ダルマの道

諸々の心は変革可能であることを深く知りなさい。

人が変われない。
などという迷盲は誤りであり無明に陥った誤解である。

心は反復修習によって形成され。
また反復修習によって変革可能である。

全てが心の現れに過ぎないこの輪廻界は心が全てである。

偉大なる仏陀。
釈迦牟尼仏はこのように説かれた。

かくして勤めざること山の如し。
大山を動かすこと人心の如し。

心は山をも動かす。
優れた心は道理を見抜き。如何にして心の力が働き。如何にして心の力を制御するか。このような法を見抜く天の眼。すなわち天眼を有する。虚空のようにあまねく満ちる過去世からの行いと結果。それにより生じた残像の如き印象。それが諸々の心の働きとなる。心をかくして勤め。残像印象。すなわち過去世からの去来を紐解き。山の如く堅固に勤めよ。

無始より続く過去からの印象。
それは思考として流れ。潜在意識に酷く染み付き。顕在意識にあまねく満ちる。

人とは過去世の産物である。
今のあなたも過去からの情報の相続を如実に受けている。

連面と続く過去からの習性。
人はその習性に流される。
あたかも川に流されるように。
人は抗いなく過去からの習性通りに生きる。

情報の波に抗うことは熾烈を極める。
それは川の流れを遮るようなものであり。
川の流れを逆行するようなものである。

人は過去世からの習性通りに今生の生を浪費する。

地獄の習性がある者はその通りに。
餓鬼の習性がある者はその通りに。
動物の習性がある者はその通りに。
人間の習性がある者はその通りに。
阿修羅の習性がある者はその通りに。
天の習性がある者はその通りに。

衆生は過去世からの習性通りに輪廻を流転する。

修行者はその習性に抗いダルマを実践しなければならない。

先に述べた通り。
それは川の流れを遮り。
川の流れを逆行するようなものである。

それゆえ修行には困難が付き物である。

自らの悪しき習性に打ち勝ち。
自らの悪しき習性を滅ぼし。
自らの悪しき習性を正しき習性に塗り替える。

修行とは心の矯正であり。
解脱とは心の滅尽である。

心を塗り替えること菩薩の如し。
心を越えること阿羅漢の如し。

それは共に最高の道であり。
どちらも修習するのが好ましい。

道ゆく者よ。
汝に真理の扉は開かれた。
穢れた習性を捨て去り。
八つの正しき道を進みなさい。
心をあまねく見聞し。
諸々の穢れを拭い去り。
真理の華を心にかざし。
心豊かに日々を過ごしなさい。

穢れた思想を拭い去り。
誤りを正しさで打ち滅ぼし。
堅固な心を以て。
正しきダルマに勤め励みなさい。

赤子を見張るように心を監視し。
心が崩れ去るを許さず。
しかと心を清めよ。

清められた心は諸々の光を生じしめ。
数多の幸福と輝きを顕とし。
三界全ての智慧を明らかとする。

まことに清められた心は至福であり。
平安寂静に満たされ。
欲界全ての闇を打ち払う。

汝は智慧深き友を訪ね。
光輝く師を見つけ。
ダルマの精髄を享受せよ。

善き友は汝に幸福を与え。
悪しき友は汝に不幸を与える。
ゆえに賢き友を求めよ。
光輝く師を求めよ。
ダルマの真髄を説き明かす善き友を求めよ。

汝幸福に栄えよ。
ダルマは至福で満ちている。
心清らかなる者を訪ね。
汝もその宝を引き受けよ。

汝幸福に栄えよ。
智慧に満ちた友を訪ね。
幸福の在りかを悟され。
汝もその道に入るがよい。

至福の輝きに心は酔いしれ。
完全なる寂静はその全てを越える。

汝幸福に栄えよ。
限りなきダルマは汝を待ちわびる。
あたかも恋人を待つように。
ダルマはあなたを待っている。

さあ進みなさい。
限りなきダルマの正道を。。。