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FXデータブック 書評 〜当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 至近の為替市場の激しい動きを見るにつけ、一度為替について特にドル円相場に関して系統的な知識を得たく下掲の本を読み返してみました。

柳生大穂著
FXデータブック 平成の為替31年
スタンダーズ株式会社

 比較的長期間(31年間)の為替について著者なりの公平さで客観的な解釈を試みられています。私の知る限りこの手の本の中では最も良く書けて居ると思います。とはいえ所詮後付の理由ということで、原因に対する結果が完璧に整合性を保っているかと言うと読者によって意見が分かれると思います。

 使い方としては、まさにリファレンスという感じて、この本をデータベースとして自分なりの解釈を組み立てるというのに適していると思います。

蛇足
 ドル円相場では、戦後の変動相場制開始からの為替のグラフは座右に置いて、その一部の理解を助ける意味で本書を活用されると良いかと思います。

超蛇足
 日々の生活で外国為替取引にこれ程翻弄されているタイミングは稀有ですので大人の教養として一読されることをお勧めします。

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