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【雑感】クールビズの期間延長とヒガンバナ


こんにちは!エルザスです。


10月に入り、やっと涼しくなってきましたね。
とはいえ最高気温が25℃を超え、夏日になることは珍しくありません。

わが社では今年から、クールビズの期間が5月から10月末までにのびました(去年は9月末まででした)。
朝晩は涼しくなってきたとはいえ、日中はまだネクタイを締めたくない気候です。クールビズの延長はとてもありがたいです。


けど、考えてみると1年の半分が夏扱いってやばくないですか?


そんな風に思ったのは、先日、子どもとお散歩しているとき道端にヒガンバナが咲いていたからです。


お彼岸の時期(だいたい9月下旬)に咲くから、ヒガンバナ。
今は10月上旬なのでまあ誤差の範囲内なのかもしれませんが、温暖化が進んで暑い時期が長くなれば、ヒガンバナが咲く時期はもっと遅くなっていくのでしょう。

子どもに
「あのお花はなーに?」
ときかれて
「ヒガンバナだよ。お彼岸の時期に咲くから、ヒガンバナ」
と応えたら
「全然お彼岸の時期じゃないじゃんw」
って返される。

将来そんな会話をすることになりそうな気がします。

そこで思いました。


子どもには、「四季のある日本」を残してあげたい、と。


サクラは2月とかじゃなく、卒業式・入学式シーズンに咲いてちゃんと出会いと別れの青春の1ページを演出して欲しい。
ヒマワリは5月とかじゃなく、夏休みシーズンに咲いてちゃんと宿題の絵日記の1ページを埋めて欲しい。
ヒガンバナは11月とかじゃなく、名前の通りお彼岸の時期に咲いてちゃんと深まりゆく秋の気配を感じさせて欲しい。
冬はただ乾燥するだけじゃなく、たまに雪が降って友達と雪だるま作ったり雪合戦したりできるチャンスがあって欲しい。



今年の夏、国内の平均気温(6〜8月)は昨年と並び過去最高を記録しました。豪雨も相次ぎ、台風はびっくりするほどノロノロ進み、異常気象が目立ちました。もう体感として、地球温暖化が進んでいることははっきりしていると思います。

なればこそ、子どもに「四季のある日本」を残すために、なんとかしなくては……

でも、ぶっちゃけ気候変動について個人でできることなんて大して無いよな……


子どもが生まれたことで将来の社会を前より考えるようになり、「このままじゃいけない」と強く思うようにはなったものの、自分に何かを変えられる力があるとは思えない……
私はなんだか気分が晴れない状態でここ数日を過ごしました。


そんな折、『人新世の「資本論」』という本を読んでいたら、こんな文章が目に留まりました。

ハーバード大学の政治学者エリカ・チェノウェスらの研究によると、「3.5%」の人々が非暴力的な方法で、本気で立ち上がると、社会が大きく変わるというのである。

(中略)

すぐにやれること、やらなくてはならないことはいくらでもある。だから、システムの変革という課題が大きいことを、何もしないことの言い訳にしてはいけない 。一人一人の参加が3.5%にとっては決定的に重要なのだから。

本書P362-363より


そっか、3.5%の人が本気で取り組むと社会は変わるのか。


それなら、自分も無力ではないのかも。
その3.5%に入るように、できるところから、やってみよう。


子どもや、あるいはさらにその子どもの時代に、あるいは23世紀の人類に、「四季のある日本」を残すために何をすれば良いのか。
その具体策はこれから真面目に考えていきたいと思いますが、とにかくやる気になったよ、という雑感でした。

これから始める小さな行動が、未来の大きな変化に繋がると信じて。



ではまた!

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