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つれづれなる日々のこと

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2020年1月の記事一覧

ようやく落ち着いた日々がもどってきそうだ

ようやく落ち着いた日々がもどってきそうだ

「いやー、着岸失敗しちゃったよ。試験落ちたかも」

そういいながら帰っていた夫は、言葉とは裏腹にずいぶんと晴れやかな表情だった。

「夫が小型船舶2級の試験を受ける」という内容を何度か書いていた。1月25日が試験当日だったのだけれど、前日の夜も、夫の勉強に付き合わされた。

小型船舶の試験では学科と実技の試験がある、実技は実際に船を運転して、操作に問題がないかという試験。ただ、けっこう驚いたのは実

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情熱の炎は弱火でじっくり

情熱の炎は弱火でじっくり

やる気全開でがんばるぞ! とか、フルスロットルでやるぞ! とか。そういう言葉は、主に自分を奮い立たせるためなんだな、とようやく気がついた。

SNSなどで「ものすごくやる気に満ち溢れています」というような言葉を目にすると、なんだか「わたしはそうでもないなあ」と思案していた時期がある。

「自分はそこまで出来ていない」と比較して、勝手に落ち込んでいただけかもしれない。けれどもそういった発言をしている

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体調って本当に大事よね

体調って本当に大事よね

少しまえに話題になったCMのコピーが本当に刺さる。

「努力か、才能か、いや体調だ」

大塚製薬の「BODY MAINTE」という飲料水のCMで使われたコピーだ。

才能があるかどうかは別として。苦手なことも努力でカバーしてきたタイプだと思う。才能がある人が努力していない、とかそういう議論をしているわけじゃない。ただ、わたしはコツコツやるのは嫌いじゃないし、コツコツの先に何かが見えているのならば、

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がんばれ、うちの受験生

がんばれ、うちの受験生

「なんか、お腹痛い。……行くの、ヤだなあ」

センター試験が行われた1月18日のこと。窓の外を見ながら夫がぼやいていた。なんだか体育の授業をさぼった小学生のわたしみたいだな。

その日は全国的に天候が荒れていて、わたしが暮らしている神奈川県の海沿いの町も雨風にさらされていた。

その日は二級小型船舶免許の実技講習が行われる予定だった。ひどい雨風のなか、船に乗ってアレコレやるのは大変だと言いながら出

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7枚切りの食パンを探している

7枚切りの食パンを探している

「自分に合うかどうか」を基準に考えることがある。けれどそもそも「自分」が変わることのほうが多い。それに、自分にぴったりだ、とってもしっくりくると感じているのはほんの一瞬しかない。

一番わかりやすい例としては洋服があるだろうか。子どものころ、すごきお気に入りの洋服があったけれど、自分の成長に伴って「なんだか子どもっぽくて嫌やなあ」と感じるようになってくる。そのうち、体のサイズそのものが合わなくなっ

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たぶん、向いていない

たぶん、向いていない

数日前にBar bossaの林伸次さんが書かれたnote。とても興味深い内容だった。

タイトル通り「SNSとの付き合い方って難しいなあ」と、スマホをスクロールしている手が、ふっと止まってしまう内容だ。有料記事だけれど、興味のある方はぜひ読んでみてほしい。

ただ、林さんの記事に書かれているような「かわいいパピヨンの画像」を見ることすら、わたしは最近つらくなってきている。

というのも、Twitt

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体は全部知っている

体は全部知っている

ここ最近、夫を観察していると「体は全部知っている」という吉本ばななさんの小説のタイトルがものすごくしっくりきた。まさにその通りとしか言いようがない。

今年に入ってから、夫はずっと体調を崩していた。とは言っても見た目は元気だし、仕事を休んでいたわけでもない。食欲はあるものの、ずーっとお腹を壊していた。食べるとすぐにお腹が痛くなって、トイレに駆け込む。

そのくり返しもつらいといって、雑炊とかゼリー

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セットアップにあっぷあっぷ

セットアップにあっぷあっぷ

この三連休は本当にがんばった。自分で自分を褒めるしかないので、とにかく労いたい。

もう一ヶ月以上放置していた懸念事項を、ふたつも片付けたのだから、良くやった! と言わざるを得ない。

片付けたひとつは、パンツの裾あげ。
仕事で都内に打ち合わせに行くときに着用するパンツの裾が、外れてしまっていた。
いつからだっけ? と思い返してみると、たしか11月の終わりころに裾あげテープを購入した覚えがある。

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自分の中にある不確かな不寛容さ

自分の中にある不確かな不寛容さ

ふとした出来事がきっかけになって、自分の内にあるひそやかな不寛容さと向き合うことがある。

わたしの場合、わたし自身の不寛容さと向き合うのは玉ねぎを手に取るときだ。

玉ねぎを調理すると、しばしば嫌な気持ちになる。玉ねぎを手に取るとき、薄茶色の皮に包まれた状態が多い。紡錘形の玉ねぎは、これから芽を出す部分と、土の中から収穫され、出荷されるために切り取られた根っこの部分がある。

この、切り取られた

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うまくやらないと決める。

ありがたいことに、ARUHIアワード10月期の優秀作品に選んでいただきました。(*ARUHIアワードは終了しています)

昨年は思った以上に小説が書けなくなっていました。

夏に書いた小説も公募に出してみたものの、一次選考に通ることもなくて、ぐずぐず悩んでみたり。ただ、何かうまくやろうとしていたのか、空回りしているなと感じていました。小説の世界に身を浸すよりも、現実に起きたことに、頭で考えているよ

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忘れちゃいそうなポイント還元

忘れちゃいそうなポイント還元

「そういえば、いつからだっけ?」

何のことはない、キャッシュレス決済で受けるポイント還元の話だ。

クレジットカードで決済した場合には、それぞれの引き落としの際に還元されるので、特に気にする必要はない。

交通系のICカードはポイント還元事業に参加しているところもあれば、参加していないところもあるようだ。

わたしが利用しているPASMOは対象となっている。しかし、ここにひとつ落とし穴がある。P

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インターナショナルおみくじ

インターナショナルおみくじ

「もう一回、おみくじ引きたいんだけど」

先日、夫の申し出があまりにも切実で笑ってしまった。本人にとっては笑い事じゃないのだろうけれど。

元日に引いたおみくじは、夫にとってあまりにもショックを受ける内容だったらしい。(この内容については以下のnoteをご覧ください)

ただ、夫はあまりにもショックを引きずっていたので、笑ってばかりいるもの申し訳なくなった。「そうやね、もう一回引いてみればいいんじ

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失われた九日間

おかしい。どう考えても、腑に落ちない。

年末年始のお休みをたっぷりともらって、1月6日から仕事始め。なのだけれど。

「あー、もう長く休んで会社に行きたくないよ~」というような感覚があまりない。1月6日は週末をお休みして次の月曜日という感じ。

もっとも、12月中はウイルス性胃腸炎になって寝込んでいたこともあるので、28日から31日までは無かったものとして。それでも1月1・2・3日はお休みだ。

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手に取ることもできなかった

手に取ることもできなかった

1月4日のほぼ日「今日のダーリン」に書かれていた糸井重里さんの言葉。

買えないものがあることって、すごく大事な気がする。
じぶんのものにはなってくれない、すばらしいもの。
それが与えてくれるものって、すっごく大きいんです。(一部抜粋引用)

わたしにとって、何がこれにあたるだろう? としばし思いを巡らせた。

いくつか思い当たるものがあるけれど、そのひとつに「マンガ」がある。

今でこそ、マンガ

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