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尾瀬ってきた

今一体どういう状態なのか地球に問いかけたくなる不可思議な気候の昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。筆者の体はハテナを飛ばしながらも何とか適応しています🤤←

さて、旅から一ヶ月以上経っての記事になっちゃいましたが、一応ここまで暑くなる前の、名実ともに初夏とよべる季節に、群馬県の尾瀬ヶ原に行ってまいりました🏞️もちろん、唱歌『夏の思い出』でも有名な水芭蕉の花が目的です。尾瀬の水芭蕉は開花が5月中旬~6月中旬とはいえ、雪に閉ざされている間は入山が難しく、道の雪が溶ける6月初旬前後が見頃ということで、観賞可能な時期がかなり限られているんですね。今年、ちょうどシーズンに行けそうだったため、思い切って旅行することにしました^^

同行者は今回も身内の晴れ女。晴れ女は当初、先日の北海道の時のように、一人で行こうとしていたようですが、未知の土地でしかも山ということで、🐻が出たらどうしようとか(実際ツキノワグマに注意だそう)諸々考えたらまあここは誰かと行くのがよさそうだと思ったらしく、声がかかりまして。筆者は🐻をどうにもできませんが…笑、最近連れ回すのにはまったのか…?
ただ自分も尾瀬がどんなところか知りたいという思いはあり、何より野外で活動する時は晴れさせる人と行くに限るという固有の実情もあったりして。また一緒に出かけることになったというわけです。

個人的には北関東を訪れた経験がなく、これが初めて。西の者からすれば、予想どおり群馬は遠かった!ていうか、交通手段的な要素を加味すると東京よりかなり遠いよな…という事前の感覚は当たりでした笑
そして、何といっても現地、尾瀬ヶ原。家で写真を眺めているだけではおそらくわからない手強さです。あの美しい自然の風景を拝むためには、やはりそれなりの体力と心構えが必要ということなのでしょう(まあ普段貧血文化系もやしの筆者でも特に問題なく楽しめたので、ご心配な疾患のあるかたや足腰が弱っておられるかたでなければ大丈夫かと)。

それにしても、まさかそこまでの装備を勧められるとは衝撃的でした。もうそれ本格登山やないか!というね^^; ハイキングとは迂闊に言えなそうなハードな予感に若干怯えながらも、当日は天候の様子を伺い服装や荷物量を適度に調整して、本番に臨みました。とにかく靴はトレッキングシューズにして正解だったな。今回、晴れ女のおかげで道中天気が急変することもなく無難に一帯を歩けましたが、雨が降ってきたりしたら相当予定に影響があるような場所でした。初夏といっても尾瀬山中はまだまだ気温が低い頃合いだそうですから、雨に当たれば推して知るべし。本当に助かりましたね😙💨

そんな遠くて微妙に登山な行程でしたが笑、ひそやかな山中の神秘と開けた雄大な大自然を存分に肌で感じられたのは、実に貴重な体験となりました。(特に、空気のおいしさは他では味わえないんじゃないかと思うほど…!)
ではでは、その時の写真を主にしたアルバムをご用意しましたので、お時間あればご覧いただき、様々なスピリットたちがふいに語りかけてくるような湿原の雰囲気を、ともにお楽しみくださいましたら幸いです🌿

***

今回は尾瀬に行くにあたり、長野から群馬に入るコースを採りました。
というわけで、“特急ワイドビューしなの”でまずは信州方面に向かいます。

筆者はそもそも長野大好きっこ!
乗車もわくわく😆
ここは“寝覚の床”
木曽路のランドマークでもある長野の景勝地
車窓から見られるとは思ってもみませんでした🤩
アナウンスで「これから通るよ」と教えてくれます
気が利いてる〜

こうして長野を経由し、ついに群馬へ到達!
ワーイ初めまして~。ここまででも、結構長い旅路でした笑 着いてホッ😚

群馬県高崎市の路上にて
まず高崎で一泊し、翌朝尾瀬に繰り出す段取り
せっかく立ち寄ったので、街を散策中
記念にマンホールをパチリ📸

そして迎えた翌日早朝。晴れ女、さすが、でかした!爽やかないい天気~🙌🏻
我々は当地で宿泊をしない日帰り組(一帯を時間をかけて回りたい場合は、山中のロッジなどに泊まる選択肢もあるとか)。何せ尾瀬にいられる時間が限られているため、せっせと身支度し、お邪魔した高崎市に別れを告げて、一路現地に向かいます🚍

