マガジンのカバー画像

独書思想史

8
僕の読んだ本のメモと一部にイシューを見つけ出し答えを求めようとすることを試みるマガジンです.
運営しているクリエイター

#読書

行きたい世界が家の中にある世界

行きたい世界が家の中にある世界

「自由にどこにでも行ける世界」

僕の小学生の頃にずっと憧れれた世界だった.ドラえもんが四次元ポケットから“どこでもドア“を出してくれて「今日は暑いから海に行こう!」「今日は寒いからタイに行こう!」なんて世界を真剣に考えていた. 

でも小学校高学年にもなれば面白くないほどに現実が見えてきてしまう.

僕は海外に住んでいた時、休みの時期になれば必ず旅行に行っていた.みなさんもご存知の通り国境を越え

もっとみる
『仕事選びのアートとサイエンス』

『仕事選びのアートとサイエンス』

本屋に行くと大抵置いてある転職関連のビジネス書.

でも学生の僕には全く関係のない事だ.まだ悠々と高校生活を楽しんでいるし仕事は自分の好きな事をっていう漠然なイメージしか持っていない.

でも社会では転職が正義かのように促す風潮が強い.
スマホを開けば転職の広告,テレビを見れば転職の広告.なんだか大人になったら転職するのが正しいかのように思えてくる.

それに転職は当然の事ながら歳をとるにつれて難

もっとみる
『ポピュリズムとは何か』から見える日本の危機感

『ポピュリズムとは何か』から見える日本の危機感

水島治郎著『ポピュリズとは何か』から見える現代のポピュリズム的動向について少し考えてみたい.近年、ポピュリズムの概念が普遍的な理解として広まっている.しかしポピュリズムの認識はいずれも「悪」や「扇動」「独裁」といったデメリットの部分の認識が強いと感じる.

最近急激に支持層を増やしていった「れいわ新選組」や「NHK党」は正にポピュリズム政党に当てはまる.さらに遡っていくと元大阪市長の橋下徹氏が創設

もっとみる
『トヨタの社員は机で仕事をしない』が全ての活動の基盤的考え方になること

『トヨタの社員は机で仕事をしない』が全ての活動の基盤的考え方になること

最近では中小企業になるほど社員同士の役職格差はなくなりチームプレーの意識が尊重されている.社長は肩書だけで実際には社長も社員も同じように意見を出し合っていたりする.大切なのはチームプレーではなく、どれほど大きな結果を残すことができるか.だと思う.

この本では上司の部下に対する教育の考え方やプロジェクト以前の普遍的な意識の養い方などを提示している.

ここでは上司と部下として名前が存在しているが上

もっとみる