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日本人は時間に厳しすぎる?それって本当ですか?

私は海外旅行に行くことが大好きです。その理由の一つには日本と海外との文化の違いを楽しむことができることがあります。

よく日本人は時間に厳しく、日本以外の多くの国は日本ほど厳しくないといわれます。でもそれを実際に確かめたことがない人もそこそこいらっしゃるのでは??

今回は私が身をもって体験した、日本と外国の時間感覚の違いについてご紹介します。

イタリアでの事例 — 意外なところが厳しい!!

私の初めての海外旅行はツアーでした。日本人の参加者が20人くらいで、日本人のガイドさんがツアー中はずっと先導してくれて、時々現地ガイドさんも案内してくれます。

イタリア内での移動はツアー客用の観光バスがほとんどだったのですが、そのツアー中はずっと同じ方(イタリア人)に運転していただきました。

ローマからナポリに移動するとき、事件が起きました。その日はローマで観光し、あとはナポリのホテルに移動するだけ。
しかし思いのほか渋滞がひどくて、ナポリへの到着は予定より遅く、夜になってしまいました。

その時、運転手さんはめちゃくちゃピリピリしていたのです。
私はその時、思ったより就業時間が長くなってしまって、早く帰りたい!ということなのかな?と思っていました。
しかしそうではありませんでした。イタリアでは就業時間に関する法律が厳しく、残業をすることに対する罰則が厳しいのです。

日本で9時始業17時退勤だった時、始業に間に合わないことにはとても厳しいです。遅刻はペナルティがあるのは当然です。でも18時まで残業していても何も言われません。

イタリアでは退勤時間を破ることにすごく敏感。
でも、本来はそうですよね。始業時刻に厳しいなら退勤時刻にも厳しいのが普通の感覚。日本のルールは会社にとって都合の良い厳しさなのかもしれません。

ちなみに、次の朝ナポリの港から船に乗る予定でした。港まではバス移動でしたが、またもやナポリの道は渋滞。(ナポリは一方通行が多くてずっと渋滞してるんですよね。)
このままでは船の出発時間に間に合わないと考えたその運転手さん。
強引に路面電車のレールの上を爆走し、渋滞の列を抜かしていって時間に間に合いました。交通法は緩いんですかね。。

ギリシャでの事例 — 遅れても楽しめればOK!

次はギリシャでの体験談。
アテネのピレウス港からミコノス島に行く船に乗りました。
その船が10分程度遅れで出発しました。

私はギリシャ語でわかるのが「カロ タクシージ」のみ。意味は「素敵なご旅行を」
この言葉は村上春樹の短編集『回転木馬のデット・ヒート』の中の「タクシーに乗った男」に出てきた言葉で、とても印象に残っていました。1985年発表で古いですが、すごくオススメの本ですので読んでみてください。

15分遅れで出発した船では30秒程度の船内アナウンス、最後には生「カロ タクシージ」を聞くことができました。本で出てきた言葉を生で聞くことができて、めちゃくちゃテンションが上がったのですが、
その一方で、
15分遅れで「素敵な旅を」ってなんやねん(笑)
と日本人の感覚では思ってしまいました。

でも本当に綺麗な海を見れて、すごくよかったので楽しめたのは確かです!

日本での事例 ー 真面目か!

海外から帰ってきて、成田から新宿までのシャトルバスに乗ったことがありました。その時、日本やなあ~と思ったことがありましたので紹介します。

そのバスは定刻より2分くらい遅れて出発しました。
出発後、しばらくして運転手さんが長々とアナウンスします。

「本日はバスをご利用くださいましてありがとうございます。定刻より2分ほど遅れて出発いたしましたこと、皆様にお詫びいたします。もうしわけございませんでした。バスはこれより高速道路を走行いたします。安全確保のため、シートベルトを確実に締めていただきますようお願いいたします。これより〇〇自動車道を通り~」

長い!!!真面目か!

2分遅れただけでガチ謝りする感じ、またシートベルトの注意、細かなバスの案内の数々、こんなに日本を感じられることはありませんでした。

結論、イタリアのツアーバス運転手、イヤホンつけてスマホゲームしながら運転してたぞ!


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