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インナーチャイルドの声を聴こう

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記事一覧

インナーチャイルドの声を聴こう⑧

〈あとがき〉

私は自分のインナーチャイルドと統合することで、今ここに帰ることができました。
ずっと過去でさまよっていた私を助け出すことに成功しました。
これからは、今ここに集中しながらも時々はインナーチャイルドのことを思い出してあげたいと思います。
私のインナーチャイルドは、私の中でまだ生き続けているからです。
インナーチャイルドは成長しません、永遠の子どもです。
この子と共に今を一緒に生きる、

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インナーチャイルドの声を聴こう⑦

〈第6話(最終話)〉

その時だ、私の中からあの男の子の声が聴こえた。
私の中で男の子はこう言った。

僕を否定することは
僕の親を否定することだ
僕の母は
子どものために人生を捧げた
自分のことは全てを後回しにして
子どもに命を捧げた
なのに
時代はそんな母を憎み
否定した
ひどい親とまで罵った
僕は戦った
僕は負けなかった
世界中が僕の母を否定しても
僕は絶対母の味方だ
僕の母は世界一素晴らし

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インナーチャイルドの声を聴こう⑥

〈第5話〉

ハッとする。
また私は過去の自分を置いてきぼりにしようとしている。
101匹わんちゃんの黄色い浮き輪がない、遠くで浮かんでいる、あれだ!
私は浮き輪に向かって泳いだ。
あ、私泳げる!
浮き輪無しで泳いでいる自分がいた。
浮き輪までたどり着いた私は、それをしっかりとつかんだ。浮き輪は空気が抜けてフニャっとしていた。私はしぼんでしまった浮き輪を抱きしめた。

ごめん、ごめんね
過去の私と

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インナーチャイルドの声を聴こう⑤

〈第4話〉

プカプカプカプカ
溶けていく
プカプカプカプカ
溶けていく……

このまま、手足も頭も胴体も全てが溶けてしまう前に、泳ぎださなければ。
誰か、私に泳ぎ方を教えてください。

その時だった、
私のあの101匹わんちゃんの黄色い浮き輪が空から降ってきた。
私はそれにつかまって、泳ぎだした。

私は泳ぎながらつぶやいていた。
K子ちゃん、あなたに教わったことは私には役に立ちませんでした。

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インナーチャイルドの声を聴こう④

〈第3話〉

私が本当に暴力を振るったのかという事実はわからない。
でも、ひとつわかったことがある。
私は暴力を振るうことは恥であり、罪であると強く思っている。
そんなことをした自分を認めたら、生きていけないからだ。
幼い私が体験した記憶。
父親の言うことを聞いて守ってもらえなければ母と私と妹は生きられなかった。
だから、もし暴力を振るった自分がいるのなら、そんな自分は消し去らないといけない。

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インナーチャイルドの声を聴こう③

〈第2話〉

それから大人になって、私は子どもを産んだ。
生まれてはじめて、守りたいものが私の目の前に現れた。
その頃から、説明のできないことが自分に次々に起こり始めた。
気がつくと私は魔法のように、欲しい物を次々に手に入れていた。
愛しい子ども達、子ども達を通じてできた友達、日々の家の仕事、楽しい家族と過ごす時間。
私はとても満たされていた。
欲しい物は私の分身と同じだった。
だから大切にした。

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インナーチャイルドの声を聴こう②

〈第1話〉

K子ちゃんに噛み付いた話。
私が3歳頃だった気がする……
私とK子ちゃんとあと友達2、3人いたような気がする。
なんでだろう?海でもプールでもないのにみんなで浮き輪で遊んでた。
K子ちゃんは、私の101匹わんちゃんが描かれた黄色い浮き輪を見て、
「変だ」と言った。
K子ちゃんは確か、ピンク色のキキララの浮き輪で、キラキラした可愛らしい感じだった。
他の子は、確かキティちゃんとか、可愛

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インナーチャイルドの声を聴こう①

〈まえがき〉

今が大事、これは本当。
でも、何かから逃げ続けていることに気づかない、潜在意識は呼んでいるのに、そこに向き合わないことを続けていると、そのうちにそれは形となって現れてきます。

障害とはいかないまでも、そこに繋がる要因にはなっていくと思います。
あなたは信じられないかもしれない。
私もかつてそうでした。
でも、実際に自分の身に起こってしまい、信じないわけにはいかなくなりました。

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