理恵

文学や芸術に興味があります。音楽もとても好きです。自分でも創作しながら新しいことを学ん…

理恵

文学や芸術に興味があります。音楽もとても好きです。自分でも創作しながら新しいことを学んでいきたいです。

マガジン

  • 慰撫〜Eve〜

    生きるための自分自身の力に罪悪感を覚えてしまう苦しみ、葛藤、本当の自分との出会い、それに気づくまでの道のりを描いたものがたり全3話。

  • 母斑~Vofan~

  • インナーチャイルドの声を聴こう

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「慰撫〜Eve〜」第1話

【あらすじ】 世間知らずの主婦だった琴に起こったある初老の男性との出来事が、彼女の人生を狂わせていく。洗脳と共依存、自己肯定感を奪う罠、琴は迷い込んだ先で精神崩壊という底なし沼に嵌りかけるが、そんな琴の前に現れた昭という不思議な男性との交流が彼女の心の支えになっていく。 琴は憎しみを復讐に捧げるのではなく、もっと美しいものにするために苦悩する。そんな琴を昭は優しく労り介抱するのだった。 ある日、二人はとある祭を見るために山寺へ向かいそこで神秘的な体験をする……。 生きるための

    • 慰撫〜Eve〜グッズ販売中

      BOOTHにて慰撫〜Eve〜グッズを販売しています。LiyengoのBOOTHショップページからご覧ください。 慰撫〜Eve〜|理恵 #note https://note.com/liyengo/m/m5e5f783db7ec

      • 骨と内臓と筋肉と虫

        九州国立博物館に『針聞書(はりききがき)』という書物があるらしい。そこに書かれているのは “はらのむし” だ。 この書物は1568年大阪に住んでいた茨木二介元行(いばらきにすけげんぎょう)によって書かれた医学書で、“はらのむし”とは想像上の生き物で、当時は身体の中で悪さをして病気を引き起こすと考えられていたとのこと。 https://sasatto.jp/article/entry-208.html 九州国立博物館はこの“はらのむし”をグッズやアニメーションにしたりして

        • イイガサキ

          からだにいいだけじゃ ものたりない ちゃんとおいしくないと ちゃんときもちよくないと でも おいしくてもからだにわるいのは あかんね きもちよくてもからだにわるいのは あかんね ちょうせいちょうせい ちょうごうちょうごう ちょうどよく ととのえましょう イイガワルイニナルマエニ イソガシイソガシ マイニチオソウジ イイガサキ カラダニイイガイイカラダ カラダニイイガイイカラダ なかよくなるのはいいことだ でも しりすぎないことは た

        • 固定された記事

        「慰撫〜Eve〜」第1話

        マガジン

        • 慰撫〜Eve〜
          4本
        • 母斑~Vofan~
          5本
        • インナーチャイルドの声を聴こう
          8本

        記事

          小説:母斑〜Vofan〜 chapter5

          <12> 『行夢』と書かれた表札の下にあるインタアフォンを押すと、小柄な年配の女性がにこやかに出迎えた。サトコが女性に挨拶すると、部屋の中に案内された。マンションの一室で洋裁教室を営んでいるその女性の名はマアシャといった。マアシャは大手のアパレル会社のデザイン企画部で長年パタンナアとして働いた後、独立してこの洋裁教室を経営しているのだった。この教室を見つけたのはサトコの母親だった。サトコが祖母のミシンを引き取った時に、洋裁を習いたいと呟いたのを母は覚えていたのだった。サトコの

          有料
          150

          小説:母斑〜Vofan〜 chapter5

          インナーチャイルドの声を聴こう⑧

          〈あとがき〉 私は自分のインナーチャイルドと統合することで、今ここに帰ることができました。 ずっと過去でさまよっていた私を助け出すことに成功しました。 これからは、今ここに集中しながらも時々はインナーチャイルドのことを思い出してあげたいと思います。 私のインナーチャイルドは、私の中でまだ生き続けているからです。 インナーチャイルドは成長しません、永遠の子どもです。 この子と共に今を一緒に生きる、それが私の選択した道です。 インナーチャイルドとは、過去の“感情”なのです。そ

          インナーチャイルドの声を聴こう⑧

          インナーチャイルドの声を聴こう⑦

          〈第6話(最終話)〉 その時だ、私の中からあの男の子の声が聴こえた。 私の中で男の子はこう言った。 僕を否定することは 僕の親を否定することだ 僕の母は 子どものために人生を捧げた 自分のことは全てを後回しにして 子どもに命を捧げた なのに 時代はそんな母を憎み 否定した ひどい親とまで罵った 僕は戦った 僕は負けなかった 世界中が僕の母を否定しても 僕は絶対母の味方だ 僕の母は世界一素晴らしいのだと 僕は誇りを持って言える 母は絶対に僕を否定しなかった 僕が間違いを犯し

          インナーチャイルドの声を聴こう⑦

          インナーチャイルドの声を聴こう⑥

          〈第5話〉 ハッとする。 また私は過去の自分を置いてきぼりにしようとしている。 101匹わんちゃんの黄色い浮き輪がない、遠くで浮かんでいる、あれだ! 私は浮き輪に向かって泳いだ。 あ、私泳げる! 浮き輪無しで泳いでいる自分がいた。 浮き輪までたどり着いた私は、それをしっかりとつかんだ。浮き輪は空気が抜けてフニャっとしていた。私はしぼんでしまった浮き輪を抱きしめた。 ごめん、ごめんね 過去の私とは愛の人 守ろうとしてくれたんだよね 振り回されるのは嫌だなんて ごめんなさい

