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月の都のドレスコード

この国でもっとも古い物語、
『竹取物語』の中で

かぐや姫が月に帰ってから
はや1000年あまり。

当時となにもかも様変わりした
地上のようすを

彼女が見ているとすれば
どんなことを思うだろう、

と想像してみると面白いです。

求婚した5人の貴公子に

伝説のお宝を持ってくるよう
無理難題を言い当てた

あの有名なエピソードは

婚約をさすまいという意志の他に

彼女の、人間世界の「モノ」への
ごく純粋な興味も
関係していたように思います。

姫がもともといた世界、
月における「モノ」の代表例といえば

かの有名な天の羽衣がありますね。

月に帰るまでの最後の日々を

あれほど
迷い、嘆き、泣き暮らしたかぐや姫が

天界の羽衣を着たとたん
「心異になりぬ」と
一瞬で別人になってしまう、

あのドラマチックなシーンは
誰もが印象深いものとして覚えているのでは。

きらびやかで
この世ならざる美しさ、

作中では「清らなり」と
最上級の誉め言葉でもって形容される

ヒトの世界から離れた
遠い世界の夢の産物。

個人的には
シルクに近い素材のイメージなのですが、

きっともっと
羽のように軽やかで、自由で

かがやく月の都にふさわしい姿を
しているのだろうな、と思います。

時は流れ、
技術や文化の凄まじい発達によって

地上の世界にも
様々なモノがあふれるようになりました。

当時の何千、
もしかすると何万倍と存在する
様々な彩りや輝きは

果たして今でも
月の姫の心を捉えるでしょうか。

もしかしたら彼女も

人の手によって作られたモノに触れ、
身につけることがあれば

再び人の心を思い出すきっかけに
なるかもしれませんね。

最後に、
こんな月の世界の空想にちなみ

月と星をモチーフにした
ネックレスのご紹介をさせていただきます。

曲線と直線を組み合わせた
シンプルなシルエットに

星のような輝きを閉じ込めた
ガラスチャームを添えています。

上部の曲線パーツは

すらりと細く冴える
三日月をイメージしました。

月のちょうど横に
ガラスチャームがくるよう配置し

月が星を抱き抱えているような
情景を再現しています。

三日月に寄り添う形で
一番星がまたたいている、

そんな美しい宵入りの風景を重ねて
お楽しみください。

最後に長めの直線パーツを
揺れるように添えて

遠目でも
きちんと存在感が出るような仕上がりに。

市販の
月や星モチーフのアクセサリーは

思わず可愛い♡となるような、
ガーリーなものが多いイメージなのですが

今回はさりげなく
夜空の風景を織り込んだ

大人っぽさやシンプルさも感じる
デザインとなっております。

どうか雅やかな月の都の

美意識やドレスコードに
叶うものでありますように。

今回もリンクを貼らせていただきますので

気になられた方はぜひ
下記より詳細をご覧下さいませ**

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今回も最後までお読み下さり
ありがとうございます。

『竹取物語』は大学入学後、
最初の授業で取り組んだ作品でした。

数々の物語が生まれた
古典の聖地、京都で

本当に学びはじめているんだと
嬉しい気持ちになったのを覚えています。

忘れてしまった内容も多々あるのですが汗、

担当の先生の

「月の都というだけで
とっても優美な夢物語、
みたいな感じがするでしょう。

でも当時のリアルな現実には

それくらい別世界の幻想を
想像しなければいられないくらい

過酷な日々の暮らしがあったことを
忘れてはいけない」

という一言が印象深いです。

美しいものの背景には

それに相反するように
辛く、厳しいものが存在していることを

これから先、沢山の場面で
考えることができるようになれば

また違った景色が見えてくるような
気がしました。

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