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つれづれなる日々のこと

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2019年3月の記事一覧

寿司と法名の共通点

寿司と法名の共通点

父の四十九日が無事に終わった。そろそろ葬儀の裏話とか書いても、お父さんも怒って出てきたりしないだろうなと思うので、ちょっとずつ覚えていることは書いておきたい。

もちろん、父に出てきてもらうのは全然かまわない。そっちはどんな感じ? とか、根掘り葉掘り聞きたいのだけれど、全然出てきてはくれない。

父が亡くなった翌日に通夜をおこない、翌々日に葬儀という流れだった。その一連の中で、いろんなことを決めて

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大学の卒業式当日に、卒業論文を提出したこと

大学の卒業式当日に、卒業論文を提出したこと

通勤中の電車の車窓から、大学の卒業式の様子が見えた。大学の正門前(大学名が書かれた看板前)で記念写真をとるための行列ができていたのだ。

はかま姿の女子生徒や、スーツ姿の男子生徒がずらりと並んでいるのが見えた。一瞬だったので、彼ら彼女らの表情までは見えなかったけれど、きっと卒業に対する喜びと、これからの生活に向けた不安、友達と離ればなれになる寂しさなんかが胸のうちにあったことだろう。

わたし自身

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いくつになっても、チャレンジすればいい。

いくつになっても、チャレンジすればいい。

「年齢を気にして、何にもやらへんっていうのは、もったいないで。今が一番若いんやから」

わたしの親族から、言われたことだ。

先日の春分の日、父の四十九日法要を行なった。読経が終わり、みなで食事をしていた時のこと。

母の姉にあたる、Nおばちゃんが「このごろな、毎日プールに通ってんねん。それまではぜーんぜん泳がれへんかってんけど、今ではもうバタフライもできるようになってんで!」と、得意げに話してい

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伝わるひとことを、みつけたい。

伝わるひとことを、みつけたい。

職場の近所で工事が行われるというお知らせをもらった。その工事名が

「戸部駅構内天神町第1架道橋鳥類飛来防止装置設置工事」。

長い……。そのお知らせを読むと、なんてことはない。ただ単に、「鳩除けネットを設置する」ということだけだった。

たしかに、線路の高架下になっている場所で、道路にびっしりと鳥のフンが落ちている。雨がかからないし、居心地が良いのだろう。ただ、フンがびっしりと落ちているのだけれ

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自己満足度の高い名刺を作ってみた

自己満足度の高い名刺を作ってみた

本来ならば、名刺は仕事などで出会った人に渡すものだ。だから、自己満足というよりも「わたしはこんな仕事をしています。連絡先はこちらです」というのが明確にわかるというのが、一番重要なことかもしれない。

ただ、そうだとしても。わたしは、自分の名刺を作るときにどうしても使いたい紙があった。

それは京都の「唐長」というお店のものだ。

唐長は、創業1624年。江戸時代から途絶えずに、日本で唯一続いてきた

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麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種してきました。

麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)を接種してきました。

タイトルがすべて、なんですけれど先週の土曜日に、麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種をしてきました。

MRワクチンってなに? というひとは以下のほぼ日のコンテンツを読んでみてください。わたしが説明を書くよりも、よっぽど有意義な内容だし、わかりやすい。

わたしはいま38歳で、ちょうど「ワクチンを打ったか、打っていないかわからない世代」である。

母に聞いても「えーっと、どうやったかなあ? 

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片付けしましょう、そうしましょう。

片付けしましょう、そうしましょう。

「片付けよう」突然、そう思い立った。

最近話題になってる、こんまりさんの動画を見たわけじゃない。けれど「そろそろ片付けないとヤバい」と、本能的に感じた。

たしかに、2月のはじめに父が亡くなり、それ以降はときおり掃除機をかける程度で、掃除らしいことはほとんどしていないかった。ふわふわと床を漂う猫の毛溜まりを指でつまみあげたり、目についたところだけを拭いたりしていた。日常的に発生する可燃ごみやら不

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暮らしはつづくよ、どこまでも。

暮らしはつづくよ、どこまでも。

地震が起きたとき、わたしは電話をしている最中だった。

約一週間前に引越しをしたばかりで、家のなかには家具らしいものは置かれていない。やたらと大画面のテレビだけで、棚はおろか、ダイニングテーブルみたいなものもなく、がらんとしていた。

その日の午前中に、電話とインターネット回線の開通工事にきてもらったばかりだった。

新しい家にはテレビのアンテナもなかった。工事しようとしても、地デジ化への切り替え

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知っていると思いこまず、情報をアップデートしてみる。

知っていると思いこまず、情報をアップデートしてみる。

なんとなく知識として知っていることって、いろいろある。けれど、わたしが知っていたことは、もうずいぶん前に古い情報になっていて、「え! そんなことになってたんだ」と驚くことも多い。

最近では「ひじき」がそうだった。

海藻類一種である「ひじき」のことだ。

鉄分や食物繊維がたくさん含まれていて、煮物にしたり、定食屋さんでは食小鉢に入っていたりして、食べる機会もある。

しかし、この「ひじき」、鉄分

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自分の体調もスマホみたいに充電表示できればいいのに

自分の体調もスマホみたいに充電表示できればいいのに

自分の体調の良さや悪さを、客観的にとらえるにはどうしたらいいのだろうと考えている。ひとつ思いついたのが、スマホの充電表示を、自分自身にあてはめてみるやり方だ。

最近どうも、身体の調子が悪い。花粉症が原因のひとつであることはわかっている。また冬から春へという季節の変わり目により、気候が安定せず気圧の変化も、調子を崩しがちな要因のひとつだろう。

それに加えて、最近眠りが浅いだとか、生理痛だとか、様

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知っている道だとしても、迷うことはあるのだろう。

自分がよく知っている場所だと思っていても、じつは全然知らなくて、迷ってしまうことがある。

一月の終わりに、町内会で頼まれていた公園の掃除があった。わたしの住んでいる町内にはいくつかの小さい公園がある。そうして、それらの公園には愛称がつけられている。その公園にある遊具になぞらえて、パンダ公園だとか、ゴリラ公園だとか。

ただ、それらの愛称は、当然地図上には載っていない。正式名称は「二丁目第一公園」

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幸せは、二人でつくるものだから。

幸せは、二人でつくるものだから。

ブックショートで開催されていた「HOPPY HAPPY AWARD」11月期優秀作品のひとつに、わたしが書いた「グラスを上げて」と言う作品を選んでいただきました。

お時間があるときに、読んでいただけると嬉しいです。

この短編小説は、フィクションではあるのですが、登場人物である父親のセリフは、実際にわたしの両親に言われたことでした。

結婚を決めたときに、夫が「幸せにします」と、わたしの両親に緊

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そんな業種も電話で営業活動してるなんて。

そんな業種も電話で営業活動してるなんて。

会社にいると営業電話がかかってくることが多々ある。

電話回線を変更しないかとか、電気料金をいまよりも安くできますよとか、コピー機はリースですか? とか。

同じような内容であることが多くて、「またこの手のやつか……」と、うんざりすることが多い。

しかし、数か月前にかかってきた営業電話は「あ、そういうのも電話で地道に営業しなくっちゃいけないんだ……。大変ですね」と思うものだった。

その営業電話

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