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ビタミン炭酸「マッチ」信仰
わたしには、小学生のころから信仰している飲み物がある。「マッチ」だ。ビタミン炭酸、と銘打たれたそれは、グレープフルーツ味の炭酸飲料で、よりポピュラーなもので例えるなら、CCレモンが最も近い。
小学5年生、地元のテニス教室に通い始めたわたしは、そこで初めてマッチと出会う。
毎週の練習後、(約)700m走で自身の記録を更新したひとには、テニスコートに併設された自動販売機からひとつ、コーチがジュースを
「彼女」と保健室の魔法
わたしは、高校生のころ、保健室登校のようなことをしていた時期がある。わたしが通っていた高校はいわゆる進学校で、毎日がとにかく忙しかった。文武両道を校風に掲げ、勉強も、部活動も、スポーツも、学校行事だって、とにかくなんにだって全力をつくすことが是とされた。
なにかきっかけがあったわけではないのだが、そのときのわたしはとにかくその毎日のめまぐるしさに精神が疲弊し切っていて、毎日学校に通うことが苦痛だっ
13歳、わたし。国語辞書に魅力された。
それはわたしが13歳のときのことである。わたしは国語辞書に夢中だった。
と、いっても、わたしは小学生のころから国語辞書を文字通り「読んでいた」ので、13歳がはじまりかといわれればそうではない。けれど、あれほど国語辞書に費やしたのは13歳が初めてだった。あのときのわたしは、きっと病的なまでに国語辞書を愛していた。
たしかに、小学生のころからわたしは、国語辞書を読んでいた。具体的にいつから、という