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「城山の惜別」詩


桜 咲き誇る
城山の 階段に立ち
東京へと 旅立つ
君を 見送る

君と 幼いころ 
「かくれおに」に 興じた
北手大門は
何事にも 動じず
黒く どっしりと
街を 見おろし 続ける

二人は 17の年(とし)
城山神楽まつりの 宵闇の日
結び松を 作り
心は 決して 移らないと
誓いあった

その 約束は
天守閣の 上に
たなびく 雲のように
変わることなく ゆったりと
流れている

別離の 悲しみは 
子供を呼ぶ サギの声のように
夕風に乗って 広がり
城山の 鐘を 低く鳴らす

またきっと  この城山で
君と 会える日が
めぐって くることを 
桜が しずかに匂う 鎮守様に
願(がん)をかける

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