          インナーチャイルドの声を聴こう⑥

          インナーチャイルドの声を聴こう⑤

          〈第4話〉 プカプカプカプカ 溶けていく プカプカプカプカ 溶けていく…… このまま、手足も頭も胴体も全てが溶けてしまう前に、泳ぎださなければ。 誰か、私に泳ぎ方を教えてください。 その時だった、 私のあの101匹わんちゃんの黄色い浮き輪が空から降ってきた。 私はそれにつかまって、泳ぎだした。 私は泳ぎながらつぶやいていた。 K子ちゃん、あなたに教わったことは私には役に立ちませんでした。 私の浮き輪はキラキラしていなかったけど、ちゃんと私を救ってくれました。 女の子は

          インナーチャイルドの声を聴こう⑤

          インナーチャイルドの声を聴こう④

          〈第3話〉 私が本当に暴力を振るったのかという事実はわからない。 でも、ひとつわかったことがある。 私は暴力を振るうことは恥であり、罪であると強く思っている。 そんなことをした自分を認めたら、生きていけないからだ。 幼い私が体験した記憶。 父親の言うことを聞いて守ってもらえなければ母と私と妹は生きられなかった。 だから、もし暴力を振るった自分がいるのなら、そんな自分は消し去らないといけない。 そんな自分は認めてはならない。 でも、過去の私が黙っていなかった。 K子ちゃんに

          インナーチャイルドの声を聴こう④

          インナーチャイルドの声を聴こう③

          〈第2話〉 それから大人になって、私は子どもを産んだ。 生まれてはじめて、守りたいものが私の目の前に現れた。 その頃から、説明のできないことが自分に次々に起こり始めた。 気がつくと私は魔法のように、欲しい物を次々に手に入れていた。 愛しい子ども達、子ども達を通じてできた友達、日々の家の仕事、楽しい家族と過ごす時間。 私はとても満たされていた。 欲しい物は私の分身と同じだった。 だから大切にした。大切にすることは愛することだった。愛することは、喜びだった。私は喜びがもっと欲し

          インナーチャイルドの声を聴こう③

          インナーチャイルドの声を聴こう②

          〈第1話〉 K子ちゃんに噛み付いた話。 私が3歳頃だった気がする…… 私とK子ちゃんとあと友達2、3人いたような気がする。 なんでだろう?海でもプールでもないのにみんなで浮き輪で遊んでた。 K子ちゃんは、私の101匹わんちゃんが描かれた黄色い浮き輪を見て、 「変だ」と言った。 K子ちゃんは確か、ピンク色のキキララの浮き輪で、キラキラした可愛らしい感じだった。 他の子は、確かキティちゃんとか、可愛らしくてキラキラしたデザインだった気がする。ピンク色とかお花とかリボンとか、そう

          インナーチャイルドの声を聴こう②

          インナーチャイルドの声を聴こう①

          〈まえがき〉 今が大事、これは本当。 でも、何かから逃げ続けていることに気づかない、潜在意識は呼んでいるのに、そこに向き合わないことを続けていると、そのうちにそれは形となって現れてきます。 障害とはいかないまでも、そこに繋がる要因にはなっていくと思います。 あなたは信じられないかもしれない。 私もかつてそうでした。 でも、実際に自分の身に起こってしまい、信じないわけにはいかなくなりました。 私は何年もかけて、自分のおかしな現象に向き合ってきました。 それは、記憶がなくな

          インナーチャイルドの声を聴こう①

          赤ちゃん

          ああ幸せだ 幸せだと人は泣くのか だから赤ちゃんは あんなに泣いているのか 赤ちゃんから泣き声を 奪ってはならない あれは 感謝の叫びなのだ 赤ちゃんよ 思う存分 泣いておくれ かわいい かわいい なんとかわいいことだろう ああよいこだ 泣きつかれたら ねんねしな その安らかな寝顔を 見るものはまた ああ幸せだと 泣くのだろう

          赤ちゃん

          アイスクリームラブ

          I scream love to you. I scream love to you. 私はあなたに愛を叫ぶ。 I scream love to you. I scream love to you. 甘くて冷たい アイスクリーム I scream love to you. I scream love to you. 心に残る その言葉 I scream love to you. I scream love to you. 傷も痛みも 重ね合わせて I scre

          アイスクリームラブ

          人と、人間

          やってはならないこと 奪うこと しかし 人は他のものから奪って生きている 人間は、その中でも絶対に奪ってはならないものを決めている。 人の命 人の配偶者 人の財産 人間として、この3つは絶対に奪ってはならない。 殺人 姦淫 強盗 この3つ (同意しますか?) しかし、基本的に人は他のものから奪って生きている。 それ(奪うという考え方)は、自然界のものと分離している考え方である。 自然界のものは奪っているなどという概念はない。 奪うとは、どちらかが生き残るた

          人と、人間