無事、尾瀬の鳩待峠に到着〜
見てくださいな、この晴天☀
ここから出発し、ここに戻ってくるコース
ジャーーーン
厳粛さすら漂わせる立派な看板
向かって右横の小箱からガイドがいただけます
こちらがそのガイド
他のかたのためにも取得数制限がありました
(1グループに1部だったかな?)
開いてみると、見どころや諸注意の他に…
裏面には地図
ありがたいです
近くにはこんなすてきな案内板も🐦💛

軽くストレッチを行って、いよいよハイキング……いや登山?開始!
予定時間内に戻ってこれなければ帰りの交通手段に支障が出ることもあり、所要時間を基にどのあたりまで進むか一応のアタリはつけ、怪我や遭難しないよう無理のない地点で折り返すべく、あらかじめ話し合っておきました。(事前になめたらいかんぜよレベルと聞かされたおかげで、妙な覚悟が😅)

尾瀬は環境保全のため、外来植物が持ち込まれないよう靴の裏をしっかり拭ってから入山する決まりになっているそうです。筆者も現地スタッフのかた誘導のもと、入口に敷いてあるマットでガシガシ後、足を踏み入れました。

本当にまだ雪が残ってます…!
このあたりは人が歩くための木道にもチラホラ
とにかく転ばないよう慎重に進みました
(こけて骨折する人も珍しくないとか💦)
しばらくすると、ほぼ残雪のないエリアに
♪トコトコすたすたらんらんら~ん
……………ん???
おお~~~水芭蕉\(^▽^)/
群生してると聞いてたポイント以外でもこんなに咲いてるなんて
や~すごい、かわいい~✨
山中から大きな沢のある開けた地点に出てきます
居合わせた現地スタッフのかたが「橋の陰にイワナがいるよ」と
上からのぞいたら…ほんとだ~🐟🐟
清流が美しいから姿がよく見えるんですね

お…沢から少し進んだ先に、何やら建物らしきものが見えてまいりました!

山の鼻ビジターセンターです
いろんな動物が揃ってお出迎え🤭
センター外観
木造のほっこり感がよき
こちらはご来光?バージョン
朝日がまぶしいぜ!
山ノ鼻付近は一大休憩地点なんですね
しっかりしたベンチや、きれいなお手洗いも完備🐿
(※山ではトイレ利用時に¥100納めるのがマナー)
軽食をとれる店やおみやげを買えるロッジもあり
建物がまわりとなじんでていい雰囲気、和みます
買い物してたら、ちょうど郵便配達のかたが〠
森の中という印象の憩いの場から進行方向へ少し歩いたところ
樹々がまばらになり、明るく!
所在地を示す案内板
尾瀬の看板はどれもキマッてるな~

山ノ鼻を抜けるあたりから再び木道が出現。ここから先に、水芭蕉が美しく群生する絶景ポイントがいくつかあるようですが、どうやら長~い道が続きそう。この日はいいお天気だったため気温が上がり、不慣れな観光客が山で寒さに震える目に遭わずに済んだのはよかったんですが、むしろ日があたるところでは暑いぐらい💦いざという時に体温調節できるよう腰に巻いてきたパーカーは結局出番なしに。いやいや、何よりです…笑
我々は戻り時間のことも計算し、とりあえず牛首分岐うしくびぶんきという地点まで行ってみようかということに。

右側が湿原というのがよくわかるショット
花たちもいきいき^^
ひゃ~~~スバラシイ眺め~~~
まさに仰天レベルです😳
ちなみにこちらが進行方向と逆の、歩いてきた方角
後ろの山が至仏山かな
振り返って、こんな絶景だったんだと感動
雄大な山と青空にバンザイ
木道の両サイドは湿原
踏み外さないよう下を見てたら…
はっ、ここにも水芭蕉
わあ…!
まるで絵画のような風景🥺
周辺の様子
木もいっぱい🌲🌳
さらに進んでいくと、簡易な休憩場所が
湿原にカエルの鳴き声が響き、のどか~🐸

しかし、ここで予想外の事態が!
同行の晴れ女、果てしない木道を前にギブアップ宣言💦鳩待峠はとまちとうげに戻る道に難所があったので、それを見越しての判断ということなのですが、マジか。あなた、そもそもね荷物が重いのよ…笑 筆者は元が不敵なのか、日頃から必要最小限のものしか持たないほうで、一体何が入ってるのかとにかく謎🤔ただ無理して倒れたり帰れなくなっても困るし、それならと筆者がひとり行けそうなところまで行き、晴れ女には休憩所で待機していてもらうことに。
ちなみに鳩待峠まで電波入らないため、待ち合わせ時間厳守のミッション!

