
自分へのプレゼントです。
どんなに高価なアクセサリーや
美味しいケーキより嬉しいです。


スタートもゴールも分からないまま
書き出し、書き続けた毎日。
正直、過去と向き合うと
過食の症状が出て、
挫折しそうにもなった日もあります。

それでも。

「あなた」を救うために、
過去の「私」を救いに行こう。
そう、手を動かし続けました。

そしたら、
どんどん繋がっていきました。
全部がつながっていきました。

過去に埋もれて気づいていなかった、
大切な宝物を
たくさん見つけることができました。

書かなければこの記憶たちも
日々に上書きされ、
忘れさっていたかもしれません。

そして、最後に自分が救われました。
本当に書いてよかったです。

この機会にを与えてくださった、
Note様、
Note創作大賞2022関係者の皆さまに
心から感謝申し上げます。



―最後に―
執筆期間、
書くことだけに集中させてくれた
愛する人に心からの
「ありがとう」を言わせてください。

今のペースじゃ締め切りに間に合わない。
自分の全部を出すため家事を分担して欲しい。
そう打ち明けた時、
「何もしなくていい。
何もしなくていいことに対しても
何も考えなくていい。」
と言ってくれてありがとう。

書く力を全力で出せるように、
私中心に生活を整えてくれて
ありがとう。
仕事で疲れてるはずなのに
夜迎えにきてくれて、
休日は送り迎えしてくれて
ありがとう。
家事もご飯も協力してくれてて
ありがとう。

本当にありがとう。

ー何のために働いてるの?
花ちゃんの夢を叶えるためだよ。
ーえっ、じゃあ夢は?
花ちゃんの夢を叶えることだよ。

そう言ってくれて、ありがとう。

ー私、何をしてあげたらいいかな?
花ちゃんの夢が叶うなら
他のことはしなくていいから。
僕は花ちゃんに
何か望んだことなんてないよ。
花ちゃんは夢を叶えて。
それが僕の願いだから。


そう言ってくれて、本当にありがとう。


私の夢も、手も、想いも
これからも止まらないから。

この先も変わらず、よろしくお願いします。



朝野花(泣き虫パン子)

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