第二回からあげ万博突撃レポート
鶏肉をジュワッと油で揚げる音に胃袋が
くすぐられる
あぁ目の前でただ今絶賛油の中で泳ぐ
鶏肉がからあげへとそのいでたちを変えていく
それをごくりと唾を飲み込み僕と妻は期待満面で
その一部始終を見つめていた
出来上がりの瞬間を今か今かと待ち構えていた
それは4月の20日の事。
僕達はその日が来るのをずっと楽しみにしていた
岡崎は乙川
岡崎城の天守閣が太陽の光を受けて
キラキラと輝いていた
春先の良く晴れた土曜日。
僕と妻はお腹をぐうぐう鳴らしながら
岡崎公園の中を歩いていた
桜がわさわさと風に揺れて咲き乱れて
木漏れ日が気持ちいい
去年の今頃も僕らは全く同じシチュエーションで
お腹を鳴らしながらここを歩いていた事を
思い出した
ずっと楽しみにしていたのだ
なにせ今日は待ちに待った
からあげ万博の日なのだ
4月20日と21日の2日に渡って
開催される最高に美味しい
からあげを食べさせてくれる
素晴らしいイベントが開かれる日
全国から14店舗ものからあげ自慢のお店が
乙川の河川敷に集まってきてくれたのだ
ありがたやありがたや
常日頃からからあげは出来立て
アツアツじゃなきゃ美味しくないと
僕は思っている
お祭りで買ってしまった
つめたく冷えたからあげに
どれだけ泣かされてきたことか、、
悲しいからあげの思い出を去年参加した
第一回目のからあげ万博で食べた
からあげによって僕の悲しみは見事に払拭された
アツアツなからあげを食べさせてくれる
最高のお店の最高のからあげが
僕にまだまだからあげはすてたものじゃない
美味しいからあげはちゃんと存在するのだと
教えてくれたのだ
あぁずっと楽しみにしていたからあげ万博
今回で第二回目の開催だ
ちゃんと我ら夫婦は参加を表明して
体調は万全
胃袋は健康
食欲は最高潮
あとはお目当てのから揚げに
ありつくだけと言う段階なのだ
公園を突っ切り乙川の河川敷を
見下ろす堤防にたどり着くと
第二回からあげ万博と言う旗が
風にはためいていた
会場の前にはゲートが設えられていた
とりあえず写真でぱしゃり
入り口の近くで会場の地図と出店してる
からあげ屋さんの名前がのった
チラシを配っていたので一枚拝借ふむふむ
どのお店も魅力的だし
今回も迷う迷うぞ、これは!
妻と食欲と好奇心と四者会談を行なった結果
まず最初に並んだお店は「パセプション」
ここは伊勢のたまり醤油を使ったご当地グルメ
伊勢甘タレからあげが食べられるお店みたいだ
伊勢神宮にも奉納されていると言うから
伊勢の神様の胃袋を鷲掴みにした
からあげを食べないわけにはいかない
テントの中では我ら夫婦の注文を聞く人と
せっせとからあげを揚げる人の二人が
忙しそうにだけど丁寧に
からあげを仕上げてくれた
からあげがジュワジュワと美味しく
揚げられていく音と匂いで
からあげは待っている段階から
ワクワクが止まらない
出来上がったからあげに甘タレをたっぷりと
かけてくれた
手渡されたカップの容器には
ぎっちりギラギラ
タレのかかったからあげが
いっぱい盛られていた
いそいそと妻と小走りで川のそばのベンチに
腰を落ち着け最初の一口目を頂く事にした
球体と呼ぶにはいささかでこぼこ
おっきな塊にがぶりと齧り付くと
ジュワッと肉汁が溢れてきた
肉汁と甘い醤油のタレがマッチしていて
食欲を刺激してくる
タレでしっとりと濡れたコロモが
陽射しをうけて艶かしく煌めき
良き香りに鼻腔が刺激される
おかわりを求めてまた一口がぶりつく
皮の甘さと醤油味が
上品なからあげを作り出している
口の周りをぺたぺたさせながら
僕も妻も満足そうに互いにはふーっと一心地
朝ごはんを食べずに起きてすぐに準備して
ここに来て11時にありついた
伊勢甘タレからあげこそが本日我らが食べた
一番最初の朝ごはんという訳なのだ
甘タレ醤油のしっとりしたからあげだけでは
まだまだ満たされない我らは次に食べてみたい
からあげを求めて立ち上がった
次は大分は中津のからあげ「諭吉のからあげ」
の列に僕らは並んだ
こちらも醤油味だが
大分の特産品のかぼすの果汁に漬けこんだり
かぼすの胡椒で味付けされた
風味豊かなからあげだと書いてある
ふむふむとチラシを読みながら列を乱さない様に
前に歩を進めていく
大分名産のかぼすからあげを妻が頼んだら
諭吉のからあげのおじさんが笑いながら
おっきなからあげを
ゴロゴロとサービスしてくれた
気前の良い素敵なお店だ
あぁありがたやありがたや
かぼすからあげを手に入れた我らは
またもや先ほどいた川のそばのベンチに
いそいそとだけどもからあげは
落とさない様に慎重に小走りで向かった
アツアツのからあげを求めて紙袋の中を覗くと
ゴロゴロっとしたおっきなからあげが
こちらを見上げていた
おっきな食べ応えのあるからあげを
お店のおじさんはいっぱい入れてくれたようだ
ありがたやありがたやと我ら夫婦は感謝の
言葉を述べてから各自爪楊枝を指に摘んだ
食欲に任せてからあげにぶすりと爪楊枝を
さしこんで持ち上げると
指先から伝わるからあげの魅力
出来立ての香りにたまらず齧り付くと
口の中でふわっとかぼすの香りが広がった
爽やかな風味とからあげの肉汁は相性抜群!
ガブリついた時の歯応え感も相まって
口の中がザ・からあげワールドに
支配されてしまった
美味いなあと目を細めては
妻と二つ目三つ目を
もすもす頬張りからあげ欲を満たしていく
肉汁の旨さと爽やかな柑橘系の風味がクセになる
噛んで染み出す喜びをしっかり味わい飲み込み
あぁまだまだ食べたかったけれど
最後の一個にかじりついてご馳走様でした
2店舗に渡って違うタイプのからあげを食べられた
しっかりと満たされたからあげ欲
甘タレも素晴らしくおいしかったし
かぼすからあげもたまらなかった!
両者とも甲乙つけがたい程力強く魅力的だったし
またありつきたいと思えるからあげでした!
ありがとうからあげ万博!
今年も無事に美味しいからあげを味わう事が
できたし、お祭りのワクワク感を楽しむ事が
できた!
来年の第三回もまた是非開催してもらいたいし
絶対に参加をしてまた美味しいからあげに
ありつきたいと思っています
いつも心にアツアツでうまうまなからあげを
抱きながら胃袋を鷲掴みにしてくれる
最高のからあげをまた味わえる期待感に
胸をときめかせ
お腹を空かせて楽しみにしています!
来年もまたよろしくお願いします🙇♀️
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