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『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第7話
第6話
「────貴様は『堕とし子』で殺してやろう」
「『堕とし子』・・・だと?」
何だ?それは・・・
アークはそう口にしようとした瞬間・・・
ザワ・・・ザワザワ・・・ザワザワザワ・・・ザワザワザワザワザワザワザワ
辺り一帯がざわめき出す。
否、蠢き出したと言った方が正しいだろうか・・・
「な・・・何だッ!?」
声を荒げながらアークは辺りを見渡す。
明らかに空気が変わった。
『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第6話
第1話
『─────震えて待ってな!!』
ブッッ…ザッ…ザッ…ザ──────
「・・・どうするんですか!?アザートさん、捕まってしまいましたよ!?」
「まぁまぁ、落ち着くニャ。アザート君がそう簡単に死ぬ事なんてまず無い。では、私達は何をするか?この状況を利用しようじゃないか」
「利用する?この分かれた状況を・・・ですか?」
ニャルラの言葉の意味が良く分かっていないヨグ。
「奴は言った
『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第5話
「何だお前、殺せるじゃないか」
バァーーン!!!
「えっ?どういう意味ですか?」
門に入り屋敷へと続く中庭を歩んでいる中、アザートはヨグに向けて声を掛けた。
「意味?意味も何もお前はあの金髪女を殺した事を余り良く思わなかった。『騙されてたのだから殺すは・・・』とな。故に、お前はこの戦いにおいて誰も殺さないのではと思っていた」
バァーーン!!!
「いや、あの人達は別に騙されてた訳じゃ無い
『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第4話
第1話
アメリカ ニューヨーク州 森の中の屋敷
『─────たった今入ってきたニュースです。ニューヨーク州の街中の街灯に女の生首が突き刺さるという事件が起きました。街中の人々は今起きている連続殺人事件と関係があるのではないかと考え────』
「あっはっはっは!見てみろ、アーク。フレイヤの奴、案の定返り討ちにされてるぜ!敵さんも容赦ねーな。晒し首だぜ、フレイヤが」
「それ程奴が俺達同様狂気に
『国境騎士団・バリアント 〜 「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 あらすじ
人には感情が存在する。
その中にある負の感情、恨み、悲しみ、辛み、憎しみ、妬み、そして絶望・・・
その全てが一つとなった時、人外の姿へと変貌する。
人々は彼らを異形者と呼ぶ・・・
20XY年、異形者が引き起こす惨殺や行方不明者が後が絶たない。
人々はそんな世界で日々を暮らす・・・いつ自分が殺されないかと怯えながら・・・
その中、異形者から人々を守る者も存在する・・・アザートが所属する『国境騎士団
『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第3話
「どうか・・・手を貸して下さい!!!」
フレイヤは涙でいっぱいとなった目をニャルラに向けた。
その表情から見て分かるのは鬼気・・・そして、覚悟であった。
「・・・分かったニャ。君の覚悟に心を打たれたニャ。その復讐に手を貸してやるニャ」
「────え?」
「ありがとうございます!!本当にありがとうございます!!!」
フレイヤはそう言って何度も頭を下げた。
「ちょっとニャルラさん、どうい
『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第2話
20XY年 4月
アメリカ合衆国 ニューヨーク州 夜
人気の無い路地裏にパトカーが数台駆けつけていた。
「また身体中の臓器がぶち撒けられている遺体か・・・これで16件目だぞ」
「一体どういう神経したらこんな惨たらしい殺し方が出来るんですかね。しかも死因は頭を貫通している銃弾なんですよね?」
「まだ司法解剖もしていないのに死因を決めつけるな!・・・と言いたいところだが、恐らくそうだろうな。
『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第1話
人には感情が存在する。
その中に存在する負の感情・・・恨み、悲しみ、辛み、憎しみ、妬み、そして絶望。
その全てが一つとなった時、人は人外の姿へと変貌する。
人々は彼らを異形者と呼ぶ────
* * *
20XY年 ユーラシア大陸 ×××××国
「────何者かが大統領が参加なされた集会を襲撃し、大統領らが捕らわれた。今から1時間ほど前の話だ」
「クッチャ・・・クッチャ・・・」
こ