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【自己紹介】多様な価値観・生き方を描くライター・翻訳家
"Le récit” (ル・レッシー)とは、フランス語で「物語」という意味。どこでどんな環境に生まれ、どのような人たちと出会ってきたか。何が好きで、何が嫌いか。どんな目標をもって、人生を歩んできたか。この世界には人の数だけ物語があります。そんな一人ひとりが奏でる物語をカタチにしていきたいと考え、私はライターの道を選びました。
はじめまして。ライター・翻訳家の岩村千明です。noteやTwitter
「自分に優しく生きよう」と決めた日
“Don’t criticize yourself too much” ―いまから15年ほど前、アメリカで参加したキリスト教のリトリート(修養会)で掛けられた一言だ。直訳すると、「自己批判的になりすぎないで」といったところか。
私自身はキリスト教徒(クリスチャン)ではないが、通っていた学校がルター派の市立大学であり、そこで知り合った友人たちも大半がクリスチャンであった。そんな環境で暮らしていく中
「過ぎ去りしもの」と「自分の居場所」
10代後半から20代前半にかけて、詩を書いていた時期がある。人に見せるのは照れ臭いので、長いことパソコンの中に眠っていたのだが、先日ふと思い出し読み返してみた。
2年間のアメリカ生活を終え、帰国した直後に書いた「過ぎ去りしもの」という作品。そこには、過去への執着と「前に進みたい」という気持ちの間で揺れ動く自身の葛藤が綴られていた。
環境が変わるときに誰しもが味わう心境かとも思う。だが、思い返せ
「違和感」と向き合い自己対話を重ねることで見えた世界
「で、あなたはいったいどうなりたいの?」
外資系メーカーの広報として働き始めて4年目の夏。当時の上司が氷のように冷たい眼差しを私に向けて、そう言った。いつものように抑揚のない声。けれど、その声や態度には部下に対する不満や苛立ちがにじみ出ていた。
あの頃、私はこの会社で自分のキャリアビジョンを描けずにいた。人事考課の面談で上司に今後のキャリアプランを尋ねられる度に、言葉に窮してしまう。1年後、3