気を取り直して再出発✊🏻
単身、牛首分岐を目指します
(山ノ鼻から片道約40分という目安)
とりあえず目的地までは脇目を振らず進むことに
どんなところかわからないので探検気分!

木道の幅というのはそんなに広くなく、基本は片側通行なんです。不注意で下に落ちたら最悪(ルール的にも湿原に足を踏み入れることは禁止事項)。時々足元を確認しながら進む途中で、花が咲いているのを見つけたりすると立ち止まって観賞する以外は、それでも早足で歩き続けました~。そして…

目標の牛首分岐に到達🙌🏻
ただご覧のとおり、特に何もないところでした笑
筆者が写真を撮っている後ろあたりはベンチがあり
比較的ワイドな休憩ポイントとなっています
ここからまだ先もありますからね
証拠写真😁

この時点では引き返す時間としては余裕があったものの、これ以上行くと間に合わなくなる可能性も高いので、やはりここで折り返そうと決めました。その分、のんびり景色やまわりの環境を楽しみながら戻ることに🌼🐸
そういえば、ここに来るまでにも、帰り道でも、高いやぐらのような台に段々に積んだ荷物を背負って運んでおられるお兄さんたちとすれ違いました。何を運ばれてるんでしょうか。大変だろうけど風物詩という感じで見れたほうはラッキーな気分に🌟

あっヘリでもなんか荷物運んでる!!!
確かにこのへん普通の輸送できないよね^^;
帰りも実によい眺め
時間のゆとりのたまもの
実は水芭蕉の他にも様々な植物が
要チェックみたいですよ~

さて、待ち合わせ場所に次第に近づいていく中、往路では横目で見ながらも復路で確認しようとスルー気味に通過したポイントが迫ります。

それは"逆さ燧”とよばれる景観
ここに立って、見晴るかすと…
奥に聳える燧ヶ岳が湿原の水面に映るという
その姿を表現してるんですね
筆者が見た時は何となくという感じでしたが笑
でもさすがの眺望でしょう

というわけで、時間内に晴れ女と落ち合い、山ノ鼻で少し休んだら、あとは鳩待峠に生還するのみ笑 ここからが本当に時間との闘いでしたが、我々は無事勝利🎊ふ~~~よかった…!
結構ハードな運動量にしては、爽快な気分で帰途につくことができました。
ずっと大切に守り残っていってほしい、そんな気高くも長閑な奥地でした🍀

日が高く昇ってきた鳩待峠までの戻り道

帰るための腹ごしらえ
名物、峠の釜めしゲット!
釜も含めるとなかなかの重量ですが、これを食わずしてどうする的代物
空になった釜は持ち帰るとそれでご飯が炊けます🍚
益子焼なんですね

***

ここまでお読みいただいたかた、大変お疲れさまでございましたm(_ _)m
最後は恒例、おみやげという名の、ハントした戦利品のコーナーです笑
今回も選りすぐりの品ばかりですので、よろしければ場外編もご覧あれ~。

まずはこちら
山ノ鼻で入手した上品な植物画の一筆箋
“尾瀬”のシールが決め手だったかも笑
清潔感あふれるキッチンタオル
時間があまりない中、鳩待峠の売店で瞬時にこれだ!と
水芭蕉の柄が鬼キュンすぎる
我が選択に悔いなし
だるま生産量全国8割を誇る伝統工芸の高崎だるま
群馬に行くなら絶対ほしい!と狙ってきました
ミニサイズかわいい~
数ある中から男前を選び出して大満足✨
友人におみやげ候補を示したら、やはりだるま希望
ですよね~と、色違いの赤をプレゼント
群馬の名産品・花豆のおやつ
どこかなつかしい、素朴な甘さでした♡
おまけはこちら
某SAでちゃっかりこんなのまで買ってるし
めっちゃおいしかった🥳

***

自分の普段の活動範囲からすれば遠方感半端ないのは否めませんでしたが、それが却って『本当にこんなところまで来たんだ…』という新鮮さになり、達成感もハンパなかったです。実は尾瀬旅行は祖父の悲願でもあったため、形見の懐中時計を持って山を歩き、水芭蕉を堪能しました。おじいちゃんも楽しんでくれたかな…?自分と晴れ女がトラブルなく帰ってこられたのは、祖父が守ってくれたのかもしれませんね。行く機会が作れてよかったです^^

最後までお付き合いくださった皆様、どうもありがとうございましたm(_ _)m

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