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『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第7話

第6話 「────貴様は『堕とし子』で殺してやろう」 「『堕とし子』・・・だと?」 何だ?それは・・・ アークはそう口にしようとした瞬間・・・ ザワ・・・ザワザワ・・・ザワザワザワ・・・ザワザワザワザワザワザワザワ 辺り一帯がざわめき出す。 否、蠢き出したと言った方が正しいだろうか・・・ 「な・・・何だッ!?」 声を荒げながらアークは辺りを見渡す。 明らかに空気が変わった。 ベッタリした重々しく、凍てつくような空気・・・ 何十人もの眼から一斉に見られて

    • 『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第6話

      第1話 『─────震えて待ってな!!』 ブッッ…ザッ…ザッ…ザ────── 「・・・どうするんですか!?アザートさん、捕まってしまいましたよ!?」 「まぁまぁ、落ち着くニャ。アザート君がそう簡単に死ぬ事なんてまず無い。では、私達は何をするか?この状況を利用しようじゃないか」 「利用する?この分かれた状況を・・・ですか?」 ニャルラの言葉の意味が良く分かっていないヨグ。 「奴は言った。『自分は副長』『お前達の相手』だと・・・つまり、もう1人敵は存在するって事にな

      • 『フラグを立てるな!〜これで貴方も生き残れる?鬱ギャルゲー完全攻略法〜』

        ◾️キャッチコピー 魂に刻みたい・・・そう思える人と会った事はありますか?『愛し合い』じゃない『殺し合い』ラブコメ! ◾️あらすじ 一部のマニアに絶大な人気を誇る 200を超えるマルチエンド恋愛シュミレーションゲーム『さよなら My Tomorrow 』 しかし、このゲームは隠しエンドである2つを除いて、ヒロインとフラグを立てた時点で死亡が確定するギャルゲーの皮を被った鬱ゲーだった。 そんなゲームなど全く知らない『鷹宮 廉』は主人公として、自称鬱ゲーのスペシャリスト

        • 『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第5話

          「何だお前、殺せるじゃないか」 バァーーン!!! 「えっ?どういう意味ですか?」 門に入り屋敷へと続く中庭を歩んでいる中、アザートはヨグに向けて声を掛けた。 「意味?意味も何もお前はあの金髪女を殺した事を余り良く思わなかった。『騙されてたのだから殺すは・・・』とな。故に、お前はこの戦いにおいて誰も殺さないのではと思っていた」 バァーーン!!! 「いや、あの人達は別に騙されてた訳じゃ無いですし・・・」 「何故そう言い切れる?騙されてたかも知れないぞ。いや、騙されて

        『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第7話

        • 『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第6話

        • 『フラグを立てるな!〜これで貴方も生き残れる?鬱ギャルゲー完全攻略法〜』

        • 『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第5話

          『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第4話

          第1話 アメリカ ニューヨーク州 森の中の屋敷 『─────たった今入ってきたニュースです。ニューヨーク州の街中の街灯に女の生首が突き刺さるという事件が起きました。街中の人々は今起きている連続殺人事件と関係があるのではないかと考え────』 「あっはっはっは!見てみろ、アーク。フレイヤの奴、案の定返り討ちにされてるぜ!敵さんも容赦ねーな。晒し首だぜ、フレイヤが」 「それ程奴が俺達同様狂気に満ちているという事だ。奴は『悪意』とも呼ばれているからな。しかし、我らは勝たなく

          『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第4話

          『完璧美男子(腹黒)×無表情メイド(毒舌)+変態JK(ペット枠)の日常』 あらすじ

          『加藤 香里奈』は男が苦手・・・いや、単に嫌いだが、逆に美少女大好きな今年から高校生になる女の子。 高校は夢の女子校にと考えていたが、夢破れて共学の高校・青蘭学園へと進学する事ととなり、とある街に引っ越してきた。 そんな中、街の顔とも言われている完璧美男子・『東雲 暁』、そのメイドの『水無月 泉』と出会う。 東雲の美男子ぶりに百合でありながら舞い上がる香里奈だったが、東雲の裏の顔が『己と泉以外は猿にしか見えないと豪語する究極の腹黒野郎』であると知ってしまい、東雲と水無月に監

          『完璧美男子(腹黒)×無表情メイド(毒舌)+変態JK(ペット枠)の日常』 あらすじ

          『完璧美男子(腹黒)×無表情メイド(毒舌)+変態JK(ペット枠)の日常』 第3話

          「────さて、用事も済んだ事だし、まだまだこの街の紹介したい場所はあるよ。行こうか、加藤さん」 「えっ?・・・う・・・うん・・・」 スタスタスタスタ・・・ 「「「・・・・・・」」」 1分後・・・ スタスタスタスタ・・・ 「「「・・・・・・」」」 3分後・・・ スタスタスタスタ・・・ 「「「・・・・・・」」」 5分後・・・ スタスタスタスタ・・・ 「「・・・・・・」」 「・・・って、誤魔化せる訳ないでしょーがぁぁぁ!!!」 私は沈黙に耐えかね、遂に

