【就活コラム】三菱UFJ銀行/NTT西日本 内定
大学キャリアセンターや大阪梅田就活スクール以外でも就活支援をすることがあります。就活に関心があり不安を感じているのは、学生本人だけではありません。就活生の親も自分の子どもの就職については、心配しています。
以前私の大学時代の同級生に、子供の就活相談を頼まれました。関西私立総合大学商学部の男子学生です。土曜日の午後友人に連れられてやってきたその大学生は、最初緊張した面持ちでしたが、こちらからいくつか質問すると、本来の調子を取り戻したように話し始めました。
実は本人に会う前に、親と相談者の友人から、相談者の事前情報を少し聞いていました。あるイメージを持って、その学生に会うことができました。面談でそのイメージを確認することも、就活コンサルタントの仕事のひとつです。
相談者は大学の付属中学から甲子園を目指して野球を6年間続けていて、高校3年の時には主将としてチーム引っ張ってきました。県大会ベスト4という、チームとして過去最高の成績を残しました。大学では達成感から野球を続けず学業に専念して、大学3年の時には金融ゼミのゼミ長として活躍してきました。
会って話をすると、イメージ通りの好青年であることがすぐにわかりました。多くの企業が求める人材に近いと感じます。理由は軸があることです。つまり、自分の生き方を肯定的に捉えていて、自分に自信を持っています。言葉に力があります。高い目標を設定して行動する能力もあります。
対課題特性が強い学生です。どんな職務でも必要な課題解決力があります。自分の課題解決だけでなく、チームの課題解決にも貢献できる力があります。それは高校の野球部主将として、100人以上の部員をマネジメントしたことや、大学対抗ゼミのディベート大会でチームの10連勝に貢献したことでもわかります。優秀な学生の特徴であるわかりやすさも持ち合わせています。
学生が就活で苦労することは、文章や会話で相手に自分の考えや想いをうまく伝えることができないことです。企業の採用担当者に伝えるべきことは、自身の思考特性と行動特性です。その詳しい説明がいらないシンプルさが大事です。
本人はまだ業界や企業を絞り切れていないと言っていましたが、心配することはありません。「就活を進めることで、自分に向いている企業が必ず見つかるはずだ。」と伝えました。就活で大事なことは、企業の採用担当者に自分の過去のエピソードを使い、自身の思考特性や行動特性をわかりやすく相手に伝え、印象形成をすることです。
その後しばらくその就活生とお会いすることはありませんでしたが、後日三菱UFJ銀行とNTT西日本から内定を得たとの報告を受けました。