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 ちょっと待って!              アドラー心理学を活用する前に確認を!!   

 ー アドラー心理学を効果的に活用するための注意点と事例 ー

 アドラー心理学は、人間関係や自己理解、人生の課題に悩む現代人に役立つ考え方です。しかし、その奥深い理論を誤解したり、正しく理解せずに実践しようとすると、逆効果になってしまう可能性もあります。 

そこで今回は、アドラー心理学を活用するうえでの注意点と効果的な活用方法について、具体的な事例を交えて解説します。

1. 鵜呑みにしない:アドラー心理学はあくまで指針

アドラー心理学は、普遍的な真理ではありません。あくまでも、人生をより豊かに生きるための指針として捉えましょう。

事例:A

アドラー心理学を鵜呑みにし、他人を「課題の分離」の観点から厳しく断罪してしまう。
自分の劣等感を克服できず、他者への攻撃に繋げてしまう。

注意点:

アドラー心理学の言葉を鵜呑みにせず、自分の状況に合わせて柔軟に解釈・活用することが重要です。
アドラー心理学は万能ではありません。他の心理学や哲学なども参考に、自分にとって最適な方法を見つけていきましょう。

2. 勇気づけと承認は状況に合わせる

アドラー心理学の核となる「勇気づけ」と「承認」は、使い方を誤ると逆効果になる場合があります。

事例:B

努力していない子供に対して、結果を過剰に褒めてしまう。
本人の努力が足りない状況で、むやみに励ましてしまう。

注意点:

勇気づけや承認は、相手の状況や努力を正しく理解した上で行うことが重要です。
結果を褒めるだけでなく、努力過程を具体的に褒めることで、真の勇気づけとなります。
無条件の承認ではなく、あくまでも相手の良いところを見つけて認めることが大切です。

一歩前進です

3. 課題の分離は適切な距離感を保つ

アドラー心理学の「課題の分離」は、人間関係における適切な距離感を保つための考え方です。

事例:C

他人の言動や行動を全て自分の課題として捉え、責任を押し付けられてしまう。
自分自身の課題から逃げ、他人のせいにしたり、問題を放置してしまう。

注意点:

課題の分離は、自分のコントロールできる範囲とできない範囲を明確にするための考え方です。
他人の課題に介入しようとせず、適切な距離感を保ちましょう。
自分の課題から逃げずに、主体的に取り組むことが大切です。

4. 共同体感覚は貢献を通して育む

アドラー心理学における「共同体感覚」は、他人との協働意識や貢献意識を育むための考え方です。

事例:D

共同体感覚を履き違え、自分だけが貢献していると勘違いし、傲慢な態度になってしまう。
周囲の人からの貢献を当たり前と考え、感謝の気持ちを忘れがちになってしまう。

注意点:

共同体感覚は、自分自身が積極的に貢献することで育むことができます。
周囲の人々の貢献に感謝し、互いを尊重する気持ちが大切です。
共同体の一員として、責任を持って行動することが求められます。

宇宙も人も変化してますね!!

5. 目標達成は小さな積み重ねから

アドラー心理学では、大きな目標を達成するためには、小さな積み重ねが重要であると説かれています。

事例:E

大きな目標ばかりに意識を奪われ、目の前の小さな努力を怠ってしまう。
些細な失敗を過度に気にし、自己肯定感が低くなってしまう。

注意点:

大きな目標を達成するためには、小さな目標を一つ一つクリアしていくことが大切です。
些細な成功体験を積み重ねることで、自信とモチベーションを高めることができます。失敗を恐れずに、チャレンジし続けることが重要です。

まとめ

アドラー心理学は、人間関係、自己理解、人生の課題に悩む現代人に役立つ考え方です。しかし、その奥深い理論を誤解したり、正しく理解せずに実践しようとすると、逆効果になってしまう可能性もあります。

今回ご紹介した注意点と効果的な活用方法を参考に、アドラー心理学を自分自身の人生に活かせるように意識することが大切です。

アドラー心理学は、私たちがより自由に、より幸せに生きるためのヒントを与えてくれる奥深い心理学です。これらの例え話を通して、アドラー心理学のもつ、効果と注意点を再度ご認識いただき、日常の生活実践に取り組んでいただければ幸いです。


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