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無理に集団自決しなくても「自然に死ぬのに抗わない」ということは現場レベルでもやっていけることです.ただし身体的なものではなくて硬直した組織内の老害は強制的に排除することも必要でしょうなぁ.
なぜ死者数が急増しているのか?
どこのメディアも現在死者数が急増している本質に切り込めてないなぁと思う.現場にいれば誰もが感じていることなのだが・・・.
最近の死者数が多い原因は,高齢者施設や医療体制が脆弱な病院で,「全滅」に近いぐらいの感染爆発が起きているからだ.
ちょっと軽い咳をしている人を2,3日見逃しただけで,あっというまにフロアの1/4ぐらいが感染してしまうというのが実態で,50床の病棟や施設ならば13人ぐらいまで
連休明けに中核病院のコロナ病床が一気に埋まったようです.やはり呼吸器や免疫系基礎疾患を持った人が,コロナ肺炎ではなく誤嚥性肺炎や原疾患の悪化で転院しているようです.今後は体制が脆弱な病院で病状が悪化しても転院や呼吸器管理ができないので,そういう人は半強制DNRとなります.
深まる感染症臨床医の苦悩
勤務する病院の院内でも第7波ほどではないが,院内感染者が続々と増えてきた.第7波では感染すると民間保険の保険金が下りるということで,医療従事者のみならず会社員も自営業者も,みんなこぞって医療機関を受診して発生届を出してもらったり,自己検査の人は陽性者登録をしていたが,今は65歳以上でなければ金銭的メリットはまったくなく,陽性者登録するメリットと言えば,在宅療養の電話サポートが受けられるぐらいであろ
もっとみる大事なことは死ぬ順番が狂わないこと
医療は命のを救うために存在するのではない.
それは古い価値観,いらない価値観,馬鹿げた価値観.
ヒポクラテスはもう古い.2000年以上前の価値観がそのまま現代に当てはまるわけはない.それに固執すべきではない.
本当に医療が行うべきことは人々がよりよい人生を送る手助けを行うこと.
死ぬことに向き合って見送ることもまた医療の一つ.
老いた者から死んでいき,若きが機会を得られるように配慮すること.
古今
国防費の負担を求める前にコロナの厳密隔離をやめるべき.ある意味でインフルよりも対策を緩和していかないと社会がおかしくなる
第7波よりも軽症化が進んでいる印象
久しぶりにコロナ関連の業務を数多くこなしたが,夏の第7波と比べても問診していると症状が軽症化している印象がある.夏は咽頭違和感から始まり,38度~39度の高熱が2日ほど続き,その後咳が出るというパターンが多く,「解熱鎮痛剤を飲んでも3日ぐらいは解熱しない」という訴えをゴマンと聞いた.
しかし,今日はそういうパターンの人がいるのはいるが,全体の1割以下の印象で,多くは38度台の熱が出て1日ちょっと
医療従事者は忘れてはならない.隔離は人権侵害だということを.
世間ではノーマスクで電車に乗ってくる人も増えてくる中で,夏に予想した通り,医療機関内では世間の「緩和の空気」と「感染防止」の大義名分の中で苦しい模索が続いている.
合理的に考えれば,もはや2人に1人しか感染に気づかず,5人に1人が感染しているような感染症には,「ゼロコロナ政策」ではなく,機能不全に陥らない程度に感染を許容して量的コントロールを行う「ウィズコロナ政策」を行うしかないのだが,一度始め
乗車率70%の快速電車1500ppm,満員の半分のバス800ppm,満員のバス3200ppmでした.ちなみに通常の部屋は680ppmぐらいです.いかに電車やバスの換気能力が低いかということですね.
「3分に1回空気が入れ替わっています」は安全か?
第7波になってから,クラスターを起こした各所から「換気が重要だ」という声が聞こえてくる.かなり対策に気をつけていても感染するので,もう感染源はオフィスか電車しか考えられないというケースも多いようだ.
ところで,鉄道各社やバス各社は「換気装置や窓開けにより,車内は○分に1回換気されていて安心です」と謳っているが,本当に安心なのだろうか?厚労省などはビルの換気の目安として1人あたり30m2/時間とい
陽性者登録支援センター,自宅療養者等相談支援センター,自主療養登録センターの違いがわからん.もっと名前工夫しろよ.
医療機関のウィズコロナ
世間でのウィズコロナは大いに議論されており,もう自粛も行動制限も何もなくなったという会社や事業者も少なくないだろう.しかし,医療機関のウィズコロナの議論は全くもって遅れている.
医療機関のウィズコロナは論点として大きく2つに分かれる.
・医療提供体制についてのウィズコロナ
・医療機関内での院内感染対策としてのウィズコロナ
の2つだ.
前者に関してはマスゴミの皆様も大いに関心があるようであり,「
抗原検査キット陽性者の実態
最近はどこも発熱外来がパンクしていて大変ですが,抗原検査キットの配布が始まって低リスク者の一部はこちらに流れてきているようです.特にお盆前後は開業医が休みになることも多いため,外来枠からあぶれた人々がキットに殺到しています.また帰省前に自主的に抗原検査や無料PCRを受けている人も多いのでしょう.
これは少なからず今まで「面倒だから」「コロナうつされたくないので」と検査を受けずに可視化されなかった
忽那先生,みんなそんなことは分かってます
現状はほとんど焼け石に水なのですが,「一応対策してますよ」という姿勢を示すために高齢者やハイリスク者の外出自粛要請が大阪府や政府から出されていています.大阪府の政策にも一部関わっている感染症専門家として,忽那先生がその実効性に科学的観点から疑問を呈する立場は理解できます.
実際のところ行政のアナウンスに反応するような高齢者はもともとコロナを怖がっており,感染者数の激増を見てそれなりの対策をしてい
行動制限をしないための必要条件
もう市中はコロナなど関係ないという雰囲気は広がりつつあるし,それは重症化率などを踏まえれば妥当なことだと思うのだが,これだけ感染者が増えるとおそらく今年の夏も医療体制は逼迫するだろう.私の予想ではコロナよりもコロナ以外での病気への影響がかなり大きいかもしれない.
なぜ医療体制が逼迫するのか?もはや街の診療所もたくさん発熱外来を開設して診療しているし,「なにかの悪者」がいるせいで医療が逼迫すると考