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●ショートショート●

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これまでに書いた短編小説、ショートショートをまとめたものたち。
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2023年5月の記事一覧

【ショートショート】 休符ちゃん

【ショートショート】 休符ちゃん

ある日突然、学校に行けなくなった。

行きたくなくなったんじゃない。本当にただ言葉のまま、行けなくなったのだ。

行こうとすると、めまいがしそうなくらい心臓がどきどきする。息がしにくくなって、立っていることすらできなくなって、その場に座り込んでしまう。地べたに座るような、行儀の悪いことなんてしたくないのに。

私の家は、学校のある丘の麓にある。つまり私の家の前を、毎日私と同じ制服を着た子たちが通る

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【ショートショート】 まっすぐ

【ショートショート】 まっすぐ

「お前さあ、線くらいまっすぐ引けよ」
 ユウタは、俺のノートを写させてもらってる身のくせに、偉そうにそんなことを言う。俺の引いた下線があまりにヨレヨレなのが気になるらしい。
「うるさいなあ、線なんて見えたら何でもいいだろ」

 文句言うなら返せよと言うと、「それとこれは話しが別!」なんてノートを抱え込んで都合のいいことを言い出す。本当に面倒くさいし困ったやつだ。
 それでも、俺はそんなユウタを憎め

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【ショートショート】 「自分」の覗き方

【ショートショート】 「自分」の覗き方

ふと思い立って、とあるSNSを始めた。

きっかけは大したことではない。
友人と話をしているときに、「名前や性別、年齢などを言わずに自分を説明できるのか」という話題になり、単純に気になったのだ。

当たり障りのないIDでアカウントを作る。
タイムラインが静か過ぎるのも寂しいかと、コーヒーのチェーン店とか好きな漫画家さんとか、空の画像を投稿してるアカウントをフォローした。

その後、いわゆる鍵をつけ

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 【ショートショート】 神様の通り道

【ショートショート】 神様の通り道

「そこ、神様の通り道なんやで」
 その神社の鳥居をくぐったとき、僕の耳元で、誰かが確かにそう言った。

「…え?」
 慌てて周囲を見渡すも、周りには誰もいない。風に吹かれた木々がざわざわと揺れているだけである。

(空耳…?)
 首を傾げながら、視線を前に戻して、また歩き始める。昼休憩の時間は限られている。午後のアポに遅れるわけにはいかないから、早く戻らなくては…。
 とはいえ、せっかくここまで来

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