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99%の人は会話をするときに、相手の話をまったく聞いていない!

「人前で話すのが苦手」「もっと上手に話せたら人間関係変わるかもしれないのに」と、「話すこと」にコンプレックスを抱えている人は多いかもしれません。そんなとき「上手に話せるようになりたい」と思うのでしょうが、実は大切なことは、話すことよりも「相手の話を聞くこと」。ということで、紹介したいのが『100%得する話し方』(すばる舎/新井慶一さん)

出会いは「telling,」のさとゆみさんブックコラムから

『100%得する話し方』の本を紹介する前に、この本に興味を持った経緯を紹介したいと思います。私は、毎日ライターとして記事を執筆している朝日新聞社「telling,」の記事をすべて読んでいます。その中でいつも気になるのが毎週水曜日更新、ブックライターさとゆみさんのコラム。長くなるので割愛しますが、実は、私はさとゆみさんの本を読んでかなり影響を受けています。私以外にも、かなりの人が生き方に影響を受けているんじゃないかと思います。そんなさとゆみさんが、『100%得する話し方』の本を紹介していたいのですが、その中でも気になったのがこの一言。

タイトルには「得する話し方」と書かれているけれど、読めばすぐにわかるように、この本、「話し方」の本ではない。むしろ、「いかに、話さないか」について書かれた本

「話し方の本なのに、いかに話さないか」。一見、矛盾しているかのように聞こえるのですが、ライターとして数多くの人にインタビューしてきた私としては、非常に納得です。「得する話し方=自分になんらかのメリットがある」「プラスの影響がある」話し方って、実は、いかに相手の話に耳を傾けるか、が重要なのです。

ビジネス書をエモーショナルに語れるさとゆみさんのコラム、おすすめなのでぜひ読んでみてください。

自分は相手に興味があるけど、相手は自分に興味がない

私も、仕事柄話すことよりも聞くことのほうがいいのですが、聞いているだけで相手と仲良くなれちゃうんですよね。不思議と。ただ聞いているだけでは、自分の印象は相手に残らないので、適度に「相手が聞いてほしいであろう、相手の自尊心を刺激する質問」を投げかけつつ、ときどき「私はこんなところであなたのお役に立てますよ~」的なことを入れつつ、聞くだけ。だから、ほとんど私は自分のことは話しません。

そもそも、私は仕事で「相手に興味があるから時間を取って話してもらっている」けれど、相手は私に何の興味もないので、そこで余分な時間を取らせてはいけない、と思ってるのもありますが。

そこでタイトルにも書いた「99%の人は会話をするときに、相手の話をまったく聞いていない!」が、ザクっと刺さりました。

この話を聞いていないのは、なにもインタビューする相手だけじゃなく、身近にいる人も基本的に同じです。もちろん、友達だったり、同僚だったり、家族だったりと、仲はいいので、そのときどきで話は成立しているはずです。しかし、築くとどちらか一方ばかりが話しているってこと、ありませんか? 人は相手の話を聞いているようで、実は聞いてないんですよね。

相手が知りたいのは「自分の話を真剣に聞いてくれる人かどうか」だけ

逆に、友達でも、同僚でも、家族でも、恋人でも、初対面の相手でも「相手の話をひたすら聞き続けると、それだけでこれまで以上に相手が自分に好意を持ってくれる」ということがあります。この場合、とくに質問しなくていいんです。大切なことは、本にも書いてありますが、1つだけ。

「人は、自分の話を相手がいかに真剣に聞いているかどうかだけをひたすら見ている」

ほんと、これです。このひとことに尽きる! 真剣に聞いていたら、いろんな質問が自然に浮かんできて、相手に聞いちゃうんですよね。それで相手が気分よくなって、またどんどん話す。

自分の意見と違っていても「相手の話を否定しない」

このとき気を付けたいのが、相手の話をジャッジしないということ。人間、自分と違う意見を言われると、つい反論したり、自分の意見を言いたくなることがあります。でも、このときは言わない。いろんな意見の人がいて当然なので、「あなたはそうなんですね。私は違うけど」と心の中で思って「そうなんですね」と繰り返すだけ。

相手との距離を縮める「オウムリターン法」

新井さんが本の中で「オウムリターン法」という言葉を使っています。これは相手の言った言葉の語尾だけを少し変えて、そのままオウム返しにする方法です。たとえば「昨日は、こんなことがあって疲れたんだよ」といわれたら「昨日は、こんなことがあって疲れたんですね」という感じです。そっくりそのままやるとウザがられることがあるので「こういうことがあって疲れたんですね」くらいに、要点だけを返すといいでしょう。

「オウムリターン法」で子どもの語彙力、思考力が伸びるワケ

このオウムリターン法をすると、相手は「自分のことを理解してくれた」と思い、非常に喜びます。そして、聞き手である自分にやはり好意をもってくれます。これは大人に限らず、子どもにも有効です。私も、子どもによくやりますが、これをすると子どもはおしゃべりが上手になるし、自分の気持ちをきちんと言葉で言えるようになります。もちろん個人差はありますが、「自分はこう感じて、こうしてほしかった。でも実際にはそれができなくて、だからいやだった」と、論理だてて自分の気持ちを説明してくれるようになります。オウムリターン法をすることによって、自分の気持ちをママやパパがいってくれることによって、客観的にみられるようになる。また、そこでちょっと大人が感情の整理を手伝ってあげると、子どもなりにモヤモヤしていた原因がわかり、すっきりするのです。簡単にいえば、思考整理のお手使いですね。軽いコーチングでしょうか? これについては、また別の機会にお話します。子どもの語彙力、思考力が伸びるので、おすすめです!

話し方の本は数あれど、聞き方の本って、実は少ないんですよね。とくに良質な聞き方の本。私はこの新井さんの「100%得する話し方」を仕事で生かそうと思って買いましたが、日常生活でも相当役に立つでしょう。ノウハウあり、思考法ありなので、すぐに変化を実感できると思います。かつ、ちゃんと思考法で根本的な考え方を理解すれば、長期にわたっていい人間関係が築けるようになると思います。

本当は、多くの人が変えたいのは「話し方」じゃなくて「人間関係」なんですよね。

「新しい自分になりたい」人へ。話し方+ヘア+ファッションをチェンジ

ちなみに、私がさとゆみさんコラムに注目していたのは、コラムがおもしろいこともありますが、3、4年ほど前に『女の運命は髪で変わる』(サンマーク)を手掛けたある編集者さんが本について熱く語っていて、その著者がさとゆみさんだった、というところから始まっています。

直接お会いしたことはないのですが、さとゆみさんコラムも、本もおもしろいので、ぜひ読んでみてください。

新井さんの話し方本『100%得する話し方』で内面を変え、さとゆみさんので『女の運命は髪で変わる』で髪を整え、洋服の月額レンタルサービス「エアークローゼット」で洋服を変えたら、人生確実に変わります!

tellng,の記事で私生活垂れ流しって感じですね……。


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