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インターナショナルおみくじ

「もう一回、おみくじ引きたいんだけど」

先日、夫の申し出があまりにも切実で笑ってしまった。本人にとっては笑い事じゃないのだろうけれど。

元日に引いたおみくじは、夫にとってあまりにもショックを受ける内容だったらしい。(この内容については以下のnoteをご覧ください)

ただ、夫はあまりにもショックを引きずっていたので、笑ってばかりいるもの申し訳なくなった。「そうやね、もう一回引いてみればいいんじゃない?」そういって、近所の神社におみくじのリベンジをしに出掛けた。

わたしが引いたおみくじは「コツコツやりなさい」という内容(意訳)だったので、なんにも問題ない。だけど、数種類あるおみくじを見ていると、どんなものか気になって引いてみることにした。

そのおみくじは「漢字蒔絵おみくじ」。ローマ字表記があるところが気になった。

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中をひらいてみると、こんな感じ。

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テーマになる漢字がひとつあって、それについての解釈。わたしが引いたのは「忘」。

嫌な出来事をいつまでも悩んでいても、前に進みません。時間が経てば解決する悩みも多い。人間は忘れるという術を持っています。わすれることは心の治療となることもあるのです。

その割には、学業のところで「忘れ物に注意」って書いてあるけど。忘という漢字は、良い面と悪い面がある。

さらに、このおみくじのおもしろいところは、裏面にある。

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解釈を英訳されているところ。縁談(Marriage)の項目が趣深い。漢字ならば、成り行きに任せよ。英語ならLet it be.

おみくじの縁談の項目って、縁談のところは結婚以外に様々なことがらに対する縁、という意味でとらえていたけれど、Marriageと書かれると結婚色が強い。縁結び、っていう意味合いでいいんだよと、引いた人に伝えたい。

以前、ぼんやりと見ていたので、なんというタイトルのテレビ番組だったか忘れたけれど、海外の人たちを神社にもてなす、というような企画があった。

そのときに、おみくじの説明を特にしないで、おみくじを引いた海外の人が怒っていたのが印象的だった。あまり良い内容が書かれていなかったのか、「一方的にネガティブな要素ばかりが書かれていて、不愉快だ」というようなことを言っていた。日本でも確かにがっかりするけれど、それほど真摯に受け止めない気もする。ご神託がネガティブな内容であるのはいかがなものか、というのはお国柄の違いだろう。日本の一般的なおみくじは、どちらかというとゲームのような意味合いが強いかもしれない。

今回のこの漢字蒔絵おみくじは、海外の人に受け入れられているのだろうか? 漢字をcoolと捉えてくれている人には良いのかもしれない。ただ、わたしがおみくじを引いたときには、周りには海外の人と思わしき人は誰一人いなくって、反応を伺うことはできなかった。

ちなみに夫は小吉を引いていた。前回のおみくじによる「小舟の呪い」からは解き放たれたかどうかは、神のみぞ知る。

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