          『完璧美男子(腹黒)×無表情メイド(毒舌)+変態JK(ペット枠)の日常』 第3話

          『完璧美男子(腹黒)×無表情メイド(毒舌)+変態JK(ペット枠)の日常』 第2話

          「見て!東雲様よ!今日もカッコ良いわね!!!」 「キャァァァァ!!!東雲様よ!!!」 「あぁ、今日も世界の朝が来たわね!」 街案内が開始されて数十分・・・東雲さん達と歩いて分かった事がある。 この東雲暁と言う男・・・マジでカッコ良い事が!!! 別に百合卒業とかそんなんじゃないから!!! 好きとかそんなんじゃないから!!! ツンデレとかじゃないから!!! でもまぁ、それは薄々分かっていた事だ・・・ただ予想外な事実も発見した。 「おぉ、東雲君!水無月さん!こんな

          『完璧美男子(腹黒)×無表情メイド(毒舌)+変態JK(ペット枠)の日常』 第2話

          『完璧美男子(腹黒)×無表情メイド(毒舌)+変態JK(ペット枠)の日常』 第1話

          日本 某県 某市 4月 朝 9時 「・・・あっ///・・・そんな///・・・そんなに見せちゃって///えへへへへ///」 ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・・ ピピピピ!!!ピピピピ!!!ピピピピ!!! カチッ 目覚ましの音が私を眠りから覚ます。 「─────う・・・う〜ん・・・起きなきゃ・・・早く・・・バイト・・・面接・・・ある・・・」 あぁ〜初めての一人暮らし・・・ つい浮かれ過ぎて連夜に渡る深夜アニメの疲労が此処にきて出てしまうとは・・・ はぁ・・・行きた

          『完璧美男子(腹黒)×無表情メイド(毒舌)+変態JK(ペット枠)の日常』 第1話

          『国境騎士団・バリアント 〜 「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 あらすじ

          人には感情が存在する。 その中にある負の感情、恨み、悲しみ、辛み、憎しみ、妬み、そして絶望・・・ その全てが一つとなった時、人外の姿へと変貌する。 人々は彼らを異形者と呼ぶ・・・ 20XY年、異形者が引き起こす惨殺や行方不明者が後が絶たない。 人々はそんな世界で日々を暮らす・・・いつ自分が殺されないかと怯えながら・・・ その中、異形者から人々を守る者も存在する・・・アザートが所属する『国境騎士団・バリアント』もその一つだ。 しかし、彼等の正体を知っている者は彼等に決して近づ

          『国境騎士団・バリアント 〜 「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 あらすじ

          『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第3話

          「どうか・・・手を貸して下さい!!!」 フレイヤは涙でいっぱいとなった目をニャルラに向けた。 その表情から見て分かるのは鬼気・・・そして、覚悟であった。 「・・・分かったニャ。君の覚悟に心を打たれたニャ。その復讐に手を貸してやるニャ」 「────え?」 「ありがとうございます!!本当にありがとうございます!!!」 フレイヤはそう言って何度も頭を下げた。 「ちょっとニャルラさん、どういう事ですか?ニャルラさん常に言ってたじゃないですか、依頼者には同情するなって・・

          『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第3話

          『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第2話

          20XY年 4月 アメリカ合衆国 ニューヨーク州 夜 人気の無い路地裏にパトカーが数台駆けつけていた。 「また身体中の臓器がぶち撒けられている遺体か・・・これで16件目だぞ」 「一体どういう神経したらこんな惨たらしい殺し方が出来るんですかね。しかも死因は頭を貫通している銃弾なんですよね?」 「まだ司法解剖もしていないのに死因を決めつけるな!・・・と言いたいところだが、恐らくそうだろうな。また奴の・・・『黒い処刑人』の仕業だろうな」 ────── ──── ──

          『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第2話

          『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第1話

          人には感情が存在する。 その中に存在する負の感情・・・恨み、悲しみ、辛み、憎しみ、妬み、そして絶望。 その全てが一つとなった時、人は人外の姿へと変貌する。 人々は彼らを異形者と呼ぶ────  * * * 20XY年 ユーラシア大陸 ×××××国 「────何者かが大統領が参加なされた集会を襲撃し、大統領らが捕らわれた。今から1時間ほど前の話だ」 「クッチャ・・・クッチャ・・・」 この国の大統領の秘書である男は目の前で食事をしているピンクの髪の女に向けて話し掛け

          『国境騎士団・バリアント 〜「お前は存在してはいけない生物だ」・・・俺と対峙した者は何故か不思議と口にする 〜』 第1話