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zephyrの詩

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#詩

レモンイエローに染まればいい
指をパチンと鳴らせば
取り囲む私の世界すべてが
レモンイエローに変わればいい
懐かしく香る彼等は
軽快で柔和で
爽やかな風と共に存在を知らせる
あのいろ一色に 浸っていたい
#詩のようなもの #詩 #私の作品紹介 #スキしてみて #自由詩

物語を慈しむこと
忘れたくはないの
瞼に浮かんで憧憬
星々を数えて夜
朝露の瑞々しくて香る
日が傾いて優しさを知る

多くを知ってしまった
もう後戻りはできないの
紡いでまた、愛して

















#詩のようなもの #私の作品紹介 #ポエム #詩 #慈しむ

あめのゆめ

あめのゆめ

新しいトゥーシューズは
弾けんばかりの瑞々しい赤

透けさせた雲色の傘を片手に
くるくると回って魅せて下さいね

雨粒の音
小さくて丸々として可愛らしい音

楽器がなくたって
私には音色が聴こえるんです

裾が濡れたって気にしません
今はただ踊っていたいんです

雨に包まれて歌うんです
こころのままに

ヴィオレッタよ、華々しい世界に私は無縁であるはず、恋も愛もなにか知らないまま、無様にも容易に求めてしまう私は未熟で幼稚なのです。








#詩のようなもの #詩


つまりは夢
夢のなか、私は私をみる
北も南も存在しない
ただ分かること
それは愛であって
孤独と自由であること
生死の狭間で私を見据える


#詩 #今日の詩 #詩のようなもの

私は星の下で聴く

私は星の下で聴く

生きている

私は今日

この時間を生きている

私の肌をみれば

透けた管を伝いとくとくと流れているのを感じる

陽を浴びれば

じんわりと体が温まるのを感じる

風が吹けば

花々や木々の命の香りを感じる

空を仰げば

青い朝から 紫の夕暮れへの色づきを

真っ白な雲が

視界の端から 端へ流れるのを

揺れる薄水色の水面

足元には咲いたばかりの蒲公英

幸せを祈る鈴蘭を胸に抱いて

大地

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白昼夢の女神よ、

白昼夢の女神よ、

朧げなまま遠くで聴こえました

音は粒となって

くっきりと影を孕んだ弧は

記憶を辿るようにして消えると

この世のものであって

この世のものではない

幻想であって幻想ではない

それなら私は片目を瞑ろうと誓いました

こころ

心が鼓動します

雲が風がどこかへ

空が開けたのです

空には底があると信じたむかしはいつ?

歓びおよび哀しみが

私に囁くのです

息をするのも忘れて

私は

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tada yo i shira se te

tada yo i shira se te

心からの救いを、願いを、

許しを乞うことができる私は

恵まれている

どこを探しても

見つけることはできないだろう

私のオアシス

近い存在は

つまり最も遠い存在であって

すべてのはじまりとおわりを

漂わせる

どこまでも 澄んだ空は

静そのもの

貴方は私のオアシス

shirabe

shirabe

眼に映る視界は 朝露

空の底は 菫色

薔薇は 貴方の愛しい頬

流れる曲線を描けば 風

小鳥の囀りは 朝の調べ

木々のざわめきは 貴方を呼ぶ 声

夢想の船出

夢想の船出

瑞々しい

初夏の風の香りがしました

春の暮れを

惜しんでいる間に

その切ない気持ちを

消し去るようにして

新しい季節を

知らせてくれたのでしょうか

青々とした植物達が

うれしそうに

枝を広げた あの時から

夏ははじまっていたのでしょうか

あの日も同じ様

私に触れるものは

すべて初夏のものでした

足元には

乙女の頬のように真っ赤な

バレエシューズ

曇りのない 透き

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harunomegami

harunomegami

春風をまえに少しの秘密

虜 それはとけるような髪

瞳 それは檸檬の光の粒

それから

それからね

曖昧な淡紅色 それは私と貴方

瞼にのせた花弁 それは空想の窓

春風には少しの秘密を

仄かに香る魅惑には心からの愛を

これは私だけの秘密

私の想いをのせて運ぶ 

それは 曖昧な春風

それは 微笑む春の女神