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【就活コラム】ラジオ大阪(大阪放送) 内定

3年生の就活はいよいよ3月から本格化します。4年生の就活も、内定がない学生は3月末まで続きます。想像以上に4年生の求人はあります。中堅・中小企業だけではなく、大手企業でも内定辞退による欠員募集や業績改善による追加募集があります。まだ内定がない就活生や就活を中断していた学生は諦めずに就活を続けると、就職が決まる可能性は高まります。

1月の初旬に4年生の内定報告がありました。関西私立総合大学文学部女子学生のTさんです。当初は新聞記者を志望しており、新聞社の春採用にチャレンジしていました。しかし結果が出ず今後の就活を見直そうと、キャリアセンターを訪れました。Tさんにお会いしたのは、4年生の9月下旬でした。

話を聞いて私がアドバイスしたことは、自分のやりたいこと再検討し、今までとは違う企業や仕事で実現できないか、また新聞にこだわらず、媒体を変えることでチャンスを広げることでした。リクナビやマイナビなど就活情報サイトだけでなく、大学に届いている求人票を積極的に検索することを勧めました。大学に届いている求人票から相談者の希望に合いそうな、在阪のラジオ局と私が勤務していた新聞社の関連会社である広告代理店を紹介しました。

ビジネスモデルと職務内容を具体的に説明すると、Tさんは興味を持ったようでした。応募する広告代理店の採用担当者は新聞社時代の友人です。事前に連絡を取り、Tさんの会社訪問を依頼しました。採用担当者の話を聞くことで、さらに志望度が高まったようでした。Tさんは、真面目で熱心な学生で、何度もキャリアセンターを訪れ、エントリーシートの添削や面接練習を繰り返していました。その結果、書類選考は2社ともに通過、面接に進みました。

広告代理店の面接は2回です。1次面接は通過しましたが、最終面接である役員面接で不合格となり、採用されませんでした。報告に来たTさんはショックだったようで、涙ながらに話していました。採用担当者に不合格の理由を確認したところ、成績や能力には問題なく、社長が男子学生を採用したようです。「ラジオ局の筆記試験もできなかった。」と、弱気になったTさんは、卒業後留学することを考えていると話していました。その後Tさんが、キャリアセンターを訪れることもなくなりました。

再びTさんが、キャリアセンターに私を訪ねて来たのは、3年生の就活で忙しくなってきた1月初旬のことでした。Tさんは12月下旬に、ラジオ大阪(大阪放送)から内定を得ることができました。ラジオ大阪の新卒採用は、Tさん1人だけでした。選考期間が長く、Tさんにとっては苦しい道のりでしたが、第1志望の企業に採用されたことは、私にとっても嬉しいことでした。面接の内容を聞くと、最初から面接官と楽しく会話をすることができ、双方の相性が良かったことも伺えます。Tさんは、就活生として壁を乗り越え、この1年で大きく成長したことは、間違いありません。

1年間で千人以上の個人面談をおこないますが、その中で琴線に触れる学生は、毎年数人います。4年生のこの時期に、就活生の人気が高いマスコミから内定を得る学生がいることは、悩みや不安を抱えている後輩の3年生を勇気づけることができます。また、諦めずに就活をやり続けることで、道が開けることをTさんは教えてくれました。


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