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檸檬 音度
2023年4月6日 19:36
今日の本は一穂ミチ『光のとこにいてね』古びた団地で、普通なら決して出会うことはなかった2人の少女が出会う。2人は環境も性格もまるで違っていて、けれど不思議と苦ではなく、自然と惹かれあう。2人でいられれば幸せで…。だけど2人の運命は残酷で、幾度も引き裂かれてしまう。それでもやはりお互いにお互いが必要で…。何故こんなにも惹かれあってしまうのか、戸惑いもがき、運命に翻弄される。といっ
2022年11月17日 19:06
「時間がとけていくみたい」チョコレートが舌の上でゆっくりでとけていく感覚を、まるで時間がとけていくようみたいにと表現した、なんとも素敵な本。岡田淳『チョコレートのおみやげ』とても短い、児童書。内容は、お母さんの妹、みこおばさんと小学生の女子が、港の公園のベンチでチョコレートを食べる。すると突然、みこおばさんは、お話を始めるのだ。チョコレートと風船売りと風見鶏の話を。風船売りの
2022年11月13日 12:37
今日の本は小野はるか『後宮の検屍女官』ある日、謀殺されたと噂の妃の棺の中から、赤子の遺体が見つかった。そのせいで死王が彷徨っていると、幽鬼騒ぎが後宮内に広がり、美貌の宦官・延明は騒ぎを納めろと皇后の命を受ける。調査の際に出会ったのが、ぐうたら女官・桃花だった。彼女はいつも眠そうで、出世になど興味なしという変わり者。けれど桃花には、検屍の技術があり、遺体を前にすると人が変わるのだった。
2022年9月17日 16:12
今日の本は牧野礼『六四五年の過去わたり :平城の氷と飛鳥の炎』児童書。家族が姉だけの貧しい暮らしを送っていた沙々は、唯一の姉を貴族に攫われてしまう。姉を取り戻すために忍び込んだ邸で、言祝という青年に捕まるが、彼にその度胸を見込まれて、過去わたりをし蘇我の邸に入って探る役を任されることに。過去わたりは、星を読み星図を書き氷室で儀式を行うことでできるという。狙うは、蘇我の屋敷で燃えて消え
2022年7月12日 20:36
今日の本はウマ・クリシュナズワミー『本おじさんのまちかど図書館』児童書だ。本好きの女の子は、本おじさんがやっている無料の図書館「まちかど図書館」で1日1冊本を借りていた。本おじさんは、その日その人に会った本を1冊選んでくれる。選んでくれた本はいつもぴったりで、故にヤズミンは毎日楽しみにしていた。けれど匿名の手紙から、本おじさんはまちかど図書館をやれなくなってしまう。もう一度まちかど図